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安達太良山

2010年10月22日 | 山歩 - 東北



- 鉄山付近からくろがね小屋方面 -

南東北の三つ目の山は安達太良山です。

大東岳、雁戸山と静かな山歩きができましたが、ここは平日といえども混雑するだろうと思っていました。

実際、私の予想以上の混雑ぶりでした。連休の時には一体どれほどだったのでしょう。

安達太良山を歩くのは3回目ですが、今回は奥岳から薬師岳までゴンドラを利用して上がってしまいます。(一番最初に歩いたのは1976年のことで、その時はまだこのゴンドラはなく、安達太良山から奥岳に下りて、そこからさらに岳温泉まで歩いて下りました。)

ゴンドラの運転開始は8時30分ですが、その少し前に乗り場に向かうと既に大勢の人が並んでいます。

それでもあまり待つこともなく、乗ることができました。

しかし、問題はその先にありました。

狭い登山道に長い列が続き、時折渋滞します。我慢して前の人の後をついていくしかありません。

少し開けた場所に出て休む人がいると、ここぞとばかりに追い抜きます。

山頂が目前に見えるようになった場所で、ようやく人の列から解放されて、自由に歩けるようになりました。



ようやく写真も撮れるようになりました。



乳首山とも呼ばれる安達太良山の山頂



鉄山方面の眺め



山頂の直ぐ下まで上がってきました。

そして、山頂に到着です。



安達太良山山頂



山頂から和尚山方面の眺め



山頂から鉄山方面の眺め



山頂から峰ノ辻・篭山方面の眺め

山頂に着いた時はまだ数人の人しかいませんでしたが、続々と人が山頂を目指して上がってきます。

山頂部から下りて、鉄山に向かいます。

牛ノ背付近ではガスのために沼ノ平はハッキリ見ることができませんでしたが ・・・



馬ノ背を歩いている間に次第に晴れてきました。



その反対側では、鉄山の山腹の紅葉が綺麗です。



前方の鉄山を目指して進みます。



鉄山へのちょっとした登りから勢至平方面の眺め

そして、回り込むようにして鉄山の山頂です。



鉄山の山頂付近から歩いてきた安達太良山方面の眺め

山頂らしくない鉄山の山頂から緩々と避難小屋まで下って行きます。



避難小屋付近から沼ノ平方面



避難小屋付近から眺めた箕輪山

最初に安達太良山を歩いた時は土湯峠経由でこの箕輪山を越えてきたのですが、ここからの眺めに記憶がありません。

当時はまだ若かったですから、気持ちが先へ先へといって、振り返ってゆっくり箕輪山を眺めるようなことはしなかったのだと思います。

避難小屋の傍で休憩し、今回はここから戻ります。




鉄山を過ぎ ・・・



矢筈森へ



沼ノ平もハッキリ見えるようになりました。



安達太良山の山頂を正面に見て進み、矢筈森の先で峰ノ辻の道に入ります。



矢筈森の岩峰や ・・・



紅葉を見ながら、峰ノ辻へ下って行きます。



反対側を振り返れば安達太良山です。



安達太良山のすぐ下から峰ノ辻へ直接下りる道もあります。

そして、峰ノ辻からはくろがね小屋経由ではなく、真っ直ぐに勢至平に向かいます。



紅葉がちょうど流れ落ちる紅い沢のように見えました。



鉄山の岩壁の下の紅葉






紅葉の眺めを振り返りつつ下って行きます。

しかし、やがてガスと木々のためにそれらも見えなくなります。



紅葉の木々の中をしばらく下るとくろがね小屋からの道に合流します。

私の使用している五万図にはこの合流地点近くに記念碑の地図記号が記されています。



そして、見つけたのが旧道の傍にあった勢至塔です。

通常は阿弥陀如来の脇侍として観音菩薩と共に祭られる勢至菩薩が、ここに単独で祭られている理由はわかりません。でも、これが勢至平の名前の由来なのではないでしょうか。

幅広の新道をだらだらと下って行くと、新道を横切るように真っ直ぐ下っていく旧道が現れます。

旧道は「急道」でもあります。



一箇所だけ紅葉がちょっと綺麗な場所がありました。

最後は新道に出て少し下ると橋があり、そこから沢沿いにあだたら渓谷遊歩道があります。

遊歩道に入り、順番に滝を巡って行きます。



紅葉滝



平滑の床



昇竜の滝



魚止滝



二階滝

最後、遊歩道を少し登り帰せばすぐに奥岳に到着です。

ここで、今回の南東北の山歩きも終わりです。

3日間、雨に降られることはありませんでしたが、見事な晴れということもありませんでした。

基本的には曇り時々の晴れの天気でした。

それでも、紅葉の山歩きを充分に楽しむことができました。
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雁戸山

