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蓑山 - 秩父

2006年12月30日 | 山歩 - 秩父
暮れの大掃除も一段落したので、新しく買った靴の馴らし履きに出かけました。靴といっても、登山靴ではなく、New Balance ブランドの Trail Running タイプの靴です。軽い日帰りの山歩き用に購入しました。今季の冬はまだ秩父の低山に雪は来ていませんから、このタイプの靴でも問題ありません。もちろん、靴は何種類か持っていて、状況に応じて履き分けています。

山は秩父鉄道の駅から駅へと歩ける蓑山にしました。山頂部に美の山公園があり、自動車道路も上がっているので、本気で登る山ではありませんが、この時期展望がいいのは保証済みですから・・・。

蓑山ではおそらく初めてだと思うのですが、全く他の登山者に会いませんでした。明日が大晦日という日だからかもしれません。

行程 【 黒谷駅~下山~蓑山~万福寺~親鼻橋~長瀞~長瀞駅 】



蓑山山頂部からの両神山。写っている枝は桜の木です。春には桜越しに両神山を眺めることになります。

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秩父鉄道の黒谷駅から歩き始めます。



下山地区からの眺め。右端は両神山。

この下山地区は春には様々な花が美しく咲き誇ります。そして、武甲山・両神山などの秩父の山々を広く望むことができます。私のお気に入りの場所の一つです。

ここで、蓑山への山道に入ります。



葉が落ちて明るい山道。積もった落ち葉を蹴散らすように登って行きます。

小さい山ですから、少し頑張ると山頂部です。

山頂部は南北に細長い形をしていて、美の山公園として整備されています。



山頂から武甲山と秩父の街並み。奥には奥秩父の山々が連なります。北から南を向いての撮影なので、何時でも逆光になってしまいます。



山頂から両神山。

両神山は基本的に鋸のような山容をしていますが、見る角度によってその姿はだいぶ異なります。私は、この角度から見る両神山の姿が好きです。



葉が落ちて明るい山頂部。



山頂から遠く赤城山を望む。幾つかの峰の頭は雲の中。



山頂から遠く榛名山・十二ケ岳・子持山を望む。



下山は秩父鉄道の親鼻駅に向かいます。

こちらも山道には葉が積もっています。



道の途中からの城峯山。



万福寺に下り立ちました。

親鼻駅に着く直前に電車が行ってしまいました。寒い中駅で待つより歩いている方がましなので、親鼻橋を渡って、長瀞駅まで歩いてしまいます。

以下は冬の長瀞の眺め。








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繖山~安土山 - 関西

2006年12月27日 | 山歩 - 関西
冬の古寺と山旅 2005 (4)

旅の最終日です。京都から帰る途中に寄る山として選んだのが、繖山・安土山です。東海道線の電車でこの二つの山の間を何度も通っています。

繖(きぬがさ)山は、別名観音寺山ともいい 、山頂近くに観音正寺があり、西中腹には桑実寺があります。また、日本最大の山城遺構といわれる観音寺城址もあります。 一方、安土山には御存知のとおり、信長の安土城址があります。

二つの山歩きは、二つの城址歩きでもあり、二つの寺歩きでもあります。安土駅からの反時計回りの一周コースとしました。

行程 【 安土駅~南腰越~石寺~観音正寺~繖山~観音寺城址~桑実寺~北腰越~安土山~安土駅 】



繖山頂からの眺め。手前から奥に順に、北腰越、安土山、西の湖、八幡山・奥島山、琵琶湖、比良山地。北腰越の下をトンネルで東海道線が通っています。安土駅から電車に乗り、歩き終わったばかりの山を眺めながら、このトンネルを通って帰宅しました。左下に見えるのが東海道線です。

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安土駅から南腰越を通って表参道の登り口石寺に向います。 石寺は、最初に楽市が開かれた場所です。



石寺から観音正寺の表参道を行きます。参道は石段が続きます。



観音正寺本堂。

本堂は平成5年に本尊の千手観音立像と共に焼失してしまい、 平成16年に再建されました。また、観音正寺は西国観音霊場の第32番札所でもあります。



観音正寺から鏡山・ 三上山方面の眺め。見えている三上山は、前回紹介した三上(さんじょう)山ではなく、近江の三上(みかみ)山です。

観音正寺から観音寺城址へ向かう道に入ります。途中で右に上がる道に入り、繖山をめざします。

繖山頂は木々が邪魔をして、展望がいいとは必ずしも言えません。しかし、北西に少し下がると素晴らしい展望が開けます。

そこから下は山火事で木々が焼失してしまっているので、展望をさえぎるものが何もありません。そのかわり、 冷たい季節風が吹きつけます。この記事で「繖山頂から」というのは、実際は山頂より少し北西に下った地点からの眺めです。



繖山頂からの眺め(クリックで拡大します)。手前から、北腰越、安土山、西の湖、八幡山・奥島山、琵琶湖、比叡山~比良山地。右側の湖は大中の湖。ここからの展望は本当に素晴らしかったです。

