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宝登山 - 秩父

2007年01月30日 | 山歩 - 秩父
前回紹介した破風山(はっぷさん)から下山し、そのまま続けて宝登山(ほどさん)に登りました。

破風山と宝登山は日野沢川によって隔てられていますので、尾根伝いに歩くことはできません。破風山から日野沢川のほとりの満願の湯に一旦下山し、そこから根古屋を通って山形まで自動車道路を歩きます。そして、山形の西光寺の手前から宝登山への山道に入ります。

宝登山への道は東山麓の宝登山神社からのものが一番一般的ですが、他にこの山形からの道と、秩父鉄道の野上駅から小鳥峠を通ってくる道がよく歩かれています。小鳥峠経由のコースは一部の人々から「長瀞アルプス」と呼ばれていますがアルプス的要素は全くなく、真に実態にそぐわない呼び名だと思います。安易に「XXアルプス」と呼ぶのはいかがなものかと思います。個人的には「小鳥峠コース」という方が洒落ていると思います。

それからロウバイは「蝋梅」と書きますのでウメの仲間と思っていましたが、最近そうではないことを知りました。ウメはバラ科ですが、ロウバイはロウバイ科に属するそうです。

行程 【 (破風山~)満願の湯~根古屋~山形~宝登山~宝登山神社~長瀞駅 】



蝋梅の宝登山から武甲山。

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山頂下の蝋梅はかなり花開いています。青空に黄色の花が綺麗です。

私が山頂に着いたのは午後2時過ぎでしたが、まだ大勢の人がいました。午前中から昼時にかけてはもっと賑やかだったと思います。そして、下山時にもこれから登って行く多くの人とすれ違いました。



蝋梅の宝登山から武甲山。












蝋梅の宝登山から武甲山。



宝登山頂東下からの眺め。正面奥が笠山。その右手前に大霧山。



宝登山頂からの眺め。左側中ほどの三角形の山頂をしたのがこの日歩いてきた破風山。その右が大前山で、連なる尾根の右端にあるのが城峯山。正面奥は両神山です。破風山の後には奥秩父の山々(雁坂峠~甲武信岳~十文字峠)が連なります。

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破風山 - 秩父

2007年01月28日 | 山歩 - 秩父
ここで紹介する破風山(はっぷさん)は、秩父の皆野の街の西にある山です。「破風」は普通「はふ」と読みますが、この山は「はっぷ」 です。「はっぷ」が先なのか、「破風」が先なのかはわかりません。

破風山の山頂の西側の札立峠を秩父観音霊場の巡礼道が通っています。この札立峠の方が破風山より広く知られているかもしれません。

この破風山から下山し、そのまま続けて宝登山を歩きましたが、まずは破風山を・・・。

行程 【 水潜寺~札立峠~破風山~猿岩~風戸~満願の湯~(宝登山へ) 】



破風山頂。後の山は・・・登谷山から大霧山への連なりの前に蓑山が見えています。

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秩父鉄道の皆野駅から皆野町営バス日野沢線に乗ります。バスには数人の乗客しかいませんが、私以外は全て地元の人です。そのバスを札所前で下車します。秩父観音霊場34番札所水潜寺前です。水潜寺は秩父観音霊場だけでなく、日本百観音霊場の結願寺でもあります。

今日はこの水潜寺から歩き始めます。



水潜寺本堂。

水潜寺には巡礼の人の姿もなく、寒い谷中に静まりかえっていました。

水潜寺の前を流れる沢に沿って、札立峠を目指します。



札立峠への道。

札立峠へ到着しましたが、展望はありません。



札立峠の小さな観音様。

札立峠は四辻になっています。東へ登ると破風山、西へ登ると大前山、南へ下ると頼母沢に行き着きます。頼母沢からこの峠を越えて水潜寺へ向かうのが巡礼道です。

峠までは植林地の中を登ってきましたが、ここからは雑木林の道になります。そして、少しずつ展望が開けていきます。木々の間から両神山も見えるようになりました。

登り着いた破風山頂からは東から南側にかけて展望が開けます。しかし、今日のように快晴の日では完全に逆光になってしまいます。

山頂には誰もいませんでしたので、コーヒーを飲みながらのんびり景色を楽しみます。山頂直下は日溜りになっていて、「ポッカポカ」です。



破風山頂からの眺め。荒川の流れと皆野の街並みの奥にあるのが蓑山です。その右後が大霧山で、笠山が頭を出しています。その右に堂平山から丸山にかけての山々が連なります。