2010年10月20日 | 山歩 - 東北



- 南雁戸山の稜線から紅葉の雁戸山 -

南東北の二つ目の山は雁戸(がんど)山です。

蔵王連峰の一番北にある山ですが、雰囲気的には二口山塊の山々の仲間という感じです。

雁戸山は二つの峰が南北に並ぶ双耳峰で、南側の峰は南雁戸山と呼ばれます。

今回はこの二つの峰が目的です。

天気予報は曇り後雨ということでしたが、午前中は青空が顔を出しました。

笹谷峠を基点にして、宮城側の道を登り、山形側の道を戻るという、半分が往復で残りが周回というコースで歩きました。

笹谷峠付近は笹原が広がり、幾つか通信施設があります。



背後のハマグリ山に見送られて、まずはカケスガ峰を目指します。



有耶無耶の関跡を通過し、少し進むと鶏亀地蔵があります。



展望はありませんが ・・・



登るにつれて次第に葉が色づいてきます。

しばらく登ると周りの木々も潅木となり、草原の広がるカケスガ峰に到着です。

通信施設がありますが、明るく展望が開けています。



二つの神室岳と前日に歩いた大東岳が見えます。



こちらは雁戸山と前山

カケスガ峰から少し進むと、山形側の道と合流し、前山の東側を巻いて行きます。



巻き道は雁戸山との鞍部で尾根に戻ります。

ここから雁戸山までは細い尾根の道となりますが、視界が開けているので爽快な歩きが楽しめます。



紅葉の先に二つの神室岳と大東岳



振り返って見た紅葉の前山



そして、行く手の雁戸山



周りは全て紅葉という感じです。

爽快な眺めに何度か立ち止まりながらも、山頂に到着です。

山頂には誰もいませんでした。

笹谷峠の駐車場には他に数台車が止まっていましたが、どうやら反対の神室岳方面に向かったようです。

山頂からの展望も素晴らしいです。



雁戸山山頂から蔵王の熊野岳方面の眺め

帰りにのんびりすることにして、南雁戸山へ向かいます。



紅葉の綺麗な急な道を下って行きます。

雁戸山と南雁戸山はほぼ同じ高さで、其々に移動するには、約100m弱下ってから同じ高さを登り返さなくてはいけません。

その上結構急な道なので、友人は途中で行くのを諦めました。

雁戸山の頂上で待っているようにと言って、一人で南雁戸山に向かいます。



鞍部付近の紅葉



その鞍部付近から眺めた南雁戸山



当然ですが、南雁戸山の稜線も紅葉が綺麗です。



南雁戸山の稜線から紅葉の雁戸山

ここでもあまりの眺めに何度も立ち止まってしまいます。

南北に細長い南雁戸山の山頂部まで来ました。



その細長い山頂部の真ん中が少し低くなっているので、南雁戸山自体が双耳峰のようになっています。



山頂部の南端までやってくると、そこに標識と大きな石碑がありました。

石碑は南側を向いていました。何処の人々によって祭られたのでしょう。

ここも展望がいいです。



南雁戸山から雁戸山



南雁戸山山頂直下から蔵王連峰の山々 (クリックで拡大) - 雲がかかっているのが残念です。



南雁戸山から八方平

静かに独りで少しのんびりした後、友人が待つ雁戸山に戻ります。



同じような紅葉の道ですが、進む方向が反対になります。



それに雲が少し出てきたので、雲間から射す陽射しが紅葉の山肌に表情を与えます。



