西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

バルトーク「ピアノ協奏曲第1番」

2007-07-01 11:15:02 | 20世紀音楽
今日は、バルトークの「ピアノ協奏曲第1番」が初演された日です(1927年、フランクフルト)。
先日、テレビを回してたら、アルゲリッチが何やら難しそうな曲を弾いていた。指揮も兼ねて。バックは、若い日本人の奏者(ほとんど女性)。もちろんアルゲリッチのピアノは素晴らしく、また彼女が共演に選んだだけあってバックのオケもすばらしい。しかし曲はどうにも理解しがたい曲で、途中から見たのですが、終わってからバルトークのコンチェルトと分かった。2番だったか3番だったか。ある九州における音楽祭の模様だった。
私は、今のところあのような曲を理解するに至ってないことをいわざるを得ません。感銘を受けた、また聴いてみたい。そのようには思えないのです。ただ、私はバルトークは音楽史における優れた作曲家であることは知っています。多くの評者がそのように述べています。バックの若い奏者たちはあの曲を共感を持って演奏しているのだろうか。そうなら、凄いと思いました。あれだけの演奏をするのですから、そうだろうとは思いますが。ある時、指揮者がブルックナーを演奏する時、オケのメンバーに1週間だけ、ブルックナーを好きになって欲しいと言っていたことをどこかで読みました。そう、やはりオケの人にとっては自分で好きでない曲でも演奏せざるを得ないことがあるのだろう、それは当然だろうと思いました。芸術作品をすべて、美術でも文学でも、どの画家、どの小説家も好きだという人はいないでしょうから。このことは確実に言えるでしょう。私は、バルトークを優れた作曲家ゆえ、もっと知り、理解したいという気持ちはいっぱいあります。29枚からなる本場ハンガリーの演奏家たちによる全集も購入してしまいました。ピアノ曲、室内楽あたりから入るのがいいのだろうか。