怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

加藤雅俊「1日1分で血圧は下がる」

2024-06-16 09:17:39 | 
テレビを見ているとCМで血圧130以上の人は要注意扱いで何とか茶を飲みなさいと言っている。
日本では140:90を超えると高血圧と診断され要医療とされてしまうのだが、これには批判もいろいろある。
日本で高血圧と推定される人は約4300万人で降圧剤の消費量は世界の生産量の約5割とか!
日本は世界有数の長寿国のはずなのに血圧異常の人がこんなに多いのはおかしいのでは。降圧剤のおかげですと言うのはちょっと信じられない。
一昔前には血圧の基準は年齢+90だったのだが、加齢によって血管は弾力性はなくなり血圧が上がっていくのは自然で、素人考えでも年齢関係なく一律の基準は如何なものかと思われる。
そうは言っても私も血圧は気になって尊敬する病院の熊さんの言いつけを守って、毎朝トイレの後・朝食前に血圧を測っている。
総じて冬は高くて暖かくなると下がってくるのだが、日によってよく分からないけど妙に高い時がある。先日も150:95とほんまもんの高血圧の値が出てしまいました。
そんなこんなで図書館にあったこの本を思わず借りてきました。

血圧が高くなる大きな原因の一つは、血管が硬くなること。ところが血管を柔らかくする物質としてNОが分かってきました。となるとNОの分泌量を増やしていけば血管が柔らかくなり血圧も下がるはず。
NОは、筋肉を硬直させて一度血流を悪くしてから一気にゆるめることで、分泌量が増えることが分かっている。そのためには筋肉に適切な負荷をかける運動をすればいい。
ここら辺の論理展開は池谷敏郎さんの本でも読んでいました。その本を読んで以来、私はゾンビ体操を毎日やっています。
この本ではゾンビ体操ではなくて加藤式降圧体操というものを提唱しています。
具体的には「表裏体操」と「部位別体操」
表裏体操とは変なネーミングですが要は体の表側と裏側の筋肉を一度に効率よく刺激すること。

これは体が横たわれるところが必要ですが、短時間で効果を出したければ部位別体操4種類をやればいい。それぞれのやり方、注意事項は本を読んでください。気の付いた時にちょっとした時間に場所を選ばずできるので、気が向いたらやってみようと思っています。
これで一生血圧を心配しない体になるとか。
こんなに下がったと言う体験者の声というのも載せているのですが、個人がやってみたら効きましたと言うのはどうも怪しげな健康食品のCМみたいでちょっと内容を軽くしています。大規模比較調査を実施した上でのエビデンスを示してほしいものです。
薬に頼るのは危険と書いてありますが、これについては激しく同意。血圧は体の不調を知らせる大事なサインで、薬で無理に全身に栄養がいきわたらなくなる!こんなことを書くと製薬会社が困ると思うのですが、実は著者の加藤さんは薬剤師。業界では天敵になるのでは。まあ、医師は薬の副作用には詳しくないので薬剤師に相談しなさいと言っていますけど。
第4章にはあなたの血圧知識、間違っていますと、巷間言われている血圧に関する知識を吟味して明快に否定すべきところを述べています。どこまで信じていいのかという点はありますが、血圧の基準値、脈圧、減塩、コレステロールは悪者とかについて述べてあります。年齢、体格によって適正な血圧の値が違うと言うのはすとんと腹に落ちます。本当に怖い高血圧は急激に血圧が上がるとか呂律が回らなくなった時は医者にかかったほうがいいけどジワジワ上がる慢性高血圧はそんなに怖がらなくてもいい。まあ、自分にとって都合のいいところだけつまみ食いして自分は危険な高血圧ではないと思うのはいいことなのかどうか。
第5章では血圧を下げる生活習慣となっていますが、そんなに難しいことは書いてないので出来ることはやってみようと言う気になります。
因みに血圧を家庭で測るにはきちんと説明書に書いてある通りしてくださいとのこと。ばらつきがあるのは測り方が悪い場合も往々にしてあるみたいです。
池谷先生の本も併せて読んでみるといいと思いますが、私はしばらくはゾンビ体操を続けていようかと思います。


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