西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

チャイコフスキー「四季」より

2007-07-08 09:00:11 | 音楽一般
チャイコフスキーの「四季」は、春夏秋冬でなく、12ヶ月、月毎のピアノ小品からなっている。7月からの3ヶ月間は、
7月、草刈人の歌
8月、収穫
9月、狩
です。作曲した1876年は、チャイコフスキー36歳で、バレエ曲「白鳥の湖」、交響曲第4番、スラブ行進曲などが書かれ、翌年には傑作オペラ「エフゲニー・オネーギン」が着手される。まさに円熟の時を迎えたと言っていいだろう。
今、これら3曲を聴いてみました。ロシアの大地で働く農民の姿とそれを包みこむ自然への作曲者の思いが聴き取れるようです。
今聴いたのは、ピアノ版ですが、後の人が管弦楽に編曲したものも出ています。この編曲版は、やはり色彩豊かなもので、これも聴いていて実に魅力的です。チャイコフスキー自身が聴いたとしたら、決して異を唱えることはなかったのではないかと思います。