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長七郎山~鍋割山

2008年06月16日 | 山歩 - 北関東



- レンゲツツジ咲く鍋割山の稜線から -

故障したデジタルカメラも修理が終わりました。レンズ部分の故障で一番費用のかかる修理となってしまいました。もちろん、新たに購入するよりは安いですけど・・・。

本当は遠出したいのですけれど、そうもいかない事情のために、近場で我慢します。赤城山にツツジを見に行くことにしました。ヤマツツジはそろそろ終わりだと思いますが、レンゲツツジが咲き始めたはずですので・・・。

途中の新坂平ではレンゲツツジが咲き誇っていましたが、当然人出も多かったです。そこは避けて、今回は小沼から軽井沢峠へのコースを組み込むことにしました。

行程 【 大洞~覚満淵~鳥居峠~長七郎山~小沼~軽井沢峠~荒山~鍋割山~荒山高原~箕輪 】

赤城山の大洞から歩き始めます。まずは、覚満淵です。



覚満淵

雰囲気がいつもと何か違うなぁと思って歩いていたのですが、途中でそれは風のせいだと気がつきました。

風がなく水面が鏡のような状態のことが多ったのですが、この日は比較的風があって、水面が波立っていたからです。



鳥居峠からの覚満淵と大沼

覚満淵も鳥居峠も何故かひっそりとしていました。ここから長七郎山に向かいます。



長七郎山の稜線に出るとレンゲツツジがちらほらと姿を見せるようになりました。



長七郎山頂から黒檜山 - 左下に大沼、奥は武尊山



長七郎山頂から皇海山方面の眺め - 手前はレンゲツツジ



長七郎山頂からは関東平野も眺められます。

長七郎山からは小沼に下ります。途中シロヤシオが何本かまだ花を開いていました。



小沼



小沼からは軽井沢峠経由で荒山に向かいます。

途中で右下に水面が見えているのに気がつきました。何だろうと思って下っていくと、それは「血の池」でした。



血の池

血の池は二度目ですが、以前歩いた時には確か水がなかったので、そのため記憶から消えていたのだと思います。

血の池に水があるのは雨季だけで、乾季には草原になってしまいます。



気持ちのいい緑の中を緩やかに下っていきます。



そして、ヤマツツジがあちこちに咲いています。



見上げたところで見えないのですが、エゾハルゼミが盛んに鳴いています。

たくさん鳴いているので、結局「ジィーーーーー」としか聞こえません。



そして、このような草原風の所ではレンゲツツジが咲いています。

荒山の山腹を巻く道を進むと、山頂と荒山高原への分岐に着きます。

小沼からここまでは(エゾハルゼミの鳴き声は別にして)たいへん静かでしたが、ここからは急に人が多くなりました。

分岐を山頂に向かいます。着いた荒山山頂は木々のために展望はあまり期待できません。



荒山山頂から長七郎山 - 手前はレンゲツツジ



荒山山頂 木々の間からの眺め - 中ほどに十二ケ岳・子持山、奥は草津・志賀高原の山々

荒山からは鍋割山に向かいます。



途中からヤマツツジ・レンゲツツジの咲く道となりました。



振り返って見上げる荒山



これから向かう鍋割山

荒山と鍋割山の鞍部の四辻をそのまま真っ直ぐ進みます。

四辻から少し登ると鍋割山まであまり登り下りのない稜線歩きとなります。

この稜線もツツジが咲き、何箇所かで大きく展望が開けます。



ヤマツツジ咲く稜線から鈴ケ岳 - その左奥は武尊山



鍋割の稜線から榛名山 - 榛名山の奥に薄っすらと浅間山、その右に四阿山



鍋割の稜線から武尊山 - 手前右が鈴ケ岳



ヤマツツジ咲く稜線から地蔵岳/荒山

鍋割山頂からは広く関東平野を眺めることができます。

そして、鍋割山からは先の四辻まで戻ります。

四辻には鍋割山へ向かう時は大勢の人がいたのですが、今は誰もいません。

時間的に人も少なくなったはずなので、荒山高原一帯をのんびり歩くことにします。



荒山高原一帯もツツジが多いです - レンゲツツジとヤマツツジ



静かどころか誰もいません。

結局、この日通った荒山・小沼の分岐まで誰にも会わずに来てしまいました。

ここから小沼に戻るのはもちろん、荒山に再び登る気もしませんので、来た道を戻ることにします。



ツツジの咲く中を四辻に戻ります。そこからは一気に箕輪まで下りてしまいます。

