「
ブロンテ姉妹」ちょっと時間があったので近所の本屋をさまよっててこんなんをみつけてしまった、いや買ってないんだが
「ジェイン・エア抄」とは何ですか、ジェインなら他でも読めるんだから今も入手困難なものを新訳したらだうなの?「アグネス」を未読だからだうしようかとは思ったものの、買うのはちょっともったいないかなと・・・ともあれポケットマスターピースとは楽しい企画かもね(買う気はないけど、作品の選択平凡だしどれも抄訳みたいだし)
ということはさておき解説が桜庭一樹、モームが言ってるようにようにロチェスタとヒースクリフは似ててモデルはたぶんオヤジさんだが男としての魅力はヒースクリフが上(そっかねえ)、シャーロットの筆は女同士を書いた時の方が冴えるんじゃなかろうか(いいかんげんに要約)
確かにジェインは親戚の家で伯母さんと従兄に虐待されてるがメイドが親切にしてくれる(後に娘をジェインと名付けたとか)、ケチだったりハデ好きだったりの従姉妹たちは別に彼女をいじめるわけじゃない(無視してるだけ)、送られた慈善施設にはよき先輩と先生がいるし、住み込みの家庭教師になれば上品な家政婦のオバハンと無邪気な生徒、押しかけてくる金持ちのお嬢さんたちもかわいい(そっかねえ)、後に出会う父方の従姉妹もいいヒトたち・・・
確かに(乱暴な従兄のジョンとものっすごくイヤミなブロクルハーストを除けば)男性より女性の方が個性的かも、おっとお宅ロチェスタ夫人を忘れてませんかと言いたいとこだがこのヒトはリード伯母さんと違って根性悪なわけじゃないよね、正気を失ってるんだからそれ本人の責任じゃないし、ロチェスタいわく「僕があの女を憎むのは****(わざとらしく伏字)だからではない、君が****になったとして(以下略)」、いや子供の時は読み飛ばしてたけど自分がそっち(疎まれる妻)の方だったらと考えれば何か複雑な気分、手放しでハッピーエンドを喜べるお話じゃないような・・・・
それはさておきモームがほとんど何も言わなかった末妹のアンが今世紀に入って再評価著しいとのこと、それだけ独立に出してくれんかなあ