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三本槍岳~茶臼岳 - 那須

2007年08月27日 | 山歩 - 北関東



- 峰ノ茶屋への道から茶臼岳 -

久しぶりに那須に出かけました。夏の時季に歩いたのは今回が初めてでした。

暑い夏といっても、もはや8月の下旬ですから、那須ではリンドウの花に期待できます。

峰ノ茶屋で交差するような"ト"の字形の往復コースで歩きました。"峰ノ茶屋"は現在はありませんので、正しくは"峰ノ茶屋跡"と書くべきでしょうが、ここでは"峰ノ茶屋"の表記で押し通します。

行程 【 ロープウェイ山麓駅~峰ノ茶屋~朝日岳~清水平~三本槍岳~(往路を戻る)~峰ノ茶屋~茶臼岳~(往路を戻る)~峰ノ茶屋~山麓駅 】

ロープウェイを使わずに峰ノ茶屋経由で行きます。



登山口。茶臼岳山頂にある那須岳神社の参道入り口になっているのだと思います。



道の左手に茶臼岳を・・・



・・・そして、右手に朝日岳を望みながら登って行きます。



目指すは正面の峰ノ茶屋です。

峰ノ茶屋からはいつものように風が吹き降ろしますが、今日はそれが涼しく感じられて気持ちいいです。

着いた峰ノ茶屋は強風が吹きぬける場所ですが、今日は帽子が飛ばされるのがちょっぴり心配という程度です。何回か峰ノ茶屋には来ていますが、立って歩くのが困難という程の風を二度ほど経験しています。

また峰ノ茶屋は四辻になっていて、真っ直ぐが三斗小屋温泉、左が茶臼岳、右が朝日岳への道になります。右の朝日岳に向かいます。



朝日岳までは岩場の道が続きます。途中こんな岩の下も通過します。

朝日岳の山頂そのものは縦走路から少し外れています。



朝日岳山頂から流石山・大倉山方面を望む。左手中程が隠居倉。



朝日岳山頂付近から茶臼岳(クリックで拡大)。

朝日岳で一息入れて三本槍岳に向かいます。



朝日岳を振り返る。

朝日岳を過ぎると緑も多くなり、山容も徐々に穏やかになっていきます。



花咲く草原の先に流石山・大倉山を望む(クリックで拡大)。

赤茶けた岩が露出する世界とは別の世界が広がります。



振り返ると朝日岳と茶臼岳が・・・。



途中、清水平があります。今はほとんど乾燥して草原のようになってしまっています。右後に見えるのは三本槍岳。



清水平付近。



清水平を過ぎるとエゾリンドウの姿があちこちに見られるようになります。



エゾリンドウ。



あまり登り下りのないハイマツと潅木の間の道を三本槍岳目指して進みます。



三本槍岳山頂から赤崩山(旭岳)方面の眺め。

山名付きはここから。見えていた小野岳・二岐山・小白森山・大白森山はかつて歩いたことがあり、久しぶりにこれらの山を一度に見て感慨深いものがありました。今はどうか知りませんが、歩いた当時はほとんど情報を得ることもできず、どの山も全く人に会うことがありませんでした。



三本槍岳山頂から流石山・大倉山方面の眺め。



三本槍岳山頂から茶臼岳方面の眺め(クリックで拡大)。山名付きはここから。

三本槍岳の山頂からの展望は十分にいいのですが、もう一つ久しぶりに見たいものがあったので、山頂から先に進みます。甲子山と大峠の分岐を大峠方面に少し進むと小さなザレ状の開けた場所があります。ここからは鏡ケ沼が見られます。



赤崩山と鏡ケ沼。



鏡ケ沼。

この場所から鏡ケ沼が望めるということを知っていたのは、以前大峠へのコースを歩いたことがあるからです。また、鏡ケ沼そのものはそれ以前に甲子温泉まで歩いた時に、縦走路を外れて、沼の畔まで下りたことがあります。古い写真が残っていますので、紹介しておきます。