展望を堪能した後、先の分岐に戻って観音寺城址に向かいます。



観音寺城址。

写真は本丸跡付近ですが、この下に石垣で囲まれた 多くの郭があり、それぞれ○○氏邸跡という石碑が立っていました。 規模の大きさが想像できます。

ここからさらに下っていくと、桑実寺です。



桑実寺本堂。堂内の本尊は薬師如来でした。

本堂は、ごらんのように檜皮葺きで室町時代初期に建てられたものだそうです。この本堂と「桑実寺縁起絵巻」が重要文化財に指定されています。また、「桑実」という寺名は、唐から持ち帰った桑の実をこの地で栽培し、日本で最初に養蚕を始めたことに由来するということです。

静かでのんびり日向ぼっこをしていたい気分でしたが、そうもいきません。



桑実寺参道を下ります。ここも石段です。

りっぱな建物の安土城博物館の前、そして北腰越を通って安土城址に向います



安土城址大手道。またまた、石段です。この日は石段ばかりです。



天守跡への石段。天守跡が安土山の山頂になります。

天守跡には大きな礎石がかなり密に残っており、 それから判断すると天守はかなり規模の大きな建物だったのではないでしょうか。

安土城址からは安土駅まで戻ります。

安土駅からは普通列車を乗り継いで帰宅しました。
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三上山 ・ 上醍醐 - 関西

2006年12月25日 | 山歩 - 関西
冬の古寺と山旅 2005 (3)

ここでの三上山は近江の三上(みかみ)山ではなく、京都山城町の三上(さんじょう)山です。もちろんこの小さな山を目当てにやってきたわけではありません。この山の南にある海住山寺が本来の目的地です。

この日の午後は京都に移動する予定でしたので、海住山寺から来た道を戻らずに、この三上山を越えて、棚倉に下りました。 正直にいえば、三上山はあまりおもしろい山ではありませんでした。

午後は棚倉からの電車を六地蔵で地下鉄に乗り換えて醍醐に向かいました。山の上の上醍醐が目的です。



醍醐寺 弁天堂。

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JR関西線で宿泊地の奈良から加茂まで行き、そこから歩き始めます。今日もスッキリした青空が広がります。しかし、寒さは相変わらず厳しいです。日本中を寒気が覆う日が続いています。

まず恭仁大橋で木津川を渡って山城国分寺址に向かいます。



山城国分寺址。 背後の山の中腹に海住山寺があります。

ここから登大路地区を通って海住山寺に向かいます。この道の他に、仏生寺経由の自動車道があるようです。



海住山寺 五重塔。

初層の下に裳階がついていますが、これは昭和38年の解体修理の時に復元されたものだそうです。五重塔で裳階があるのは、この塔と法隆寺の五重塔だけだそうです。国宝です。



海住山寺からの山城国分寺址・鹿瀬山方面の眺めです。

ここから本堂の脇を通って三上山に向います。道はあまりぱっとしません。

三上山頂には展望台がありました。さすがに、そこからは展望がいいです。



三上山頂からの展望。左奥に生駒山が見えます。

ここから奈良線の棚倉駅に直接下ります。駅近くで少し遠回りをしてしまいました。

棚倉から午後の目的地の醍醐に向かいます。



醍醐寺 五重塔。京都府では一番古い建物だそうで、国宝です。

醍醐寺から上醍醐までは、標高差約360mほどあります。道幅の広い参道を登って行きます。



上醍醐 如意輪堂。

この日の宿泊は当然京都です。シーズン中は高くて泊まる気がしないホテルも、今はぐっと安くなっています。旅は空いている時期が一番だと思います。
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須磨アルプス~高取山 - 関西

2006年12月23日 | 山歩 - 関西
冬の古寺と山旅 2005 (2)

前日の夕方、浄土寺の拝観の後、神戸電鉄で新開地まで戻って、そこに宿泊しました。この日は、新開地から山陽電鉄に乗って須磨浦公園駅に向かいます。

行程 【 須磨浦公園駅~鉢伏山~旗振山~鉄拐山~高倉台団地~栂尾山~横尾山~須磨アルプス~横尾団地~高取山~西山町~高速長田駅 】



鉢伏山展望台から神戸の街並み。

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山陽電鉄の須磨浦公園駅で下車して、歩き始めます。今日も風が冷たくて寒いです。

