路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

電線に筋雲かかる日和なり

2011年10月18日 | Weblog

 明けて秋晴れ、光がまぶしい。

           

 日曜日、夕暮れから隣町へ出かけて、K堂へ。
 滞在時間は短かったけれど、二冊。
 松尾尊よし(よし、ってのは難しい字で出ないよね、いつも)『大正時代の先行者たち』(1993 岩波書店)
 橋川文三『近代日本政治思想の諸相』(1973 未来社)
 前者は図書館本で既読だし、後者は高いから普段なら絶対買わないけれど今日はいわば束修として。レジのところで主人と少し話す。

 橋川本は以前から行くたびに欲しいとは思っていたもの。戸坂潤小論が入っているほか、多くが筑摩版の選集には収載されてないもの、と思われる。だいたい筑摩の選集は遺漏が多すぎる、ような気がする。
 帰ってから気付いたけれど、奥付に蔵書印なのか朱で「紫竜」とある。なんだろう、所有者の号、のようなものか。なんかあんまりいい趣味とも思えんが。

            

 夜道を帰宅途中、峠にかかる国道の上り口にパトカーがいて、ここから先の国道は全面通行止めであると叫んでいる。そのすぐあとに高速入り口があって、国道が通れなければ自動的に高速に入らなければならないような流れを作っている。仕方がないので一区間だけ高速で帰ってきたが、あれは高速道路会社の陰謀だったか。(どうやら峠の頂上付近で大型トレーラーが横転して、完全に道をふさいでいたらしい。)

 というわけで、明ければ秋晴れ、光がまぶしい。