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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

生物ができた頃3

2022-12-14 12:02:13 | 本と雑誌
冥王代生命学
この本1番のアイディアはもちろん有機物の合成にウランの核分裂を使ったことだけど(これ純正の生物屋にはちょっとムリな発想)2番は初期の細胞が超高温の間欠泉とわりと低温の池(ネオダーウィンポンド)を行き来しつつ成長したというところにあると思う、何となく初期の地球はとんでもなく暑かったという印象があったけどさうでもなかった、太陽が今よりずっと暗かったせいもあって全体はわりと低温、部分的にホットな場所があったというのがホントらしいのだ(こればっかはプロのご意見に従うしかないやね)

このヒトたちはそこでDNAの合成が進んだと言うのだが(これってPCRという偉大な発明があってこそのアイディア、たぶんね)さうあわててDNAを出すこたない、RNAだって同じことができるハズだ、超高温で二重ラセンならぬ立体構造がほどけてコピーされる(2回コピーされれば同じモノができる)低温の池では立体に戻りリボソームとトランスファーとしてはたらく、いやそんなうまく行くかだうかわからんけどさ・・・

今更だけどこれまだ書いてなかったハズなので書いとこう
タンパクは立体だけどその本体は一次元の文字列、その機能があまりに多彩なのであるヒトたちはこんなモノが偶然にできたハズはないと直感的に思っちゃうらしい
これが偶然だなんてキーボードをデタラメにたたいたら意味のある文章ができたというのと同じじゃないかって
まあさうかも、でもそれって誰かが意図的にアミノ酸を並べたハズだってこと?ある機能を持つタンパクを作るべく神様みたいな存在が「アミノ酸という文字で意味のある文章を書いた」ってこと?
それはない、宇宙がいかに広からうとこの宇宙以外によその宇宙があらうとそれだけは絶対にない、つかそんな存在をもし仮定するんだったら生物を研究する意味なんかない、神様が6日で世界を作ったと信じてた状態に戻るのと同じこと
現実には生物は時間をかけて変化するもので全ての生物は親戚どうしだということが議論の余地なくわかってて生物を研究する意味はいくらでもあることもわかってるんだから神様は必要ない、よかったよね、違う?

とは言え核酸とアミノ酸の関係性が不明だからってデタラメに重合したアミノ酸が機能を持つタンパクになった上に(そらそういうことがないとは言わんけど)その配列がRNAに採り込まれた可能性まで議論するのもだうかと思うのよにゃ、RNAにアミノ酸を見分ける機能がある(というか遠い昔にはあった)可能性の方がずっと高いと思うけど

そもコード表を見れば何となく(厳密ではない)法則性みたいなモノが読み取れるハズ、絶対ランダムに決まったんじゃないと思うよ
プリン(AとG)は中性のアミノ酸、Aが大き目で水に溶けにくいモノ、Gが小さ目で水によく溶けるモノ
ピリミジン(UとC)は酸性、塩基性あるいはOHかSHを持つアミノ酸(と一番小さいグリシン)こっちは厳密に分かれていない(実際CはAよりずっとこわれやすいし)けどUが酸性のグルタミン酸とアスパラギン酸、CがSHのシステインとOHのセリンを引き受けてるのは偶然じゃあるまい、と思うけど(実は今気が付いた)
だうなんですかね、冥王代を研究しておられる皆様?

追記-ついでだからこれも、地球に直接影響する天体は太陽と月だけと思ってたけど遠い宇宙から来る宇宙線が地球の気象に与える効果は意外に大きいらしい、2億年周期の大陸移動も案外・・・なんてことはいくら何でもないか?