鞍部からの南雁戸山 - 陽射しがなくなった為に逆光の位置にあった山肌が見やすくなりました。



紅葉の中、時々振り返りながら雁戸山に登り返します。(クリックで拡大)



笹雁新道分岐まで上がってきました。そこから振り返って見た南雁戸山です。

笹雁新道分岐から友人の待つ山頂は直ぐです。

友人は写真を撮りながら先に行くというので、前山との鞍部で待っているように言って、独りで少しのんびりします。



雁戸山山頂



雁戸山山頂から前山

適当なところで腰をあげて、私も下山です。



一度通った道ですが歩く方向が逆になり光の向きと強さも異なりますので、帰りも何度となく立ち止まってしまいます。










前山の手前で友人と合流して、巻き道を戻ります。

この巻き道は少し歩き難いのですが 紅葉は綺麗です。












同じ紅葉でも、光の具合で随分とその表情が変わるものです。

分岐からは山形側の道に入り、笹谷峠まで下って行きます。










笹谷峠に戻って歩き終わりです。

この日は、紅葉の眺めを存分に楽しむことができました。

それに、下山時に二組の登山者に会っただけで、この日も静かな山歩きを楽しめました。
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大東岳

2010年10月18日 | 山歩 - 東北



- 大東岳山頂部から -

先週、友人と南東北の山に出かけました。

最初に歩いたのは二口山塊の大東岳です。

二口山塊とは南の蔵王連峰と北の船形連峰に挟まれた地域です。

仙台や山形周辺の人にとっては馴染みの山域だと思いますが、関東に住む私がかつて歩いたことがあるのは面白山だけです。

表コースを登り、裏コースを下るという一番一般的な周回コースで歩きました。

連休の後の平日ということもあり、下る途中で一組の登山者に会っただけで、たいへん静かな山歩きが楽しめました。

周回コースの基点となるのは本小屋(二口温泉)です。

曇空ですが降水確率は低く、雨の心配はありません。



紅葉の気配が全く感じられない緑の中の道です。



沢沿いに進み、対岸に渡って、さらに緑の中を登って行きます。



立石沢の標識ある場所で少し休憩です。



さらに沢沿いに進みますが ・・・

やがて道は沢を離れ、しばらく登ると尾根の上に出ます。五合目です。



五合目からは尾根の上を行くようになります。



標高が1000mを越える付近からようやく紅葉が見られるようになりました。

鼻こすりと呼ばれる急な坂を登り切ると山頂部の一角に出ます。

山頂部は広くほぼ平坦で、笹と潅木に覆われています。

その中を少し進むと ・・・



三角点と石の祠のある山頂です。



雲が多いですが船形連峰の山々が望めます。



山頂からの展望 (クリックで拡大)

静かな山頂でのんびりした後、いよいよ下りです。

山頂部の北東からまず西へ、次に南へと道は進みます。



山頂部では紅葉が綺麗でした。



青空で陽が射していればもっと綺麗に見えたかもしれません。



そして、山頂部の南西付近までやってくると、二口山塊の他の山々と遠くの蔵王連峰を望むことができます。



山頂部の南西付近からの展望 (クリックで拡大)