鏡ケ沼。1976年5月撮影。



再び三本槍岳まで戻り、茶臼岳を目指します。



再び、清水平を通過です。



これも清水平。



朝日岳分岐付近から振り返ると空が青かったです。

帰りは朝日岳には寄りません。



峰ノ茶屋を通り過ぎて、茶臼岳に向かいます。

茶臼岳の西側斜面は火山活動が活発で、蒸気(火山ガス)を吹き上げている場所も何箇所か確認できます。



少し登ると歩いてきた三本槍岳・朝日岳や峰ノ茶屋が見えてきます。



活火山である茶臼岳の上部は岩ばかりで、植物はあまり見られません。



茶臼岳山頂部はすり鉢状になっていて周囲を一周できます。



そして、一番高い場所に那須岳神社が鎮座します。



荒涼とした山頂部の先に三本槍岳・朝日岳などが頭を出しているのが見えます。

茶臼山頂からは再び峰ノ茶屋に戻ります。



茶臼岳を見納めて、下山します。

途中でも赤くなった葉を幾つか見かけましたが、登山口付近でもナナカマドが秋の色になり始めていました。

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蓼科山

2007年08月21日 | 山歩 - 甲信越



- 秋の花咲く蓼科山頂から八ヶ岳 -

家から簡単に日帰りできる山の中ではおそらく一番標高の高い蓼科山に出かけました。

山の中ではさほど暑さは感じませんでしたが、下りてきた下界の暑さは尋常ではありませんでした。まだまだ暑い夏が続きそうです。

行程 【 蓼科牧場~御泉水~七合目登山口~将軍平~蓼科山~(往路を戻る)~蓼科牧場 】

行きは蓼科牧場からゴンドラを利用して御泉水まで上がってしまいます。



ゴンドラの上の駅からの眺め。足下は女神湖、奥の平らな山塊は美ヶ原です。



涼しい林の中の道を歩き始めます。

自動車道路を二度横切って行くと、七合目登山口です。ここには駐車場がありますが車の数は思ったほど多くありませんでした。



しばらく登っていくと、苔むした林の中を行くようになります。

下界はこの日も暑かったようですが、あまり暑さは感じませんでした。それでも、もちろん汗はでてきます。



林が切れて陽が射す場所には、アキノキリンソウとヤマハハコが・・・。

将軍平で一息入れて、大きな岩が連続する登りを行きます。

蓼科山頂は特徴的です。一面に大きな岩が転がっています。



大きな岩をばら撒いたような蓼科山頂部。

右手の少し高くなって人がたむろする場所に標柱と三角点があります。

山頂からの展望は素晴らしいです。但し、移動しないと各々の方角を眺めることはできません。



蓼科山頂から八ヶ岳・赤石山脈(クリックで拡大)。山名付きはここ



蓼科山頂から双子山・横岳・八ヶ岳(クリックで拡大)。山名付きはここ



蓼科山頂から赤石山脈。山名付きはここ



蓼科山頂から木曽山脈方面。山名付きはここ



蓼科山頂から飛騨山脈方面。山名付きはここ

大きな岩がゴロゴロしていますが、所々岩の間に秋の花が咲いていました。



アキノキリンソウとヤマハハコが目立ちました。



秋の花越しに八ヶ岳。

展望と花をのんびり楽しんで下山です。今回は珍しく往復コースです。



大きな岩が続く中を下ります。中腹には縞枯れ現象が見られます。奥には薄っすら浅間山。

将軍平で再び一息入れていると、小屋の主が出てきました。しばらく、二人でおしゃべりです。泊り客が少なく、経営的にはきびしいみたいな印象を受けました。今度は泊まりに来てよと言っていましたが、何しろ簡単に日帰りできるのでなかなか・・・。



下りの木々の間から女神湖。

途中少し道をそれた天狗の露地でも一息入れます。



天狗の露地から蓼科山頂方面を見上げますが、山頂は見えていません。



天狗の露地から女神湖、奥に美ヶ原。



空は依然青く、そこに白い雲が・・・。

下りはゴンドラを利用せずに、その脇の草原の中の道を下ります。道そのものは面白くありませんが、色々な花が咲いています。

家族連れで賑わう蓼科牧場に下り立ち、ソフトクリームです。この時期は下山後はソフトクリームが一番です。



途中に咲いていた花たちです。もはや秋の花になっています。

アキノキリンソウ、ヤマハハコ、オヤマソバ、ヤナギラン、ネバリノギラン、ツリガネニンジン

エゾカワラナデシコ、ウツボグサ、ハクサンフウロ、ヤマホタルブクロ、ヒヨドリバナ、マルバダケブキ

クガイソウ、コオニユリ、カニコウモリ、詳細不明のアザミ・トリカブト、・・・、など。



ヤマハハコ と アキノキリンソウ



タデの仲間のオヤマソバ(だと思います)

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ヤマハハコ / エゾカワラナデシコ

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マルバダケブキ / ヒヨドリバナ

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トリカブトですが詳細は? / ウツボグサ

トリカブトは種類が多く見分けが難しいです。タテヤマウツボグサとウツボグサの見分けを私は葉柄で行っています。

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アザミの仲間であるのは直ぐにわかるのですが、詳しくは? / ハクサンフウロ

アザミも種類が多く、見分けが難しいです。
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入道雲

2007年08月15日 | 風香 - 季節の風景
暑い日が続いていますが、お盆の期間中は家を空けられません。といっても、一日中家に籠っているわけでもありません。

暑いですが風を受けることを期待して、ポタリングに出かけました。ポタリングとは自転車で行く散歩のことです。運動不足解消の為に、冬以外はよくポタリングしています。

今日は荒川沿いの自転車道路から武蔵丘陵森林公園まで行ってきました。



緑の水田が広がる先に真っ白な入道雲が湧き上がっていました。

それにしても、この日は暑かった。本当に暑かったです。
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榛名富士 - 榛名山

