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「皇室の安定」の実現

2017年01月28日 22時14分08秒 | その他
 東宮の幹部の一人をたまたま存じ上げていて、さぞかし苦労が多い事と常々心配しております。老婆心ならぬ老爺心。

 表題の件は譲位の議論の中で出て来たものらしく、分かりやすく言えばこのままでいつまで続くだろうかと言う意味でもあります。

 一般家庭ではその昔と違い子供の数が少なくなっています。一方で家の概念が変化して来ているので、昔のように養子を迎えてまで家を存続させようと言う考えは減っていると思います。皇族もお子様方が多数とは言えない上、男性しか天皇になれない決まりがありますから、なおさら存続が危ぶまれます。

 もっと昔は、皇族ならずとも武家の家系では男子を生むことが主人の重要な務めになっていて、そのために正室以外に多数の側室を抱えていた事が知られています。徳川将軍家も家康から慶喜まで続きましたので、ハレムである大奥の意味も大いに有りました。

 天皇家でも明治天皇の御代までは側室が居たと聞きますが、現在では廃止されています。皇室典範で嫡出を天皇を継承する条件に定めている事から、側室を置く意味は全く有りませんし、現代のモラルに反しますから側室制度の復活は有り得ません。

 とすると残るは女性天皇、旧皇族の復活、となりますが、いずれも皇室典範の改正を要します。

 女性天皇については古代にも女性天皇が即位した例があり、いずれも男系であるため、それ自体は伝統に反するものではないと言えます。けれども女性天皇のお子さんが次に即位した事は無かったらしく、ここをクリヤするには保守派の高いハードルの存在があります。

 保守派が男系にこだわる理由は、男子のみが血統を伝える事が出来、つまり女性の遺伝子では過去とのつながりが無くなると言う古来の考え方によります。遺伝学上正しいかどうかは調べて無いので分かりません。いわゆる借り腹の表現にも見られるように女性を卑しいと考えた時代の名残が感じられます。

 旧皇族の復活は血統が保たれる上、男系と言う原則も維持可能であるとして主張する人が居ます。しかし血筋が確かであれば誰でも良いのかと言うと、そうではないと思います。

 現在の天皇制は国民の総意に基くと言う憲法上の決まりを無視しては成り立ちませんので、今まで一般人だった人をいきなり天皇として敬えと言われてもピンとは来ません。そんな人が国民の統合の象徴に相応しいと言えるかどうかは大いに疑問のあるところ。

 天皇皇后両陛下が国民の尊敬を集めて居られるのは常日頃のお考えや行動の積み重ねによるものと思います。この点で次代の方々との差が有る事も否めません。まして今まで実績の無い一般人から成り上がった人を崇めよと言われてもすぐにその気になれるかどうかはこれまた疑問のあるところ。「保育園落ちた」式の低レベルの表現法を借りるなら、「尊敬地に落ちた。日本死ね」なんて事にもなりかねません。

 今まで皇室の安定について議論が出る事はあっても、議論が続く事が無いまま今日の状況に至っているのは、誰も制度を本気で改めようと思って居ないからなのかな。


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