そして、紅葉もこの辺りが一番見応えがありました。

山頂部からの下り始めは物凄い急で、弥吉ころばしと呼ばれているようです。



下るにつれて次第に緑の占める割合が多くなり ・・・



再び、紅葉の気配の全くない緑の中を進みます。



やがて、樋ノ沢の出合いに下り立つと、そこには立派な避難小屋があります。



幾つか支沢を横切りながら ・・・



大行沢沿いに下っていきます。

私が使用している五万図では大行沢沿いに緩やかに下るように道が記されているのですが、実際は少し違っていました。

迂回路という目立つ標識があり、そこから山腹を少し登り、急な坂を下る場所がありました。

また、途中に滝が幾つかあり、裏磐司の岩壁が望める場所もあります。



青黒い滑状の支沢を横切る



京渕沢の滝



裏磐司の岩壁



雨滝



最後まで緑の中の道が続きました。

新緑の頃はさぞかし綺麗なのではないでしょうか。

そして、出発地である本小屋(二口温泉)に戻ってきました。ここで歩き終わりです。

最初の予定では、ここから二口峠を越えて山寺に向かう予定だったのですが、工事のために林道が通行止めとなっていました。

仕方ないので、秋保に戻って、秋保大滝を見に行きました。



秋保大滝

落差は55mだそうで、思っていたより立派な滝でした。



滝壺へ下りる道もあるようですが、通行止めになっていました。
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焼石岳 (2)

2009年07月08日 | 山歩 - 東北



- 焼石沼 ・ 焼石岳/西焼石岳 -

焼石岳 (1) からの続きです。

歩程 【 三合目~九合目~焼石岳~泉水沼~姥石平~九合目~南本内岳~九合目~三合目 】




泉水沼の傍にあるベンチで昼食としました。

一人で静かに休息するのとは違い、お喋りをしながらの休息は時間が経つのが早いです。

泉水沼からは、姥石平をゆるゆると登って、先の九合目まで戻ります。



時季を外したようで、姥石平の花は期待した程ではありませんでした。

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カラマツソウ / ムシトリスミレ

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キバナノコマノツメ / ホソバイワベンケイ

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ヒナザクラ / ツマトリソウ



横岳



咲き残っていたハクサンイチゲと東焼石岳

東焼石岳との分岐を左にとり、九合目へ ・・・。



池塘と焼石岳



傍らにはイワイチョウ



右手に見えていた牛形山方面の眺め

半時計周りで焼石岳・泉水沼・姥石平とまわって九合目に戻ってきました。

九合目の東側には小さな湿原が広がり、雪が少し残っています。



その雪の上から焼石神社が中腹にある丘とその先の焼石岳



雪の融けた所には、ミズバショウ、ヒナザクラ、ワタスゲが咲いています。

ここから南本内岳を往復します。

体力への影響を考えて、同行した友人にはこの付近で待っててもらう事にしました。

置き去りにして先に行くような事はしませんが、往復で行ってこれるような場合、私が往復する間友人に待っててもらうということが時々あります。



少し登ると左手に池が現れました。どうやら名前はないようです。

花の数は多くないですが、緩やかな起伏の道が続きます。

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ミツバオウレン / ハクサンチドリ



南本内岳に向かうぼんいぢさん



振り返ると焼石岳・西焼石岳と無名の池、そして会長さん

権四郎森を巻いた先に南本内岳の山頂がありました。

山頂らしくない山頂です。



南本内岳山頂から眺めた経塚山・六百山・東焼石岳の稜線(クリックで拡大)

実はこの時、少し前から経塚山はどれだということで意見が分かれていました。

その場で地図を広げて落ち着いて確認すれば容易にわかるはずなのですが、めんどうなので自分の頭に入っている情報だけで判断してしまいがちです。

その結果、私もぼんいぢさんも、ある点では妥当であっても、別の面では誤っていました。

帰宅してから落ち着いて地図を見て直ぐに自分の誤りに気がつきました。そして、ぼんいぢさんも同じだったようです。

今回の場合、経塚山の判定が誤っていたとしても、それが直接的に道迷いにつながるわけではありませんが、めんどうがらずに地図に基づいて判断しないといけないと思いました。

さて、南本内岳から九合目に戻ります。



無名の池まで戻ってきました。これほどの池でしたら、関東だったら名前が付けられていると思います。



池の畔にはヒナザクラが咲いていました。

池まで遊びに来ていた友人と合流し、再び、九合目まで戻ってきました。

.

