事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

ネタバレ不可

2015-11-16 10:49:56 | 本と雑誌
引き潮の魔女」、カーの歴史物、と言っても時は1907年、汽車は普通に動いてて道路にはクルマ(まだパワー弱いのも)と辻馬車が混在する、ドイルは現役作家で「恐怖の谷」はまだ存在しない、だけど「黄色い部屋」はすでに書かれてる、スコットランドヤードがどうやらまともに機能し、指紋が個体識別に使われ始めたばかり、でも警官には怪しいヤツがいるかも・・・

メイントリックは死体の移動、この時代だと「死後に移動させられた」とははっきりわからなかったという設定かも、だけど事後従犯でもない人間がなぜ死体を(自宅から自分所有の脱衣小屋へ)運ばにゃいかんかったのか、ちょっと説明足りない気がする(もちろん警察がその人間=ニセ犯人を疑うためというストーリー展開上の必然はあるが)

真犯人についてはパス、恐喝者を殺したんだから大悪人とは言えないが恐喝された理由がだうも・・・わりと好感の持てるヒトに描かれてるけど(登場人物の一人もそう言ってる)私はある事情でこういうの好きじゃないのである

関係ないけど主人公いわく「黄色い部屋の犯人は警官」、え、そ、そんな、そんな真相だったら私が忘れるわけないと思うけど、これは読み直しかな?と思ったら、その後別の男がモロにネタバラシ(もちろん私の知ってる結末)、あのさ、どんな古典だって未読のヒトがいることを忘れてない?フェル博士も****(わざとらしく伏字)で同じことやってたなあ

というわけで入手可能な電子版、全て読了、しかたないから古書をあさることにする、こうなりゃ毒皿ってね

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