2007年08月10日 | 山歩 - 北関東



- 榛名湖と榛名富士。右奥は相馬山 -



- ユウスゲ -

連日暑い日が続いていますが、飛び飛びに用事があって、遠出ができません。暑いのを承知で、近場で我慢するしかありません。

今回は榛名山です。沼ノ原に咲くユウスゲなどの花たちが目的です。

榛名湖の湖畔から歩き始めます。

湖を渡る風が涼しく、気持ちいいです。



榛名湖と奥に鬢櫛山と烏帽子ケ岳。



こちらは榛名湖と掃部ケ岳。”掃部”は”かもん”と読みます。榛名山の最高峰です。



そして、これから登る榛名富士。

湖畔から榛名富士の山頂までの標高差は約300mです。汗が出ないようにゆっくり進みますが、汗がどぉーっと出てきます。



樹林の中の比較的気持ちのいい道なのですが、風がないので暑いです。

山頂に着き、風のある木陰でしばし休憩です。

同じ道をゆっくり下りて、沼ノ原に向かいます。

沼ノ原には「ゆうすげの道」と名づけられた遊歩道があります。



オオバギボウシ咲く沼ノ原。後は蛇ケ岳。



沼ノ原から榛名富士。

ユウスゲはその名の通り夕刻が近づくと花を開きます。まだ、閉じている状態なので、時間つぶしにスルス峠の方に行ってみます。



スルス峠からスルス岩。

スルス岩は前にもに上がっているので、今回はパスです。峠付近の花を見てから、再び沼ノ原に戻ります。



オオバギボウシ咲く沼ノ原からスルス岩。



ユウスゲも徐々に花開いてきました。

しかし、暗くなるまでここにいることはできませんし、先ほどから雷鳴も聞こえます。雷がやってくる前に、適当なところでひき上げます。



最後に榛名湖畔からの眺め。左から鬢櫛山、烏帽子ケ岳、榛名富士、相馬山(右奥)。(クリックで拡大)



途中で見た花たちです。



ユウスゲ



オカトラノオ



キキョウ



ママコナ



コウリンカ



コオニユリ

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キキョウ / マツムシソウ

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シモツケソウ / テリハノイバラ

他に、オオバギボウシ、シシウド、ウツボグサ、ワレモコウ、ツリフネソウ、キツリフネ、キンミズヒキ、ツリガネニンジン、ネジバナ、オミナエシ、・・・、その他名前不明のものなどです。



蝶は詳しくないので帰ってから調べて名前がわかったのですが、ジャノメチョウがたくさん飛んでいました。蜜を吸う姿も何回となく見ています。

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御岳山 - 奥多摩

2007年08月08日 | 山歩 - 南関東
関東地方の平地では蒸し暑い日が続いていますが、行きたい山域の天候は思わしくありません。そこで久しぶりに友人を誘って、のんびり奥多摩の御岳山を歩きました。

1000mたらずの山ですから、この時季歩くのに適しているとはいえませんが、涼しい沢沿いの道が続く岩石園と咲き始めたレンゲショウマを目的で出かけました。

今回は登りで汗を流したくないので、麓の滝本からケーブルで上がってしまいます。ほとんど観光気分です。

まずは御岳神社に向かいます。



途中にある「神代欅」。今回の1本目の大木。

神社そのものは後にして、「七代の滝」に向かいます。「七代の滝」へは下りになります。



「七代の滝」。

滝の傍でしばらく涼んだ後、幾つかの鉄製ハシゴを登って行くと「天狗岩」の下に出ます。

「天狗岩」には簡単に上がることができます。

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岩上には烏天狗と天狗の像がありました。



「天狗岩」。突き出た岩を天狗の鼻に見立てた命名のようです。この岩のてっぺんに天狗の像があります。



「天狗岩」からはしばらく沢沿いの道が続きます。



やはり、沢の中を行く道は涼しいです。できる限りの~んびりぃ・の~んびりぃ~と行きます。



こんな倒木もありました。

のんびり歩いても意外に早く沢歩きの終点の「綾広の滝」に着いてしまいました。



「綾広の滝」。



「綾広の滝」の少し手前にある「お浜の桂」。今回の2本目の大木です。

「綾広の滝」からは沢を離れ、大岳山に続く道に合流します。今回はのんびり神社方向に戻ります。



そしてこれが今回の3本目の大木。「天狗の腰掛杉」です。

今度は御岳神社に寄って、そこからレンゲショウマの群生地に向かいます。



レンゲショウマ。

まだ咲き始めたばかりですから、開いている花はまばらです。その分人出も少ないです。

蕾がたくさんありましたから、これから花の数が増えていくと思いますが、最盛期の休日には相当に混雑するようです。

下りはケーブルを使わず、かつての御岳神社の参道を下っていきます。



今は舗装された参道を麓の滝本を目指します。



今回見た花たちです。この他にも名前のわからない花をたくさん見ました。

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レンゲショウマ

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フシグロセンノウ / ヤマユリ

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タマアジサイ / 蕾。この形状からタマアジサイと名づけられたそうです。

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ヤマジノホトトギス / イワタバコ
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