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今まで登った山、そして登りたい山

2007年12月26日 | 山歩 - 雑感
私の場合、山歩きの経験は三十数年になりますが、その間密度の濃い山歩きをしてきたわけではありません。

私が若かった頃は一月に一回山に出かけられればいい方でした。今と社会情勢がかなり違いますから単純に比較はできませんが、今のように自動車を駆って、毎週のようにあるいは隔週にあちこちに出かけるなどということはできませんでした。仕事の忙しかったある年など山歩きができたのは日帰り2回の2日間だけという年もありました。

ですから、若い頃は山歩きができないという欲求不満がありました。これはもちろん、私一人に限ったことではなく、当時の多くの山好きについていえるのではないでしょうか。

また、私の場合趣味は山歩きだけではありませんので、山歩きを生活の最優先におくということもありませんでした。俗にいうクラシック音楽、これは中学・高校の頃からの趣味ですから、社会人になってから始めた山歩きより長いわけです。私が趣味に注ぎ込んだお金のほとんどはレコードやCDに費やされています。聴く時代はルネサンス・バロックから現在生きてる作曲家まで、ジャンルも管弦楽曲・オペラ・歌曲と何でも聴きます。心情的に一番しっくりくるのが、シューマンとブラームスです。・・・とッ、山には関係ない話になってしまいました。

細々と続けてきた山歩きですが、三十数年の間に登った山の数は(現時点で)675座になりました。1回しか歩かなかった山もあれば、何回も歩いた山もあります。気に入った山もあれば、もう行かないと思う山もあります。いろいろな思いでがあり、登った山の記憶は今でもほとんど消えていません。

675座全てをあげるわけにはいきませんが、普段は掲載しない私が写っている写真を何枚か紹介します。自分で自分の歩いている姿は撮れませんから、撮影は同行した友人あるいは通りすがりのX氏です。

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埼玉県・東京都県境 長沢背稜にて 1974年春 (撮影:KY) / 越後 巻機山 1978年夏 (撮影:KY)

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越後 八海山 1978年初秋 (撮影:KY) / 関西 大台ケ原 大杉谷 1978年秋 (撮影:KY)

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東北 乳頭山 1981年初夏 (撮影:TA) / 北ア 赤木岳付近 1981年夏 (撮影:TA)

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越後 大源太山 1982年春 (撮影:TA) / 東北 鳥海山 1982年初夏 (撮影:TA)

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尾瀬ヶ原 1983年初夏 (撮影:通りすがりのX氏) / 上信国境 浅間隠山 1986年春 (撮影:TA)

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上越国境 稲包山 1986年春 (撮影:TA) / 北八ヶ岳 高見石 1988年初秋 (撮影 :MN)

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北ア 薬師岳 1990年夏 (撮影:通りすがりのX氏) / 御坂 三方分山 1993年春(撮影:YK)

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蔵王 不忘山 1993年夏 (撮影:TA) / 東北 大白森 1994年初夏 (撮影:TA) (この時はまだ木道はありませんでした)

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霧ケ峰 鷲ケ峰 2002年初夏 (撮影:YK) / 東北 笊森山 2007年初夏 (撮影:ぼ)


写真を紹介した山々は各々魅力的ですが、これらの山を特別に気に入っているというわけではありません。掲載する適当な写真が残っていたからにすぎません。最近は撮影する枚数も増えましたが、昔はあまり撮りませんでした。それに、1996年の秋から2002年春まで、山へは写真機を持っていきませんでした。

また、私は昔から詳細な記録を残していません。何日に、誰と、何処へ行ったかという簡単な記録しか残っていません。他には、五万図に歩いたコースを赤えんぴつで記したものと写真だけです。その日のコース・タイムは記憶しながら歩いていますが、記録は全く残していません。

記録帖の地域分けはこのブログの地域分けより詳細でかなり異なっていますが、このブログで使用している地域分けに従った場合、各地域の山の数は以下のようになります。

秩父 - 55座 、 北関東 - 142座 、 南関東 - 100座 、 甲信越 - 183座
東北 - 75座 、 北陸・東海 - 48座 、 関西 - 72座

