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事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

星の王子は死んだのか?

2025-08-14 20:21:24 | 本と雑誌
ミシェルブッシ「誰が星の王子様を殺したのか?
ソニーが薦めてくれた、初めて聞く作者だが当代人気のミステリ作家で訳本も多数とのこと、そっか、今時のミステリは英語だけじゃないのだにゃ・・・というのは当たり前だがこれはミステリとはちょっと違う、世界で一番有名かもしれない作品へのファンレターというかオマージュというかリスペクトというか、いやナゾの多い作品に対する一解釈というのが正しいかも、こういうものを公表できるって実作者の特権なのよにゃ

主人公は中年のパイロット、王子様愛読者の大金持ち(なぜかアフリカ人)に雇われて可愛い赤毛の探偵見習(王子様マニアの女の子)と共にプライベートジェットで世界の変人を訪ねて回る、自分はバラのモデルと信じてる元女の子の老婦人、原作を自分らの言葉に翻訳した呑んだくれ、国民が一人もいない自称王様、巡礼者の出入りに合わせてランプを付けたり消したりする男(日本人で名前はホシ、凝ってるね、もちSF作家の星さんではにゃいと思う)
元ネタ知ってるヒトなら即わかるよね(実を言えば私はほとんど忘れてた)彼らは王子様が訪ねた小惑星の住人たちを演じてるのだ、だけどいくら元ネタが好きだからってここまで平気でエソラゴトを演じられる人間ているもんだろかと言えばいるわけにゃい、これは元ネタと同じファンタジーなのだ、さて最後に会った地理学者の正体は?

いろいろある元ネタ解釈の一つとして王子は語り手(=作者)の心に住む子供の象徴、彼が大人の世界へ帰ると決まった日に(蛇に噛まれて)死んだのだというのがあった、まーさうなのかもわからん
だけど私はわりと素直に元ネタを読んでたからこのお話は王子とバラの(理解し合えぬ恋人どうしの)悲しい愛の物語だと信じてた、王子は自分の星へ帰ったのだ、でも1年経ってた、バラと再会できたのか、ヒツジをバラを食べなかったのか、だうも悲しい結末が待ってるやうな・・・

そこをこの作者は何が何でも王子は(原作者サンテグジュペリその人で)自分の星というか自分だけの場所でその後愛するバラと仲良く幸せに暮らした(ヒツジはどっかへおいとけ)ということにしたかったんだと(少なくとも私は)思う、他の愛読者に賛成されるかだうかはわからん(まーされんんわにゃ)けどそれ(自分の解釈を公表するの)は実作者の特権なのだ

ただこれだけは言える、オマージュは絶対元ネタに勝てない・・・・・

8/19追記ー行方不明で遺体がみつかってなかったら現実には死んでると解釈されるけどフィクションでは死んでないという解決が普通、ファンであればサンテグジュペリは死んでないと思いたいのが人情だわにゃ、だけど世を捨てて小惑星みたいな孤島で暮らした作者は幸せだったらうか、現実を見ようとしない地理学者は幸せには見えないと思う、そらわからんからよいのかもわからんが・・・

猫小説

2025-08-12 18:18:12 | 本と雑誌
猫さえいればたいていのことはうまくいく
典型的ジャケ買い、こっちを見てる変なネコにやられた、よく見ると周囲に鳥がいる、何なんだこの構図?(全く説明なし)
若竹以外の作者はたぶん知らないと思う、彼女の作もここしばらく読んでなかった、こんな(超自然じゃなく)コワイことを書くヒトだったか、さうだったかも・・・
若竹七海-廃墟になりかけてる団地、主人公14歳は壊れた建物の隙間に落ち込んで動けない、もう死ぬかも、いやそこに猫がいてくれるから助かるハズ、頼むから助かってくれよ
荻原浩-育ての親でもある叔父さんの遺品は変な猫(これがカバーイラスト?ちょっと違うやうな)もちろん長靴を履かないけど
石田祥-猫を溺愛する男と見合いした、自分も猫を飼ってる、意外にうまく行くかもね
清水晴木-会社勤めはいやだ、あーよくわかる、だがそれじゃ自分の居場所あるのかにゃ?これってむつかしー問題よにゃー
山本幸久-安全靴ってどんな靴?私にとっちゃそれが一番の疑問
標野凪ー記憶が抜けて行く、やっぱコワイよそれ、ちょっと前も息子を兄貴だと思うとこだったもんにゃ、あれ何の話?