ここから花の中の道を三合目の登山口まで戻ります。



登山道脇のミヤマキンバイ



三界山を正面に、花の中の道が続きます。



行きに渡った流れを再び渡り、焼石沼周辺の草原に戻ってきました。



今回一番のお花畑はこの草原だったと思います。



ミヤマキンバイ と ミヤマキンポウゲ が主体ですが ・・・



ツボスミレ が白く咲く一画もありました。



ツボスミレ - 他に小さな湿原に少し咲いていました。

別の湿原に咲いていたものは、薄く紫がかっていましたが、ここの花は白です。葉は共に丸みを帯びています。ミヤマツボスミレと呼んでもおかしくないと思います。



左奥に見えるのが焼石岳で、右手前は西焼石岳です。



こちらは三界山です。この三界山も結構私の目を楽しませてくれました



行きには寄らなかった焼石沼に寄ります。

途中の水場の冷たい水で少し生き返り、三合目の登山口に向かいます。

胆沢川の畔から釈迦ざんげまで間、行きの時は下っているという感覚はあまりなかったのですが、帰りの疲れた足にはハッキリと「登り」と感じられました。

それに、行きの時はお喋りをしながらでしたが、帰りは無言です。



ブナの道を進み、行きに見かけたタニウツギが現れ、ようやく三合目の登山口に到着です。

ぼんいぢさんは他の場所を予定していたみたいですけれど、私のわがままをきいてもらって、入浴は「ひめかゆ」に寄ってもらいました。

この焼石岳と先に紹介した駒ケ岳(秋田)、共に好天に恵まれ、その上たくさんの花にも出会え、まことに楽しい山旅となりました。こういうことがあるので、山歩きはやめられません。
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焼石岳 (1)