破風山頂からの眺め。まず左から二子山、武川岳、武甲山と続きます。武甲山の右後は東京・埼玉の県境の山々で、右端の山が酉谷山。



破風山頂からの眺め。左から中ほどにかけて酉谷山から熊倉山の尾根。その右後が白岩山から妙法ケ岳の尾根(白岩山の左に長沢山が頭を出しています)。その後右が飛竜山から大常木山への稜線。その連なりの先を和名倉山の大きな山体が隠しています。

下山は風戸(ふっと)に向かいます。

途中で猿岩が現れました。(反対の大前山に向かう途中にも「ノッキンボウ」という岩があります)



猿岩。少しも猿を連想させません。

この岩の下を巻くように下る道から見上げると、なんとなく猿を連想させる雰囲気がありました。



風戸への道で。(後の山はこれから登る宝登山)

風戸への道では途中で何人かの人とすれ違いました。

風戸の集落は明るい陽射しの中に静かに広がっていました。この付近では谷の深い場所では日中でも陽が当たらないためでしょうか、山腹の陽当りのいい場所に集落が広がっている所が多いです。

さらに下って行くと風戸の鏡肌が現れました。



風戸の鏡肌。

風戸の鏡肌とは・・・詳細はここ(岩の脇にあった説明板です)。

このような岩はこの付近では他に、神川町の金鑚(かなさな)神社に鏡岩(特別天然記念物)があります。

風戸から少し下ると温泉施設「満願の湯」に下り立ちます。普通ならここで山歩きは終わるのですが、今回はこのまま宝登山に向かいます。またしても、蝋梅です。その様子は次回にします。

最後は、その宝登山からの破風山です。



宝登山頂からの眺め。左側の三角形の山頂をしたのが破風山です。その右後、順に大前山、両神山。破風山の後は奥秩父の山々。
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岩戸山 - 東海

2007年01月21日 | 山歩 - 東海・北陸
今回のコースは「山歩き」とはちょっといい難いです。バスとケーブルで上がった十国峠が770m、そして目的地の岩戸山が734mです。出発地より36m低い山頂を目指すことになります。でも、下山地の来宮駅の標高が約70mですから、下りだけは一応700mほどあります。

青春18切符の残りを使用して日帰りでやってきたのですが、熱海までは結構時間がかかります。その分料金的には「得した」という感じです。

行程 【 十国峠~東光寺~岩戸山~石仏の道~来宮神社~来宮駅 】



岩戸山頂。山頂へきた証拠のような写真は普段は撮らないのですが、今回は・・・。

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熱海駅から箱根行きのバスに乗り、十国峠登り口で降ります。そこで短いケーブルに乗り換えて、十国峠(日金山)まで上がってしまいます。

十の国が見えるほど眺望が素晴らしいという十国峠は、その名の通り文句なしの展望です。雲が広がっているのが残念です。



十国峠から箱根の神山・駒ケ岳方面の眺め。



十国峠から玄岳方面の眺め。奥には薄っすらと天城山。



十国峠から真鶴半島を望む。手前の街並みは湯河原。

実は十国峠は二度目ですが、前回は素晴らしい富士山を眺めることができました。今回は、前回と違って歩いたことのある周辺の山が増えていますので、眺める景色の印象も前回とだいぶ異なります。

十国峠から岩戸山へは、緩やかな登り下りは多少ありますが、基本的には平坦な道といっていいと思います。



岩戸山への道。

岩戸山頂からは海のある南側の眺めがいいです。



岩戸山頂からの眺め。

下りは来た道を少し戻って「石仏の道」を下りました。この道はかつての日金山東光寺への参道だと思いますが、町石のかわりに石仏が置かれています。



石仏の道。小さく海に浮かぶのは初島。写真には写りませんでしたが、伊豆大島も薄っすら見えていました。

石仏の道の前半部は海を見ながら下るカヤトの道です。冬から春にかけて、陽射しの中を下ると楽しいと思います。かつて「ピカピカの一年生」というCMのフレーズがありましたが、暖かい陽射しの中では「ポカポカのカヤト道」と歌いたくなるのではないかと思いました。しかし、残念にも今日は曇ってしまいました。

