レースの朝
鳴り止まぬグラマラスな雨、、、ならそのうち暑く燃える太陽の参上、となるはずではありますが、そんな気配は皆無。前日夕方にかけて少し天候良化の兆しはあったものの、
サマータイム!!どころか秋を通り越して、冬がはじまるよ♪、な展開。
金曜までの残暑からしたら、この一気にかわりよう。よほど日常の行いが悪いのか、あるいは嫌がらせか。
かんべんしておくれよ。
しかも、イワシとお酒の相性がベリーグッド過ぎて、前夜のビールが少し抜けきらないという馬鹿全開なご様子。いくら飲んでいる相手がメモリアルなホノルル参加者の方とはいえ、はしゃぎすぎだよばかもん。
ホテルをチェックアウトして、会場までロードバイクで10分ほど。ウォームアップのつもりでゆっくりライドしていきますが、冷たい雨がしとしとと。朝七時からこれか、とまったく明るくならない空と前途に、心も今ひとつ晴れないところ。
会場についてトランジットにバイクを置くなり、雨は激化。足元早くも水溜りで、荷物が入ったパラシュート素材のバッグもマジで浸水5秒前という、財布とかデジカメとかいったブツが果てしなくピンチ。まあ三つほどお隣の優しい方から、ビニールをいただいたので、持ち物全てずぶ濡れという惨事からは何とかエスケープできるかどうか、というところで最悪な展開からは難を逃れそうでひとつほっとできたかな。
準備をしながら、あらゆる人に、「天気が、、、」見たいな挨拶をしていると、今年5戦中4戦雨という横浜のひとと若干親しくなり、情報交換をしながら緊張をほぐすことに。後で調べたら結構なレベルの人で、トウシロウのkeihさんからは大して情報なんかは、なとこではございましたが。
準備も進み、スタート前の海での試泳を、、、とクロールが泳げない。いや、勿論泳げはするのですが、腕が水をキャッチしてくれない感触。そういえば最近泳いでなかったな、と振り返るもののいまさらどうしようもない。(実際は三週間ぶりのスイム。無茶。)泳ぐだけ泳いで、無駄なあがきだけはしておくとして。
周りを見るとなんか人多いし、妙に気合入って円陣とか組んでるひととかいるし、天気は変わらずだしで、スタート3分前になっても全く気持ちが入らない。ちょうど一年前の伊良湖がこんな感じ、だったか。
招待選手が順に呼ばれて、11人目に呼ばれたのが、「団長」。そう、安田大サーカスの団長がこのレースにエントリー。先ほどの横浜の方いわく、そうとうバイクに乗り込んでいるんだとか。むむう。カメラは着ていないということみたいですが、負けないようがんばらないと。
スタートラインに並んで、ストレッチをしながら、海を見つめスタートのときを待ちます。
目を閉じてコンセントレイト。
・心の準備不足というか臨戦態勢マインドの不足
・良くなる気配皆無の天候
・何気に抜けてない酒
・じんわり残っている慢性的な足の疲労感
・うまく泳げる自信がない
・なんか周りがすごいアスリートぞろいな気が
自信がまるで無い中、ではありますが、今年最終レースらしい締めくくりを。
この一心だけを胸に、スタートの号砲とともに遠浅の海岸を、沖へ向かって走り出します。