ミシェルブッシ「誰が星の王子様を殺したのか?」
ソニーが薦めてくれた、初めて聞く作者だが当代人気のミステリ作家で訳本も多数とのこと、そっか、今時のミステリは英語だけじゃないのだにゃ・・・というのは当たり前だがこれはミステリとはちょっと違う、世界で一番有名かもしれない作品へのファンレターというかオマージュというかリスペクトというか、いやナゾの多い作品に対する一解釈というのが正しいかも、こういうものを公表できるって実作者の特権なのよにゃ
主人公は中年のパイロット、王子様愛読者の大金持ち(なぜかアフリカ人)に雇われて可愛い赤毛の探偵見習(王子様マニアの女の子)と共にプライベートジェットで世界の変人を訪ねて回る、自分はバラのモデルと信じてる元女の子の老婦人、原作を自分らの言葉に翻訳した呑んだくれ、国民が一人もいない自称王様、巡礼者の出入りに合わせてランプを付けたり消したりする男(日本人で名前はホシ、凝ってるね、もちSF作家の星さんではにゃいと思う)
元ネタ知ってるヒトなら即わかるよね(実を言えば私はほとんど忘れてた)彼らは王子様が訪ねた小惑星の住人たちを演じてるのだ、だけどいくら元ネタが好きだからってここまで平気でエソラゴトを演じられる人間ているもんだろかと言えばいるわけにゃい、これは元ネタと同じファンタジーなのだ、さて最後に会った地理学者の正体は?
いろいろある元ネタ解釈の一つとして王子は語り手(=作者)の心に住む子供の象徴、彼が大人の世界へ帰ると決まった日に(蛇に噛まれて)死んだのだというのがあった、まーさうなのかもわからん
だけど私はわりと素直に元ネタを読んでたからこのお話は王子とバラの(理解し合えぬ恋人どうしの)悲しい愛の物語だと信じてた、王子は自分の星へ帰ったのだ、でも1年経ってた、バラと再会できたのか、ヒツジをバラを食べなかったのか、だうも悲しい結末が待ってるやうな・・・
そこをこの作者は何が何でも王子は(原作者サンテグジュペリその人で)自分の星というか自分だけの場所でその後愛するバラと仲良く幸せに暮らした(ヒツジはどっかへおいとけ)ということにしたかったんだと(少なくとも私は)思う、他の愛読者に賛成されるかだうかはわからん(まーされんんわにゃ)けどそれ(自分の解釈を公表するの)は実作者の特権なのだ
ただこれだけは言える、オマージュは絶対元ネタに勝てない・・・・・
8/19追記ー行方不明で遺体がみつかってなかったら現実には死んでると解釈されるけどフィクションでは死んでないという解決が普通、ファンであればサンテグジュペリは死んでないと思いたいのが人情だわにゃ、だけど世を捨てて小惑星みたいな孤島で暮らした作者は幸せだったらうか、現実を見ようとしない地理学者は幸せには見えないと思う、そらわからんからよいのかもわからんが・・・
ソニーが薦めてくれた、初めて聞く作者だが当代人気のミステリ作家で訳本も多数とのこと、そっか、今時のミステリは英語だけじゃないのだにゃ・・・というのは当たり前だがこれはミステリとはちょっと違う、世界で一番有名かもしれない作品へのファンレターというかオマージュというかリスペクトというか、いやナゾの多い作品に対する一解釈というのが正しいかも、こういうものを公表できるって実作者の特権なのよにゃ
主人公は中年のパイロット、王子様愛読者の大金持ち(なぜかアフリカ人)に雇われて可愛い赤毛の探偵見習(王子様マニアの女の子)と共にプライベートジェットで世界の変人を訪ねて回る、自分はバラのモデルと信じてる元女の子の老婦人、原作を自分らの言葉に翻訳した呑んだくれ、国民が一人もいない自称王様、巡礼者の出入りに合わせてランプを付けたり消したりする男(日本人で名前はホシ、凝ってるね、もちSF作家の星さんではにゃいと思う)
元ネタ知ってるヒトなら即わかるよね(実を言えば私はほとんど忘れてた)彼らは王子様が訪ねた小惑星の住人たちを演じてるのだ、だけどいくら元ネタが好きだからってここまで平気でエソラゴトを演じられる人間ているもんだろかと言えばいるわけにゃい、これは元ネタと同じファンタジーなのだ、さて最後に会った地理学者の正体は?
いろいろある元ネタ解釈の一つとして王子は語り手(=作者)の心に住む子供の象徴、彼が大人の世界へ帰ると決まった日に(蛇に噛まれて)死んだのだというのがあった、まーさうなのかもわからん
だけど私はわりと素直に元ネタを読んでたからこのお話は王子とバラの(理解し合えぬ恋人どうしの)悲しい愛の物語だと信じてた、王子は自分の星へ帰ったのだ、でも1年経ってた、バラと再会できたのか、ヒツジをバラを食べなかったのか、だうも悲しい結末が待ってるやうな・・・
そこをこの作者は何が何でも王子は(原作者サンテグジュペリその人で)自分の星というか自分だけの場所でその後愛するバラと仲良く幸せに暮らした(ヒツジはどっかへおいとけ)ということにしたかったんだと(少なくとも私は)思う、他の愛読者に賛成されるかだうかはわからん(まーされんんわにゃ)けどそれ(自分の解釈を公表するの)は実作者の特権なのだ
ただこれだけは言える、オマージュは絶対元ネタに勝てない・・・・・
8/19追記ー行方不明で遺体がみつかってなかったら現実には死んでると解釈されるけどフィクションでは死んでないという解決が普通、ファンであればサンテグジュペリは死んでないと思いたいのが人情だわにゃ、だけど世を捨てて小惑星みたいな孤島で暮らした作者は幸せだったらうか、現実を見ようとしない地理学者は幸せには見えないと思う、そらわからんからよいのかもわからんが・・・