途中からは熱海の住宅街を歩きます。熱海の街がこれほど山の斜面に展開しているとは思いませんでした。最後に下り立ったのが来宮(きのみや)神社です。



来宮神社。



来宮神社の大樟。

来宮駅の先にある熱海梅園にも寄りました。梅祭りが始まっていましたが、咲き具合はまだまだという状態でした。
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蝋梅 - 宝登山

2007年01月17日 | 散歩 - 秩父
秩父 長瀞の宝登山の蝋梅です。撮影したのは数日前ですが、今週から見頃といっていいと思います。




左上に見えるのは武甲山。

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奥は武甲山です。
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鐘撞堂山 - 秩父

2007年01月15日 | 山歩 - 秩父
この日は寝坊をしてしまいました。そこで予定を変えて、手軽に行ける鐘撞堂山へ行くことにしました。

鐘撞堂山は寄居駅のホームからも望める小さな里山です。登る道は何本かありますが、今回は一番一般的な大正池経由にしました。

今回のコースでは山道を歩く部分が少ないですから、底の硬い靴ではつらいかもしれません。今季はまだ雪がないのはわかっていましたから、私は昨年暮れに買った Trail Running タイプの靴で出かけました。以前は違うタイプのジョギング・シューズを使っていたのですが、今回の靴は歩きやすく気に入っています。

行程 【 寄居駅~大正池~鐘撞堂山~五百羅漢~少林寺~波久礼駅 】



鐘撞堂山頂。後は隣の陣見山方面。山頂には誰もいないように見えますが、実は反対側に二十人位の人が休んでいました。こちら側は冷たい季節風が吹きつけるので、誰も休んでいないのです。

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寄居駅から歩き始めます。

街中を抜けて、大正池に向かいます。



大正池。ここまでは舗装された自動車道路を歩くことになります。

大正池の少し先でようやく山道に入ります。



鐘撞堂山への道。

山道に入り少し頑張ると山頂が見えてきます。

山頂はかつては東屋だけだったのですが、しばらく前に展望台が作られました。しかし、あまり意味のない展望台となっています。南と西はもともと展望が開けていて、もともと展望台など必要ありませんでした。木々で見渡せない北から東にかけては、展望台に上がってもよく見えません。展望台に上がらずに、木々の間からの方がよく見えます。この展望台、個人的には邪魔物だと思います。



鐘撞堂山頂から関東平野の眺め。筑波山を見ることができるのですが、この日はダメでした。



鐘撞堂山頂からの眺め。左側の双耳峰が城峯山。その左後に薄っすらと両神山。右側の奥は赤久縄山・御荷鉾(みかぼ)山などの神流(かんな)川北側の山々。



鐘撞堂山頂、木々の間からの眺め。足尾の皇海山・袈裟丸山方面です。



鐘撞堂山頂、木々の間からの眺め。日光の男体山方面です。

山頂の片隅で、若いお母さんと女の子の二人が休んでいました。女の子にお菓子でも差し入れようかと思ったのですが、残念にも女の子が喜びそうな食べ物を持っていませんでした。かつてこのようなケースで、その時持っていたバームクーヘンを女の子にあげたことがあるのですが、その女の子は飛び切りの笑顔で答えてくれました。



鐘撞堂山からの下りで。

円良田(つぶらだ)湖の傍まで下りて、羅漢山に少し登り返します。そこから、少林寺に下りる道の途中に五百羅漢の石像が道の脇に並んでいます。



五百羅漢。

少林寺からは寄居駅にも戻れますが、私は波久礼駅に向かいます。

鐘撞堂山だけでは物足りないので、長瀞駅まで移動して、宝登山の蝋梅の様子を見に行きます。宝登山の蝋梅の様子は次回に・・・。
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