久々に思った、本は楽しい、この世に本があってホントによかったにゃ

わからんでもよいことってあるのよにゃ

2025-08-09 23:13:37 | 本と雑誌
トマス・ハートッホ「どのように始まったのか?:宇宙・時間・生命はホーキング「最終理論」の先にある世界
こういうタイトル聞かされると買わずにおれぬ因果な性分、だがいったい何がわかったのかさっぱりわからん、宇宙の始まりに特異点があってもなくても今の宇宙に何かトラブルが?いやそも特異点って何?
ブラックホールがそれほど黒くないからってそれがだうかした?ブラックホールが蒸発してなくなるのは銀河がブラックホールに呑み込まれて宇宙がブラックホールだけになっちゃう遠い遠い未来の話なんでないの?
「地球はゴマンとある銀河のその片隅、宇宙にとって何でもない存在」(記憶だけで書いてるから表現違ったらゴメン)その通りじゃん、どっこもまちがってない、訂正する必要全然ないと思うけど

この宇宙以外にいろんな宇宙があるハズ、それ別に悪いことないんでない?さう言われるとよその宇宙と何か関わりたいと思っちゃうのが人情でだからSF作家なんてヒトたちはさういうエソラゴトを書いちゃうんだけど残念ながらそれは不可能、よその宇宙があってもなくてもだう考えても地球人類の知ったこっちゃない(さう言えば宇宙に物質以外のダークマターとやら言うモノがあると聞けばそんならダークマターでできた生物がいてそいつと意思疎通ができるかもなんて思っちゃうSF作家もいるけど、おっと関係なかったね)

トップダウンなんてこと本気で言うのなら宇宙が始まって(四捨五入して)100億年経った時に何でこの地球って惑星ができたのかそこに生物が発生したのかもうちょっとマジで考えた方がよいんでないの?と生物屋は思うんだが物理屋さんは違うんだろにゃ、私らにはわからんでよいことがあるんだ改めて

あ、さうだ、今気が付いた「最終理論」なんてあわてちゃいかんよ、学問はまだ始まったばかしでにゃいの(と上から目線)

追記ーさうだもう一つ言っておかねば「百科事典を燃やしても情報はなくならない」って本気でさう思ってる?シュレッダーかけたって普通はなくなるよ、ものすごいエネルギーかければちょっとは回復できるかもわからんけど、ほっとけば情報はなくなる、そんなん当たり前のことじゃん、60年前に銀河の彼方へ飛んでっちゃったTV番組はもう決して再現できないんだよ、お宅にとっちゃそれすら「何かの方法を使えばつかエネルギーかければできるハズ」のことなのかしらん、そのエネルギーどっから出て来るの?お宅には(生物を知ってれば当たり前の)「破壊は一瞬」て言葉ないんだにゃ、私らとは比較にも何もならんほど賢いヒトがそんなん・・・信じられぬ

汽車弁の悲しみ

2025-08-06 16:51:15 | 本と雑誌
桜井寛「にっぽん全国100駅弁
これはお買得だった、もう二度と行くこともないから買うこともないモノばかりだが写真がきれいなので見るだけで楽しい、概ねリーズナブルなお値段と思われるが(ちょっとネタ古いかもだが)18万円てのがあるのは驚き、誰が買うんだそんなん・・・

ということとは関係なく今週日曜のこと、高山線に乗るので12時に家を出るという家人、当然のごとく昼を食べてから(用意するのはもちろん私)
私「汽車弁買えばよいと思うんだがにゃ」
家人「売ってないよ」
私「売ってないわけないじゃん、新幹線乗場の外」
家「新幹線乗るんじゃない」

汽車に乗って買うから汽車弁じゃないのだ、汽車に乗って食べるから汽車弁、つか汽車で遠くへ行く楽しみの一つが汽車弁じゃないか、今は電車が多いけど幸い高山線は気動車だし・・・あれ?

今度新幹線乗るのは11月、カレーラスのコンサート、当然買うと思う、この本が紹介してるのは味噌カツとひつまぶしだが私はいつも通り唐揚げにするだろにゃ、年に1回しか乗らんからレパートリー増やせん、ちょっと残念・・・

ということとも何の関係もなく今横においてあったぴあの封筒を見たら中のチケットが入ってにゃい、ヒェーーッ!!!寿命縮んだぜ(無事みつかったけど)

続けて宮部みゆき

2025-07-10 23:45:53 | 本と雑誌
黒武御神火御殿
2019年の年末にでたこのモノ(シリーズ第6弾)の電子化に何年待たされたかと言えば5年半、文庫になったのは3年前であったのよにゃ、こうなりゃ意地でも買わんと決めてひたすら電子化を待ち続けたのであったのだが第7弾の「魂手形」は21年に出て23年に文庫化、「よって件の」は22年に出て昨年文庫化、次の「青瓜不動」が23年で先月文庫化と同時に4冊同時の電子化となってソニーが私に知らせてくれたということだったのだ、はーさいでしたかととりあえずは3冊1一気読み、疲れた・・・

おちかちゃんが嫁に行ってイトコの兄ちゃんが怪談の聴き手になったのでお話はいよいよ危険な異界へ近づき始めたのじゃなからうか、今までは灯庵のおっちゃんがフィルターになって話を選んでくれてたからさして大きな問題にはならずに済んでたとこが「黒武」はかなりショッキングだった、いやわからんけどさらに続きは出てるしだうやらはっきり不幸が起きてるらしいのよにゃ
ここはもうしばらく次の電子化を待った方がよかるべしよ、今まで待ったのだ、それまで生きてなかったのならそん時はそん時で