- 一ノ倉岳から雲の晴れ始めた谷川岳 -
最近は夏になると谷川岳によく出かけますが、今回は茂倉岳まで行くことにしました。
かつてのメイン登山道だった西黒尾根も最近は登る人が少なくなりました。私も最近は天神平までゴンドラで上がってしまいます。その分気楽に歩くことができます。
ここのところ天気がよくありませんでしたが、予想以上の天気でやはり暑かったです。
行程 【 天神平~谷川岳~一ノ倉岳~茂倉岳~(往路を戻る)~天神平 】
天神平からごく普通に熊穴沢避難小屋を通って、天狗の溜り場までやってきました。ここでいつものように、涼しい風に吹かれながら少し休みます。
さらに上がっていくと、マナイタグラにかかっていた雲が晴れました。
しかし、肩の広場の少し下から雲の中に入ってしまいました。
今日は越後側から雲がわいています。その分、群馬県側は結構晴れています。
谷川岳の二つの峰、トマの耳とオキの耳では休まずに先に進みます。
足下の花と東面の岩壁を眺めながら行きます。
湯檜曽川まで見ることができます。
湯檜曽川対岸に聳える朝日岳の山頂部にも雲がかかっています。
一ノ倉岳への登りが始まる少し手前が「ノゾキ」です。
「ノゾキ」から一ノ倉沢を覗く。
私は高所恐怖症ではありませんが、どんな高さでも平気というわけではありません。ここから覗くと結構”きます”。見えている湯檜曽川との標高差は約1100mです。
一ノ倉岳への登りも順調に上がれましたが、山頂部は雲の中でした。休まず茂倉岳に向かいます。
一ノ倉岳と茂倉岳の鞍部は遅くまで雪田が残る場所です。雪は完全に消えていましたが、ハクサンコザクラ・タテヤマリンドウがたくさん咲いていました。また、イワイチョウ・イワカガミも見られました。
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ハクサンコザクラ / タテヤマリンドウ
特に稜線の少し下にハクサンコザクラの群落があり、さらにその下にハクサンイチゲの群落と思われるものもありました。それらを写真に収めるには花達を踏んでいかねばなりませんので、諦めました。稜線から眺めて我慢です。
茂倉岳への登りになるとニッコウキスゲが目立ち始めます。
茂倉岳山頂。山頂の頭上だけポッカリ穴があいたように青空が見えていました。(この時は私の他には写真に写っている三人だけでした)
茂倉岳山頂付近にはニッコウキスゲが咲き誇っていました。
茂倉岳からの下山コースとしては、茂倉新道を土樽まで下りのが一番普通だと思います。山頂にいた三人はこのコースの往復ということでした。でも、言っていました。「また蒸風呂だ」と・・・。後半の下りはさぞ暑いだろうと思います。このコースは1996年に歩いています。
それから、武能岳を越えて蓬峠に下り、土樽あるいは土合へ下りるコースがあります。これは1976年に歩きました。この時は土合まで夜行列車で行き、まだ薄暗い頃から西黒尾根を登って、蓬峠から土樽に昼過ぎに下りました。まだ若かったですから元気でした。
今回は往路をそのまま戻りますが、実は一度往路を戻ったことがあります。それは1995年のことです。すなわち、茂倉岳は今回が4度目ということです。
茂倉岳山頂付近から武能岳・大源太山・七ツ小屋山方面の眺め。
茂倉岳から一ノ倉岳に向かいます。振り返ると・・・。
ニッコウキスゲの咲く道をさらに一ノ倉岳に向かいます。
一ノ倉岳まで戻ってくると、谷川岳の雲が大分晴れてきていました。
一ノ倉岳から「ノゾキ」に向かって下りていくと、一ノ倉沢の岩壁が見えてきます。
そして、谷川岳も雲がどんどん晴れてきています。
しかし、対岸の朝日岳の山頂はまだ雲の中です。
オキの耳への道からの展望。名前付きはここから。
オキの耳まで戻ってきました。
オキの耳から武尊山方面の眺め。
オキの耳直下からトマの耳。
さらにトマの耳へ。
トマの耳から武尊山方面の眺め。
トマの耳からマナイタグラ・オジカ沢の頭。
そして、ついに朝日岳も雲が取れました。(トマの耳直下から)
肩の広場で一休みして天神平に向かいます。
天狗の溜り場から谷川岳(山頂=トマの耳は見えていません)。
天神平への道から朝日岳の眺め。
天神平に戻って、歩き終わりです。
途中で見た花です。
谷川岳と茂倉岳の間の稜線は一部を除いてずーっと花が咲いています。その都度止まっていると先へ進めませんので、結構花は無視して歩きました。
ニッコウキスゲ、タカネアオヤギソウ、ハクサンフウロ、ヒメシャジン、シモツケソウ
イブキジャコウソウ、コゴメグサ、タテヤマウツボグサ、ヨツバシオガマ
ハクサンコザクラ、タテヤマリンドウ、イワイチョウ、コイワカガミ、モウセンゴケ
ミヤマキンポウゲ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマアキノキリンソウ、ハナニガナ
ミネウスユキソウ、ヤマハハコ、オオバギボウシ、クガイソウ、ミヤマカラマツ
コメツツジ、タカネバラ、ハクサンシャクナゲ、ヤマアジサイ、トリアシショウマ、・・・
その他名前のわからないものがたくさんありました。特にセリの仲間もたくさんありましたが、セリの仲間も識別が面倒なのであきらめています。
ハクサンコザクラ。
タテヤマリンドウ。
イブキジャコウソウ。
コゴメグサ。詳しくはホソバコゴメグサだと思います。
タテヤマウツボグサ。