歩き始めてようやく体が温まり始める頃には鉢伏山に着いてしまいます。



鉢伏山展望台から明石海峡大橋。橋の先に見えるのは淡路島。



途中のマテバシイの中の道。

鉢伏山から旗振山・鉄拐山を越えていくと、団地に下り立ちます。山から山へ歩く途中で団地の中を歩いたのは今回が初めてです。

この高倉台団地の地にはかつて高倉山があったそうですが、山は崩されてポートアイランドの埋め立てに使用されたそうです。

車の往来の激しい道路を橋で跨ぐと、栂尾山への一直線の階段が待っています。冷たい風がまともに吹き付けます。



栂尾山への階段の上からの眺め(クリックで拡大します)。中央の山は、越えてきた鉢伏山・旗振山・鉄拐山。 右端に明石海峡大橋が見えます。手前が高倉台団地。

階段を登りきって、最初の峰が栂尾山です。そして、次が横尾山です。



横尾山から高取山。奥は六甲山。

横尾山を越えていくと、須磨アルプスと呼ばれる岩場が現れます。



須磨アルプス。 風化した花崗岩のため歩きやすくはありませんが、距離も短くあっけなく通過してしまいました

今回のコースで最も難関だと思っていたのはこの須磨アルプスではなく、この後の街中のコース取りでした。横尾団地の中を抜けて高取山の登り口に取り付くまでの街中をどう行くかでした。事前の下調べでも、この間で迷って高取山を断念したという記事を幾つか目にしていました。特に私は五万分の一の地図を使用しているので、街中の細かい道は判断しようがありません。しかし、ポイントと思われる箇所でうまく案内板を発見できたので、結果はスムーズにたどり着きました。 それにしても、高速道路の上り・下り線の間を降りたり、地下鉄の下を潜って行くとは思いませんでした。



高取山への道。街中の道から山の中に入るとごく普通の山道になります。



高取山荒熊神社からの神戸の街並み(クリックで拡大します)。ここで一人のんびり昼食をし、 高取山を越えて西山町に下り立ちました。



高取山から西山町への道。高取神社への参道でもあります。

最終的に高速長田駅まで歩き、そこからの電車を須磨駅で降りました。須磨寺が目的です。



須磨寺本堂。源平の一ノ谷の合戦所縁の寺です。

この日はこの後、JR須磨駅から大阪の鶴橋に出て、そこで近鉄奈良線に乗り換えて奈良まで移動しました。
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高御位山 - 関西

2006年12月21日 | 山歩 - 関西
今年も12月に京都を訪れましたが、昨年の12月中旬にもやはり青春18切符を利用して関西に4泊5日の旅をしています。古寺を訪ね歩くのが目的でしたが、さすがに寺巡りだけではいささか欲求不満になります。そこで、古寺と組み合わせて歩ける小さな山を幾つか歩きました。

このように古寺を訪れる時に周辺の小さな山を幾つか歩いています。今年も予定していたのですが、初日の華頂山(大日堂)だけになってしまいました。後の二日は雨降りでしたので、無理に山に出かけずに他のお寺を廻ることにしたのです。

昨年の場合は京都がメインではなく、播磨南部(兵庫県南部)がメインでした。その最大の目的地は小野にある浄土寺です。幸いにもいい条件に恵まれましたので、浄土寺では素晴らしい体験ができました。

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冬の古寺と山旅 2005 (1)

青春18切符を使用して、自宅から普通列車で関西にやってくると1日がつぶれてしまいます。一泊した次の日からが実際に行動できる日になります。

初日の最大の目的は夕方に訪れる浄土寺です。それまで時間がありますので、まず高御位(たかみくら)山を歩きます。澄み切った青空が広がっていますが、冷たい風が吹いて寒いです。

山頂にある岩場は、かつて磐座(いわくら)だったと思われますので、「御位」は「御座」だったはずです。 付近には他にも岩場を見ることができますが、山頂部の岩場が一番高く目立っていたと思います。 まさに、「高御座」にふさわしい場所といえるでしょう。

行程 【 鹿島神社~鷹ノ巣山~高御位山~中塚山~鹿島神社 】



高御位山頂からの眺め。

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加古川駅からバスで鹿島神社に向かい、そこから登り始めました。



鹿島神社。



百間岩の登り。滑らないので快適に登れます。

鷹ノ巣山から高御位山にかけての稜線は展望がいいです。



高御位山頂。

岩場になっていて、南側が切れ落ちています。 もちろん、展望は抜群です。



高御位山頂からの展望。南の高砂市方面の眺めです。その先には瀬戸内海が広がります。



高御位山頂の岩の上から。



高御位山頂。山頂の北直下には高御位神社があります。

地元の人と思われる軽装の人達が何人か神社の傍で休んでいます。その人達は皆成井の方に下って行きました。



中塚山への途中から高御位山を振返ります。

下へおりてから、再び鹿島神社まで戻ってバスで加古川駅に戻りました。

浄土寺へ向かうにはまだ時間が早いので、加古川で鶴林寺に寄っていきます。



鶴林寺 三重塔と大門。



鶴林寺 本堂・太子堂。本堂・太子堂共に国宝の建物です。本堂は「折衷様」の代表的建物です。

再び加古川駅まで戻り、JR加古川線で粟生へ、そこから神戸電鉄に乗り換えて小野駅から浄土寺に向いました。



浄土寺の浄土堂。「大仏様」という建築様式の建物で、堂内の阿弥陀三尊立像と共に国宝です。

浄土寺では条件に恵まれて素晴らしい体験ができました。

小野駅に戻って、神戸電鉄で新開地に出て、そこで宿泊しました。新開地は電車で移動するのに何かと便利な場所です。
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