それにしても、ヤマツツジは上手に写真が撮れません。

【 咲いていた花たち 】


やはり今回の主役はツツジですが、この日歩いたコースに咲いていた花の割合ではヤマツツジが圧倒的に多かったです。

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ヤマツツジ

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レンゲツツジ

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シロヤシオ

他には、ズミ、サラサドウダンが咲いていました。それに、元気のなくなったトウゴクミツバツツジも・・・。

ツツジが多かったので、どうしても目線が下にむかないので、野草は見落としているかもしれません。そのためでもないと思うのですが、あまり目につきませんでした。

タチツボスミレ、クワガタソウ、ウマノアシガタ、ミツバツチグリ、・・・などを見かけました。

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クワガタソウ
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壊れたカメラは ・ ・ ・

2008年06月10日 | 山歩 - 雑感
先日の山歩きの途中で故障してしまったデジタルカメラですが、結局修理に出すことにしました。単純にいえば、やはり費用を一番安くしたいということと、壊れたカメラは捨てるしかないわけでやはり「もったいない」という気がしましたので・・・。

山歩きを始めた頃からカメラは持ち歩いていましたが、元々写真に興味があったわけではありませんので、撮影枚数は非常に少なかったです。全く写真を撮らないという日も、決して珍しいことではありませんでした。そのような状態が長く続いていたのですが、写真をほとんど撮らないのにカメラを持ち歩くのは馬鹿らしいということで、97年の夏頃にカメラを持ち歩くのをやめてしまいました。

それからしばらくはカメラを持ち歩かない状態でしたが、02年5月に新たにデジタル・カメラを購入しました。それには理由がありました。その直前の4月に鈴鹿に出かけたのですが、御在所岳のアカヤシオが満開で実に綺麗でした。その時にカメラがあればといささか残念な思いをしたからです。撮りたいと思う情景にめぐり合っていたのです。

しかし、新たにカメラを買ったにもかかわらず、撮影枚数はあまり増えませんでした。結局、撮りたいと思う情景に出会わなければやはり写真を撮る気にはならないからです。

撮影枚数が増えだしたのは04年の春です。桜の時期に京都に出かけて多くの桜の写真を撮ったことがきっかけになり、その後少しずつ撮影枚数が増えてきました。

現在私が使用しているデジタル・カメラは二代(台)目で、カシオの「EXILIM EX-Z850」という機種です。これは買い替えの時に店員に勧められて購入したものです。新機種が発売されたので値下げされた結果コストパフォーマンスがいいという話でした。本当は売れ残り回避作戦だったのかもしれませんが・・・。私としては、以前の機種よりも小さくて電池の長持ちするのが欲しかったのです。その意味では条件にあっていましたので、勧められるままにこれを購入してしまいました。

様々な機能がありますが、ほとんど使用していません。オート・モードだけで撮っているといっていい状態です。様々な機能を使いこなせないというより、使いこなす気がありません。歩いていて「いいなあ!」と思ったものを「パシャッ!」と撮れればそれでいいのです。その時に最適な撮影モードに設定するなどという面倒なことまでして撮影する気は全くありません。

全く無神経に撮っているといっていいかもしれませんが、時々写真の構図が決まらないで迷うことがあります。帰ってから見ると迷った写真はやはりよくありません。何も考えずに、というより何の迷いもなく「パシャッ!」と撮れた写真の方がいい結果を生むようです。

写真の撮り方については全く学習したことはありませんので、全て自己流ですが、それでいいと思っています。何よりも自分の為の写真ですから・・・。
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吾妻耶山頂の祠

