事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

今年のジブリ映画

2014-07-27 18:56:15 | 映画
新訳 思い出のマーニー (角川文庫) 新訳 思い出のマーニー (角川文庫)
価格:¥ 562(税込)
発売日:2014-07-10

いろいろツッコミどころはあるけどなかなかよいのじゃないかな?今までの(たとえば去年の「風立ちぬ」)に比べたらお子様にもわかりやすく作られてると思う、ミッドランドが売り切れだったので109へ行ったらまだ空いてた、そういうヒトが多かったらしくて私が入って以後もけっこうヒトが入って来た、何であれ売れるのはめでたい(こちら)

7/28追記-読んでから見る主義なのでもちろん読んだ、フシギな少女マーニーが途中で消えちゃうのでこれを映像化するのはどうかなと思ったがそこはきれいにまとまってた、アリエッティ(同じ監督だね)とちょっと似てたかな、女性の小説を男性がドラマ化すると細かいところを「ムダ」とばかりにバッサリ・・・いや別にそれが悪いとは言わない、私も一部賛成だし

だがいかにも21世紀の男性らしい完全合理主義解釈はいかがなものか、マーニーはあくまでアンナの夢-というか幼時に聞いたお話の再現、現実には存在しなかったって・・・おいおい(思いっきりネタバレ)3歳で死別した祖母さんの話をそこまで色鮮やかに記憶できるもんかね、トトロとネコバスが自閉的な幼児メイの作り出した妄想(これが小説版の解釈)と決めつけるようなもんじゃないか、ファンタジーなんだからファンタジーでよいんじゃないの、確かに元ネタでも「他の人間には見えないらしい」という描写があったけど、だからいないということにはならない、逆に夢なら誰に見えてもいいわけだし

一番の不満は(私にとってのだけど)、満潮で溺れかかったアンナを無口なオッチャンが助けるという(ある意味の)クライマックスがこれだと描けなくなるということ、冒頭で船に乗せてもらうだけ、これじゃオッチャン(ついでに言うと名前は余=アマルであってもらいたかった)の存在価値ニアリーゼロじゃん?

細かいことを言うならイギリスを北海道におきかえた設定は概ね成功してるけどダンスパーティーだけは完全に浮いてる、そこはホントに日本(のそれもド田舎)か、時代はいつだよ?せっかく浴衣を着て七夕の短冊を書いたりもしたんだから、ここももうちょっと昭和の日本らしい演出にしてもらいたかった、北海道ならではのラベンダーもあんまし生きてないし、もっとも「アルハンブラ」に合わせて二人が踊るシーンを捨てがたいから困るんだがね・・・

タハ、結局揚足鳥になっちゃった・・・


最新の画像もっと見る

コメントを投稿