カール・チェルニー

今日は、オーストリアのピアニスト兼作曲家のカール・チェルニーの亡くなった日です（１８５７年）。
チェルニーは、ピアノをする人なら誰でも知っている練習曲を書いた人です。私は、ピアノを習ったことがないので、よくチェルニーの何十番などという人がいますが、それが何を意味しているのかよく分かりません。この「番」という言葉も順番の番ではどうもなさそうだなと考えるほどです。作品辞典を見ますと、「熟練の手引き（４０番の練習曲）」、「ヴィルトゥオーゾの手引き（６０番の練習曲）」、「指使いの技法（５０番の練習曲）」それに「技法の練習曲」（３０番の練習曲）」などと出ていて、数字が大きくなるごとに内容が高度になるのか下がるのか、それもよくわかりません。関係ないのか？とにかく、現在でも通用する練習曲を書いている偉大なピアニストです。
チェルニーは、１８００年から０３年にかけてベートーヴェンからピアノを教わっています。また、１８０６年に彼のピアノ協奏曲第１番の独奏者となるなど、師の作品演奏を行い、広めることに貢献しました。さらに、１８１６年には、ベートーヴェンの甥カールのピアノ教師となった。このようにベートーヴェンとはとりわけ深い間柄にあったが、リストをはじめ偉大なピアニストの教師でもあった。このリストからは、ハンス・フォン・ビューロー、続いてヴィルヘルム・ケンプが出るなど、チェルニーのピアニズムは、現代にも引き継がれているのである。