2008年06月06日 | 山歩 - 雑感
少し前に杏ケ岳山頂の祠の向きについて記事にしましたが、吾妻耶山頂にも三基の大きな石の祠が鎮座しています。これは吾妻耶神社の社殿になります。



吾妻耶山頂の三基の祠

写真でわかるように三基とも同じ方向を向いています。方角は南東の方角です。山頂部の地形からすると、東を向けて設置した方がおさまりがいいと思うのですが、少し南にずれています。これも意識してこの方角を向けたものと思われます。一体、何処に向けて設置されたのでしょうか。

祠には麓の村々の名前が入っています。まず、一つ目が相俣村、二つ目が羽場・新巻村、三つ目が石倉・小川・寺間村、月夜野町で、大まかに各々南西、南、東から南東の麓の地域になります。これらの祠は各々の名前が記された麓の村の方角を向いていません。

実はこの今ある石の祠は明治24年に建立されたもので、最初に吾妻耶神社が建立されたのは寛文2年(1662年)です。時の沼田城主真田伊賀守によって三社の社殿が建立されました。この社殿が何処を向いていたかは容易に想像できます。それは沼田城です。この沼田城は吾妻耶山から見ると南東の方角にあたります。これが山頂の祠が南東を向いている理由だと思います。

沼田城址を訪れたことはありませんが、そこからは確実に吾妻耶山が見えるはずです。城から吾妻耶山に向かって拝むことは吾妻耶神社を拝むことになります。このようなことからも山頂の社殿は南東を向いている必要があるわけです。

山頂の社殿は建立以後何回か焼失してしまいます。しかし、麓の村々の人々の努力で再建されてきました。これらの再建に真田氏がどのように関わったかは不明です。

何故なら、真田氏は1681年に、江戸両国橋の用材の伐出しの遅れと失政という名目で改易となってしまい、2年後には城も壊されてしまうからです。吾妻耶山に社殿を建立してから約20年後のことです。その後は一時期本多氏が入封したものの、基本的には天領として支配されてきました。

しかしながら、吾妻耶神社は広く人々から信仰されていたようです。明治の初め頃までは、9月3日、9日の祭日には多くの人がお参りに訪れ、山道の途中に露店が並ぶほどだったそうです。

最初に社殿を建立したのは真田氏でしたが、麓の人々から見れば自分たちの山の山頂に神社が建てられたわけで、それが広く麓の人々から信仰されることになったのだと思います。麓に住む人たちにとって山は重要な生活の場だったはずです。山の幸はもちろん、薪を集め、何よりも絶対に欠かすことができない生活水の水源でもあったからです。その山を守る神として信仰されたのだと思います。

一方で、大峰山という名前が暗示するように、吾妻耶山・大峰山一帯が修験道の山だったのではと想像されます。そのようなことも広く人々に信仰されることに影響したかもしれません。むしろ、そのような下地があったからこそ、吾妻耶山に神社が建立されたと考えた方が自然かもしれません。

何度か焼失したということで、燃えることのない石の社殿を造ったのが今の三基の石の祠なのだと思います。この祠はかなり大きなもので、よくぞこのような大きな石を山頂まで上げたものだと思います。

各々の祠に村名が入っているのはその祠の所有を示すものではなく、創建時の三社の形での再建における単なる分担を示しているだけなのではないでしょうか。ですから、おそらく創建当時と同じように揃って南東を向いているのだろうと思います。

山頂にあった説明板と沼田市のHPの資料を基に、「私の自由な想像を含めて」纏めてみました。
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吾妻耶山からの谷川連峰

2008年06月05日 | 風香 - 季節の風景
結果として三年続けて同じような時期に吾妻耶山に出かけたのですが、幸いいつも好天に恵まれ、山頂から谷川連峰を眺めることができました。



2006年5月21日 撮影



2007年5月12日 撮影



2008年6月1日 撮影

三枚をつなげた写真は ココ から。

季節の進み具合や残雪の様子が年によって違うのがわかると思います。
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吾妻耶山~大峰山