これを見れば明らかなように、北海道・中国・四国・九州の山は歩いていませんから、人気の深田百名山は完登していません。これから完登しようという気も全くありません。

日本でまだ訪れたことがないのは四国の4県と沖縄県だけで、北海道・中国・九州は訪れたことがあります。もともと旅好きであちこち歩き廻っている中で、旅の延長という形で山歩きが始まりました。

これからあと何年山歩きができるでしょうか。登りたい山はまだまだあります。そこで、歩いてみたいと思う山を整理してみました。現実的かどうかを無視して選び出した山の数は四百ちょっとありました。絶対全部登るぞというような固い決意はありませんが、できる限りは歩きたいと思っています。もちろん、まだ歩いたことのない北海道・中国・四国・九州の山も含まれています。しかし、これらを仮に全部歩いたとしても、深田百名山の完登になりません。

私の場合、深田百名山は山を選択する基準に全く影響を与えません。では深田百名山を嫌っているのかというと、そういうわけでもありません。私にとっての深田百名山とは・・・別の記事で書きたいと思います。

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野坂寺、慈眼寺、少林寺

2007年12月08日 | 散歩 - 秩父



- 札所十五番 少林寺 -

琴平丘陵から下りてきて、十二番 野坂寺、十三番 慈眼寺、十五番 少林寺 の三箇所の秩父札所に寄りました。

十二番 野坂寺

羊山公園の麓にあります。楼門から本堂にかけて左右対称の造りになっていて整然とした印象を受けます。









十三番 慈眼寺

秩父鉄道の御花畑駅の近くにあります。その名が示すように目に御利益があるといわれています。秩父夜祭の山車はこのお寺の脇で向きを変えて、最後の団子坂の登りに向かいます。









十五番 少林寺

秩父鉄道の秩父駅と御花畑駅の中間にあり、電車からも見ることができます。正面からの道は、秩父鉄道の踏み切りを渡っていきます。本堂は蔵造りです。






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秩父夜祭 宵宮

2007年12月06日 | 散歩 - 秩父



- 本町屋台と上町屋台のすれ違い -

秩父夜祭は12月2日宵宮、3日大祭の二日にわたって行われます。大祭の日は夕刻からは大混雑になります。私が出かけるのはほとんど2日の宵宮です。今年は琴平丘陵を歩いてから、祭りに向かいました。




上町屋台。



上町屋台 曳き踊り。



本町屋台。



本町屋台と左奥に上町屋台。



本町屋台と上町屋台のすれ違い。

尚、昨年の宵宮の様子が ”秩父夜祭 宵宮” にあります。

以下に昨年以前の写真で、少し秩父夜祭の様子を紹介しておきます。

笠鉾・屋台

秩父夜祭では笠鉾2基、屋台4基の計6基の山車が曳き出されます。但し、2基の笠鉾は2日の宵宮での曳き出しはありません。

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下郷笠鉾 / 中近笠鉾 (実際目にしているのですが撮影していないようで、写真はありませんでした)

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宮地屋台 / 上町屋台

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中町屋台 / 本町屋台

曳き踊り

各屋台では、秩父神社、会所前、街角などにおいて、子供達による舞が披露されます。これを「曳き踊り」といいます。



勇壮な印象が強い夜祭ですが、この「曳き踊り」は小さなかわいい女の子たちが舞うことが多いので、微笑ましく心和む気がします。

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山車の方向転換

秩父夜祭の山車の方向転換には、二つの方法があります。「ギリまわし」と「キリン」です。上町屋台のみがキリンで、他の笠鉾・屋台はギリまわしです。どちらも、山車を回転台座の上に乗せて、山車が宙に浮いた状態で方向を変えます。時には観客の前で山車を一回転させることもあります。

