事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

フランス文学2

2012-08-22 10:40:55 | アニメ・コミック・ゲーム
恐るべき子どもたち (小学館文庫) 恐るべき子どもたち (小学館文庫)
価格:¥ 500(税込)
発売日:1997-04

何とコミック化されてたのでつい買ってしまった、私はこのヒトを知らない、津原さんが「残酷な神が・・・」を推しておられたけど家人いわく「残神から入るのは勧めません」、あっそ、ではそのうち「ポーの一族」とか・・・
ということはさておいて、これは全く元ネタに忠実、当然ながら原作者よりずっと絵がうまい、そっくりな顔の男の子と女の子も見事に描き分けられてる、もっとも元の文章を登場人物のセリフだけで再現しようと思うとちょっとおかしいところも生じるので、金持ちの伯父さんいわく「私はおまえの親がわり、ケチじゃないし人もいい」・・・そんなん自分で説明するなよ、男の子が「伯父さんはものわかりがよくて助かるよ」とか思えばよいんじゃないの?いやこんなんめったにないけどね(もっとも元ネタからしてこの伯父さんはこれで商売ができるんだろかと思いたくなる好人物、その辺は全くご都合主義なお話なのだ)
ホテルで姉さんが小さい子供に「イー」と恐い顔をして泣かせる、だけど「イー」に対して「ベー」とやり返すのもいて「む、こいつ手ごわい」、アハハ、こんなのはマンガならではのおかしさ
ラストシーンの描き方は原作者とちょっと違う、どっちがいいかと言えば、私はこっちが好みかな?

シェリの最後 (岩波文庫) シェリの最後 (岩波文庫)
価格:¥ 630(税込)
発売日:1994-04-18

こちらも古本が届いた、前作から5年、シェリは戦争(もちろん第一次大戦)から無事に生還して毎日無為に過ごしている、奥さんは病院で物資の仕入れをやってるらしく忙しい、子供なんかいらないと言う、パッとしなかった悪友はダンスホールで安酒を売って稼いでいる、前の恋人はたった5年でとんでもなくデブな婆さんになってしまった、「最後の男」になれて(前作でそう言った)よかったじゃないか-とはいざそうなってみると全然思わない、ラストでピストルを取り出して・・・・
そっか、映画版の彼女が何故ピストルを持ったのか、それだけはわかったかも、だけどシェリはまだ若いのにお母さんと奥さんをおいて死に急ぐことはないと思う、何か他のオワリ方ないんだろか?(ないよ、タイトルがタイトルだから)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