2008年06月02日 | 山歩 - 北関東



- 吾妻耶山頂から谷川岳方面 -

ここ2年続けて5月に吾妻耶山に出かけていますが、今年も少し遅くなってしまいましたが出かけることにしました。やはり、少し出かけるのが遅かったようで、だいぶ緑が濃くなってしまいました。

吾妻耶山に最初に登ったのは1973年ですから、35年前になります。途中で現れるスキー場などまだなく、ブナの中の道が印象的でした。それからも何回か歩いていますが、1983年に歩いた時が一番印象に残っています。コースは上牧駅~大峰沼~吾妻耶山~赤谷越~相俣宿で、まだ仏岩トンネルもできていませんでした。大峰沼ではレンゲツツジが満開で、ラショウモンカズラやアマドコロの群落(これらの群落はかなり前に姿を消しています)にも出会いましたし、赤谷越への下りではサラサドウダンが記憶に残っています。特に大峰沼のレンゲツツジが印象に残っていて、花の時期に出かけた時には、昔はもっとたくさん咲いていたのにと記憶との違いをいつも残念に思っていました。今回もそうでした。

また、今回はデジタルカメラの具合が悪くなり、途中から全く写真が撮れなくなってしまいました。それにそれまでに撮ったうちの何枚かが真っ白な状態になってしまっていました。修理に出す方がいいのか、買い換えた方がいいのか、迷うところです。

行程 【 上牧駅~大峰沼分岐~吾妻耶山~大峰山~大峰沼~上牧駅 】

上越線の上牧(かみもく)駅から歩き始めます。上牧駅もとうとう無人駅になってしまいました。

利根川を渡り、小和知の山里を通り過ぎて、畑の中の道をしばらく進んで山道に入ります。



緑の中の道を登っていきます。



水分不動尊の手前から眺めた武尊山



水分不動尊の先から眺めた三峰山と赤城山(右奥に薄っすらと)

大峰沼は帰りにゆっくり写真を撮ることにして、分岐を吾妻耶山に向かいます。

結果的にはデジタルカメラの不調で大峰沼の写真は一枚も撮る事ができなくなるのですが・・・。



途中のスキー場からの眺め - 至仏山・笠ケ岳/武尊山



途中のスキー場からの眺め - 谷川岳/笠ケ岳・朝日岳



途中のスキー場から吾妻耶山



新緑はだいぶ濃くなってしまいましたが、青空・白い雲との組み合せが綺麗でした。



岩にへばりついたこんなものや・・・



こんなものも撮ったりしながら・・・



緑の中を登っていきます。

吾妻耶山頂に着きましたが、意外にも誰もいませんでした。

その代り虫がブンブン寄ってきて堪りませんでした。



吾妻耶山頂から谷川岳方面の眺め



吾妻耶山頂からの谷川連峰(クリックで拡大)



吾妻耶山頂からの眺め - 至仏山・笠ケ岳/武尊山

吾妻耶山頂から大峰山に向かいます。少し下ったあたりからデジタルカメラがダメになり、写真が撮れなくなってしまいました。

大峰山からは大峰沼に下りました。湖畔にはヤマツツジとレンゲツツジが咲いていました。

もともと大峰山頂は展望がないので惜しくはないのですが、大峰沼の写真が一枚も撮れなかったのは残念です。

最後は再び上牧駅に戻りました。

【 途中で見た花たち 】

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タニウツギ

美しい花を咲かせるのですが、世間ではあまり注目されていない印象があります。

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エンレイソウ / ツクバネソウ

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ラショウモンカズラ

名前は、花の様子を羅生門で渡辺綱が切り落とした鬼女の腕に見立ててつけられたといわれています。そう見えなくもないですが、花自体は結構綺麗です。

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オオタチツボスミレ

他に、タチツボスミレ、ツボスミレ、チゴユリ、クルマバソウ、トウゴクミツバツツジ、ヤマツツジ、レンゲツツジ、・・・などが咲いていました。
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