(1)キリン

回転台座としてジャッキを使用します。山車の下に置き、このジャッキで山車を持ち上げて、そのまま向きを変えます。

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山車の下のジャッキで山車を持ち上げます / バランスを取りながら向きを変えます

(2)ギリまわし

これは梃子の原理で山車を持ち上げて台座の上に乗せます。上町屋台以外の山車は全てこの方法で向きを変えます。以下は宮地屋台の方向転換の様子です。

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てこ棒を使って屋台を持ち上げます ==> 持ち上げた状態で屋台の下に台座をセットします

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==> 屋台を台座の上に下ろします ==> 屋台は宙に浮いた状態になります

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==> バランスを取りながら向きを変えます ==> もう少しです

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==> これで向きが変わりました ==> 再びてこ棒で屋台を持ち上げます

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==> 屋台の下の台座を外します ==> 静かに屋台を下ろして完了です

大きく向きを変える度にこれを繰り返しますので、結構たいへんな作業だと思います。
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琴平丘陵

2007年12月03日 | 山歩 - 秩父



- 琴平丘陵 紅葉 -

12月2日は秩父夜祭の宵宮です。そして、3日が大祭です。混雑する3日は避けて、今年も2日の宵宮に出かけました。

宵宮では屋台が曳き廻されるのは午後からですから、その前に軽く歩くことにしました。琴平丘陵にある「琴平ハイキング・コース」を歩いて秩父の街に下りることにしました。

琴平ハイキング・コースは秩父鉄道の浦山口駅から始まりますが、大淵寺までは平地で、しかも一部自動車道路を歩きますので、一つ手前の影森駅で降りて直接大淵寺に向かいます。



大淵寺。山門の背後の丘の上に小さく護国観音が見えていますが、コースは寺の裏手からこの護国観音に向かって登って行きます。



大淵寺。ここは秩父札所二十七番でもあります。



足下にはかわいらしいお地蔵様を見ながら・・・



そして、頭上には綺麗な紅葉を見ながら・・・登って行きます。



護国観音からは両神山などを望むことができます。

残念にも琴平ハイキング・コースで展望が開けるのはここだけといっていいと思います。しかも、このコースは小さな登り下りが続きますが、顕著な峰は存在しません。ですから、琴平ハイキング・コースはどちらかといえば「面白くない」コースと言っていいと思います。ところが、今回紅葉の時期に初めて歩いたのですが、予想外に紅葉が綺麗で、これはちょっと嬉しい発見でした。



紅葉を見ながら・・・



静かな道を歩いていきます。

しばらく行くと舞台造りの岩井堂が現れます。



岩井堂。ここは秩父札所二十六番圓融寺の観音堂です。



堂の裏の大岩の下には石仏が並んでいます。



この石仏と堂の裏手の間を通って、細い急な岩場の道を登ります。

そして、その先に秩父修験堂があります。



修験堂からの紅葉。

修験堂は大きな岩の上にあり、鉄製の階段でその大岩から下ります。



この辺りから綺麗な紅葉が続くようになりました。



雰囲気ある紅葉の道を進みます。

そして、長者屋敷跡に着きます。



ここには東屋があります。



赤あり・・・



黄あり・・・



橙あり・・・



足下は色とりどりの落葉・・・



見上げれば黄色の笠・・・



・・・と、長者屋敷跡付近はとりわけ紅葉が綺麗でした。



途中にある大山祇神も紅葉が綺麗です。



後半は植林の中の道となり、紅葉の華やかさはなくなります。

そして、最後は羊山公園に到着です。



羊山公園からの武甲山。

そして、羊山公園から秩父の街中に下りていきます。



西武鉄道の線路を眺めながら下って行くと、街中から秩父屋台囃子が聞こえてきました。



まずは秩父札所十二番野坂寺に寄って・・・



次に秩父札所十三番慈眼寺に寄って・・・



そして、秩父札所十五番少林寺に寄ってから、秩父神社に向かいました。



その後は秩父夜祭の宵宮です。
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