事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

島田一男文庫リスト-その2

2006-09-10 16:51:22 | 事件記者の物語

 昨日はリスト作者の方にいささか失礼なことを書いてしまいました。特に間違いが多いというわけではありません。わからないから書いてないだけのもあるし、そも「初出」というのは当の文庫の記載を写しただけだから、間違いも多いだろうとご本人が認めておられます。

 ただ現在「事件記者」として電子書籍で売られている作品(原題・犯罪乱流)は初出昭和41年5月頃(だったと思う-出版社の名前は忘れた)、主人公は「新日本タイムス」の荒木(脇役に「中央日日」の岩見)です(こんなことにこだわるのは私だけだ)。 
 また「最終都内版」の初出は昭和41年夏-たしかガンさんが扇風機をつけているシーンがあった-、主人公はヤマさんだけど他の(番組を離れることが決まっていた)メンバーも完全に見捨てられてはいない、アラさんはいなくて代わりにヤジさんが入っていたと思います(こんなことにこだわるの私だけだ、文庫版の解説者ですら矢島記者=藤岡琢也だと思ってなかったらしいのだから)。
 とにかく些細なアラでこのリスト全体の価値には何のキズもつかない話です。

 また東京日報の浦瀬&工藤が登場する作品は、よく見たら昭和26-30年初出(それを昭和35,6年に春陽文庫が再録した)、島田氏の著書の中でも飛び抜けて古いものでした。西暦と昭和を間違ったのは私、ああ、やっぱし劣化してるなあ・・・
 ともあれ日日の浦瀬キャップは珍しく「若い頃にはこうだった」(細いのにケンカっぱやいから喧嘩太郎、カマキリ太郎などと呼ばれていた-とのこと)という過去を持ったキャラとして造型されていたのでした。

 閻魔さんと呼ばれるようになったのは番組が始まってから(たぶん)。作者によると「他でもない浦瀬本人が自分に命名してしまった名前なのだ」
岩見「こう見えても僕はニュースの鬼ですからね」
浦瀬「バッキ野郎、旦那が鬼ならあたしゃ閻魔大王だ!」-という次第だったとのことです。
 ああ、帰らぬ昔・・・・と平凡な感慨にふける年寄りであった。


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