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事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

犬の哀しみ

2016-11-08 00:03:56 | 本と雑誌
近藤史恵「シャルロットの憂鬱」タイトルに意味はない、3年前にこんな記事を書いた、とってもよい犬のシャルロットがその後どうしたかというお話、あの時は気がつかんかった(と思う)けどシャルロットって聞いたらそんだけで笑うヒトは笑うよね、「らんま1/2」で良牙のピーちゃんがある時そう呼ばれてた・・・あ、ちょっと古いかな?

リタイアした警察犬のシャルロットは、さらわれかけるやら噛まれるやらボーイフレンドを盗られるやらの災難続き、だけど優しくて洞察力にあふれた飼い主夫婦に守られていつもそこそこハッピーなのだ、猛犬の件はちょっとコワい、いろんな意味で、さうホントにいろんな意味で・・・

「何で犬は前のことを水に流せるのかしら」
「犬はウソをつかないからだろ」

はてだうかね、犬は先のことを考えないからじゃないのかね、と年寄りは思うのであった

久々の本格

2016-11-07 16:08:00 | 本と雑誌
柴田よしき「青光の街」何せ最近日本の新作あんまし読んでないしね、何年もかけた連載を全面的に書き直されたとオビにあるのを丸善でみつけてソニーもおいてたので即ダウン、土曜日1日で読み終わったんだが昨日は重症の日曜病(そういうモノがあるのだ)でダウンしてたので更新できなかった

お話は込み入ってるけどわかりにくくはない、ヒロインはある事情で探偵事務所の代表を務める未亡人のラノベ作家(亭主の仕事を引き継いだのではない)、スタッフが優秀なプロなので自分が探偵することはないハズなのだが、専業主婦の友人から突然「助けて」とメールが来て危なっかしくも(ベテランスタッフの感想)捜査するハメに、またそれとは全然関係のないネイリストの女性が元プロ野球選手との結婚が不安なので彼を調べてくれという依頼を持ち込み別のスタッフが男を尾行しているとあっと驚く事件が・・・

ということとは(一見)無関係に都内で3人の男女が殺され周りに青いクリスマスの電飾(LEDではない今は使われなくなった豆電球)が落ちていた、これは連続殺人にまちがいないが(犯人しか知らない事実が繰り返されてる故)はていったい誰が何のために?それぞれ動機のある人間はいなくもないが決め手がない

2つの事件は正確にはホントに無関係というか片方は模倣犯だった(ア、ネタバレ)、どうして模倣できたかというと・・・これはちょっとまいったね、うまい

模倣された方の事件も犯人はまずわからんと思う、最初の方からちゃんと出てるのに全然怪しくない(ニセ容疑者の混ぜ方も巧み、と思うのは私だけかもしれんが)、だがそれにもまして意外なのは「被害者」なのだ、「***(わざとらしく伏字)症候群」という言葉をはっきり書いていながらまさかこのヒトが殺されるとは、考えて当然なのに登場人物も読者も思い及ばんのよね(と思う)

とにかくやられた、やっぱこのヒトはハズレがないよ

まさかの実写化

2016-11-04 09:10:42 | 映画
遠藤周作「沈黙」、いやアニメ化ならいいとかさういうハナシじゃなくてハリウッドがスコセッシの監督でやる(じゃなくてすでにやった)というのである、109で上映開始前の宣伝映像を見て久々に「えっ?」と言ったね、自分がフェレイラのことを書いた本を読んで久々にかの小説を思い出したその直後のこと、何というシンクロニシティ・・・にしてもキリスト教徒が「神様の沈黙」に疑問を持ってもいいの?それって冒涜なんでは?いやまあそれだけいろいろあってあちらでも信仰が絶対視される世の中じゃなくなったのよな、「神の正しさを証明するために殉教しろ」(byイザヤ七平氏、だったと思う、他にこんなこと言うヒト思い当たらんし)と言われて「ハイ喜んで」というヒトばかしじゃなくなった、いやそんなヒトは少なくなった、イスラムにはまだ自爆テロリストという名の殉教者がいるけど全員がそれになっちゃったらその世界はおしまい、イスラムとて戦争だけじゃない平和のために知恵も持ってるハズだ、でなきゃこれほど広まるハズがない(と言ったのは私じゃなくて確か武光誠だったと思う)

