西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

キルステン・フラグスタート

2007-07-12 08:51:08 | 音楽一般
今日は、ソプラノのキルステン・フラグスタートの生誕日です(1895年)。
フラグスタートは、ノルウェーの人で、読み方はフラーグスターというのもあるようです。33年にバイロイト音楽祭で絶賛を博したと、事典にはあります。今、「トリスタン」から第2幕「降り来たりよ、愛の夜」(メルヒオールとの共演、39年録音)とヴェーゼンドンクの歌曲集から第1曲「天使」を聴きました。間違いなく、20世紀最高のワーグナー歌手だと思います。フラグスタートは、ナチスとの関係が云云されていますが、彼女が20世紀を代表するソプラノ歌手であることは残された録音を聴けば分かることでしょう。
ネットで調べると、彼女の肖像は飛行機にも描かれ、またノルウェーの紙幣にも使われているという。他にこのような歌手がいるだろうか。録音に残された、彼女の遺産とも言うべき歌声をこれからもしっかり聴いていきたいと思います。