2009年07月05日 | 山歩 - 東北



- 西焼石岳 -

先に駒ケ岳(秋田)を紹介しましたが、その前日には焼石岳を歩きました。

焼石岳は、かつて駒ケ岳(秋田)から乳頭山まで一緒に歩いたことのある ”ぼんいぢさん” と ”ぼんいぢ会長さん” のお二人と一緒でした

暑かったですが好天にも恵まれ、充分に焼石岳を楽しむことができました。

姥石平の花は残念にも時期を外してしまったようですが、焼石沼から九合目にかけて咲く花たちがそれを十分に補ってくれました。

また、普段は一人で歩くことが多い私ですが、ぼんいぢさんたちと一緒に歩くのは、山の魅力とは別の楽しさがあります。

歩程 【 三合目~九合目~焼石岳~泉水沼~姥石平~九合目~南本内岳~九合目~三合目 】

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ぼんいぢさんのブログ「山歩き、大好き」 ==> こちら

ぼんいぢさんの焼石岳の記事 ==> こちら

一緒に駒ケ岳から乳頭山を歩いた時のぼんいぢさんの記事 ==> こちら

一緒に駒ケ岳から乳頭山を歩いた時の私の記事 ==> こちら

東成瀬の三合目登山口で待ち合わせをしました。

我々は前夜、横手の近くに住む大学時代の友人と久しぶりに会った後、市内のビジネスホテルに泊り、早起きをしてやってきました。

駐車場には我々の方が少し早く到着しましたが、直ぐにぼんいぢさんたちがやってきました。

挨拶を交わして、早々に出発です。



綺麗なタニウツギの花を見ながら、ブナの中を進みます。

釈迦ざんげを除いて、焼石沼周辺まで展望はありません。また、途中で胆沢川を何度か渡ります。

そんな中、派手ではありませんが幾つかの花たちが慰めです。

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マイヅルソウ / ズダヤクシュ

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ハクサンチドリ / ノビネチドリ

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オオバミゾホオズキ / オオバキスミレ

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ミヤマスミレ / ミツガシワ



リュウキンカ



焼石沼が近づくと潅木と笹の草原の道になり、陽射しの中を歩くようになります。



冷たい水の流れる水場を過ぎると、ミヤマキンバイ や ミヤマキンポウゲの咲くお花畑になります。



これだけ見事に咲いているとのんびりしていきたいところですが、帰りに再びここを通りますので、焼石沼を含めその時にゆっくり楽しむことにして、先に進みます。



明るく気持ちのいい草原を進み ・・・



流れを二度ほど渡ると、九合目への登りになります。



花の咲く道を登っていき ・・・



振り返ると、焼石沼や周辺の草原、そして三界山が望めます。

辿りついた焼石岳と南本内岳の鞍部が九合目です。



ミヤマキンバイが咲き、登ってきた反対側の湿原には小さな雪田が残っています。



そして、焼石岳・西焼石岳を望むことができます。(クリックで拡大)



九合目から少し登ると焼石神社があります。

ぼんいぢさんが、神社と利水事業や与治兵衛との関係を話してくれました。ぼんいぢさんは、このように山とそれに係わった人々との歴史にも興味を持っていろいろと調べているようです。

ですから、ぼんいぢさんのブログの記事は、山を歩いて楽しかったというだけにとどまらず、時折山の歴史などについて触れている箇所があります。

例えば、ぼんいぢさんの岩木山の記事において、私は初めて「安寿と厨子王」と岩木山の縁しを知りました。それに安寿姫とミチノクコザクラの関係も・・・。

深田久弥の「日本百名山」は、文献資料に基づいて山と人々との歴史を綴った「本」であるというのが私の認識ですが、百名山完登を目指している人達や完登した人達の中で、一体どれほどの人達が山と人々との歴史に関心を持っているのでしょうか。(もちろん、それらの人達は全て山と人々との歴史に関心を持たなければならないというつもりはありません。)

閑話休題、焼石神社から焼石岳山頂までは大きな岩がゴロゴロしている中を進みます。

歩きにくいですが、展望はいいです。

そして、ここからぼんいぢさんが一人でどんどん先に行ってしまいます。山頂に先に着いて、我々が上がって来るのを撮影するためということでした。

会長さんの話では、仕事中に足に重りをつけて鍛えているそうで、重りがないと軽く感じるのではないか、ということでした。



焼石岳への登りから西焼石岳・三界山方面の眺め

中央やや右に見えてる沼は焼石沼ではなく、焼石岳の西側にある沼ですが、地図(五万図)に名前の表記はありません。(焼石沼も小さく薄っすらと写っているのですがこの写真では判別できません)



焼石岳への登りで振り返って見た南本内岳方面

着いた焼石岳の山頂は広く、展望もたいへんいいです。この日は遠望はききませんでしたが ・・・。



山頂から西焼石岳の眺め - 右手奥に焼石沼周辺の草原、三界山も見えています。(クリックで拡大)



山頂から泉水沼・横岳方面の眺め



山頂から東焼石岳方面の眺め

山頂から東側の眺めは、足下に姥石平が雍容と広がり素晴らしいです。

時間的に少し早いので、泉水沼まで下って、そこでのんびりすることにしました。



正面に横岳を見ながら下ります。

山頂から泉水沼への道も展望がよく、花もたくさん咲いています。

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ミヤマシオガマ / ミヤマダイコンソウ



ミヤマキンバイ



右手には西焼石岳が今までとは違う姿を見せてくれます。

この日、西焼石岳はいろいろな姿で私の目を楽しませてくれました。



泉水沼が近づくとチングルマが姿を現し始めました。



泉水沼 - それにしても、予想以上に雪が少なかったです。



チングルマ



泉水沼からの焼石岳

.

泉水沼の周辺ではヒナザクラが咲いていました。

泉水沼の傍らで昼食です。

【 焼石岳 (2)へ続く 】
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