まあしかしホントのこと言えば権力とは「オレらのためにテメエの命を寄越せ」と言える組織(別の言葉で言えば暴力の独占)のこと、そこでそいつらが神様をカサに着る(つまり宗教的権威まで権力が独占する)ことがNGなのだ、遠藤とて戦中派ならばあの時代を意識してなかったとは思えんのだが

ヒトであるモノとないモノ

2016-11-03 11:44:15 | 本と雑誌
天冥の標IX part2」ソニーが入荷を知らせてくれたので即購入して読了(と言っても3日かかったが)

ようやく登場人物の知識が読者に追いついて来たがさてだうすればいいかわからないのは彼らもこちらと同じ、全員の利害関係が一致することはとてもじゃないがありえない、だけじゃなくだう考えても敵が強力過ぎる上にみんなホントの危機が何なのかいまいち理解していない、いやそれは読者も同じ、作者はまだワナを用意してる感じなくはないし

セレスのノルルスカイン、ようやく人類と話が通じる、でも完全に信用されたわけじゃない、ミスチフがどう危険なのかちゃんと説明すれば済む話だと思うんだが・・そも大災厄の根源「冥王斑ウィルス」をバラまいたのがミスチフじゃないか、おもしろ半分てやったとしか思えないからとびっきりに始末が悪い、また小惑星をこんな超高速で飛ばせるテクノロジーはセレスになかったハズ、それをちゃんと指摘しないというか人類に伝えないのは・・・あ、逆か、そんな超高速は不可能という知識をセレス人は忘れてるんだ
また考えてみれば(小説内ではみなくても)太陽系軍団がそれを上回る超高速で追いついて来たもんね、何のためと言えばだうもミスチフを倒すためじゃないらしい、感染者集団を滅ぼして無事な人類が残ってるなら連れて帰ろうという、ミスチフの超ハイテクはもういらないんだ、自分で実現しちゃったから・・・おいおい物理法則を無視するなっての、超光速と時間旅行だけなきゃいいってもんじゃねーぞ、重力制御を平気でやっちゃってるじゃないか(あ、これ前も言ったね)
双子座ミュー星の昆虫型宇宙人たちはミスチフに対抗するべく地球人と協力しようとはるばるやって来たハズだった、だが彼らも何を企んでるのかいまいちはっきりしない、さう言えば赤色巨星→超新星を作ろうしてる、何のために?たとえミスチフ対策だとしたって太陽系はそんなことに手を貸さないというか貸せないと思うんだが、さう言えばもう始まっちゃった彼らの対ミスチフ戦については何の情報もない、また女帝ミヒルはチラと姿を見せたがすぐ失踪した、彼らの動きは相変わらず気になるところ
そして・・・新たな宇宙人というか宇宙生物(タネをつける植物タイプ、変に高級化してる)登場、おいおい全くだうなっちゃうの?と言えば2018年まで待ってくれって・・・それまで生きてられたらな

今年のプリキュア映画

2016-11-02 20:33:52 | 映画
魔法使いプリキュア」諸般の事情で1日空いたので久々に109まで足を伸ばした、さすがにウィークデイ、お子様がいないのでほとんど貸し切り状態(というのはウソでちょっとはいたが)、ミラクルライトを振るヒトが少ないのはサビシイよね、大人にはくれないし

クマ→アクマ→ダークマター→クマタとはナイスアイディア、これ考えたヒト偉いよ、お子様にわからんほどむつかしくなくて大人もアホらしい!とどなりつけないほどには決まってて、いや実を言えば私はタハハだったのだ、ダークマターはマターじゃないんですけどって・・・でも家人が評価してたからまあそれもありなんだろなと(上から目線)

モフルンかわゆいよね、歴代マスコットのうちでもハミー(スイート)以来のデキと私は勝手に思ってる、そう言えばあれは(名前からしても)人間体ありと期待させながら最後までマヌケなネコのままだったわな、今回のモフルンはまさかの人間化(ついでに言えばあれほどマヌケじゃないやうな)、さてTVでもご披露ありや否や、ちょっと期待しちゃうな
「みらい、この子誰なの?」
「えっとリコの友達で名前は・・・モコ」
何かありさうだけどないよね、キュアハーモニーがなかったやうに・・・でもホントにないかな?

それはさておいてこの作品けっこうメッセージ性も高いと思う
「あの子のホントの望みは」
「もうかなってるよね、石なんかなくても」
これけっこう重要なんだよ