路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

加賀様の膝下を流れ黄落す

2011年10月05日 | Weblog

 そういうわけで、相変わらず携帯から送る画像が行方不明である。送信成功なのに。どこへ行ってしまうんだろう。

 まあ、そんなこんなだけれども、金沢へ行ってきたのであった。例の会で。2日間晴朗。でも画像はないけどね。

 で、どんどん端折って始めるけれど、ホテルにチェックインしたあと、エライ人の会があって2時間近く自由時間があると云われて、さてどうしようとなったのですけれど。
 携帯新しいからね、検索したら何軒も市内にあることがわかって、古本屋ですけど、それで勇躍外出したのでしたが、全く知らない街なので、それで、ホテルが駅前だから駅構内で地図を眺めたのですけれど、知らない街で駅周辺の地図で住所地番だけで行く先を決めるというのは殆ど至難、ということがわかったわけであります。

 それでホテルに引き返して、フロントの横に並べられたいろんな名所のパンフレットを眺めておりましたら、ふるさと偉人館というところで、徳田秋声と四高の同級生たち、というのをやっているのが目に留まり、桐生悠々、山崎延吉、小倉正恒、安宅弥吉、等々と並んでいるのを見ると、これは行かねばならない、という気がしてきて、改めてホテルをでたわけであります。
 パンフレットについてる地図をたよりに歩きだしたのですが、5分ほど歩いたところでどうやらまだまだ至らずということに気付き、清水の舞台から頭から飛び降りる思いでタクシーを拾ってしまいまして、なんというゴーユー、とワレながら思ったことでありました。

 博物館は21世紀美術館なんかをグルッとまわった奥にあって、あたりはさすが百万石というようなお屋敷があるあたり。伝統建築テイストの小さな建物で、なんかほんとに郷土資料館の小さな展示でございました。一般客はワシだけで、でも課外授業なのか、班での調査みたいなことなのか、制服の中学生が10人くらい、男子組と女子組絵に描いたような思春期諸君がツカズハナレズ、話し話せず、フレズフレラレズ、ハナヤカに回遊しておりました。彼ら彼女らの間を縫うように一巡して、受付で特に図録もないらしく、なんだかこれで帰るのもわるい気がして、森清『大拙と幾多郎』(2011 岩波現代文庫)を買ってしまいました。1,428円もするのに何というゴーユー二回目、でも面白そう。

 そのあと、川べりの古本屋をちょっと見たり、四高あとの文学館をのぞいたり、ゆるゆる散策して香林坊まで来ましたら、やはり歩いて帰るのは時間が、と思い至り、バス停があって市内シャトルバスでどこで乗ったり降りたりしても200円というのがあったので、100円二枚にぎりしめてオシャレなかわいいバスに乗り込もうとしたら、ワンマンで運転手兼車掌さんの制服着た若いオネエサンが、駅までなら他のバスなら100円で行けますよ、と云ってくださったのを、あ、いいです、みたいにミエはって200円入れて帰還したのでありました。なんというゴーユーPART3。

 なんか小学生の修学旅行記みたいに、本編前だけで終わりそうだな。
 実際、本来の目的の会合はどうでもよくて、そのあと講演会があって、講師は当初21世紀美術館の館長というはなしだったけどナゼカ変更されていて、鈴木大拙館の館長。なんだけど、鈴木大拙館というのが、今月18日(大拙の誕生日)に開館予定で、その館長は、さっき行ったふるさと偉人館の館長と兼務という方。で、演題が学習院時代の鈴木大拙、というのでありましたが、失礼ながら聴衆の皆様大拙と云われても、というカンジ。ワシも大拙ったって殆ど知らんし、というわけで、なんかよくわかりませんでした。

 で、そのあと宴会。さすが百万石、加賀料理でまたもゴーユー、なのかもしれませんが、チョコッ、ちょこっと食いもん出されても、というわけで貧乏人にはよくわかりませんでした。

 というわけで、そのあとホテルへ帰って、知らないうちに寝てしまったわけでありました。

  追記
 ハハ、なんでかわかりませんが、突然画像アップできるのであります。なんでだろう。
 百万石の御城下、なんとも宏壮なお屋敷がありまして、これはなにかオオヤケのものかと思いましたら表札も出ていて、どうも個人宅らしき御様子。裏側にまわって写メしたわけであります。

 

 


圏外の外の圏内秋の暮

2011年10月05日 | Weblog

 岡書院の本を自宅PCで検索すると10冊くらいが図書館検索できる。梓書房でも同じくらい。ただし、どちらもすべて隣市の図書館所蔵である。さすが御城下。
 で、所要のついでに御城下の図書館へ。
 何冊かを備え付けの検索機で探してみると、どれも閉架である。なんか悪いなと思いながら、カウンターにいた若いオネエサンに頼むと、笑顔で応じてくれて、すぐに出してきてくれた。ハツラツとした若者に出会うと、晴天の秋空のように爽やかになる。
 以下3冊を借りてくる。
 村岡典嗣『日本思想史研究』(昭和5年 岡書院)
 柳田国男『秋風帖』(昭和7年 梓書房)
 斉藤茂吉『念珠集』(昭和5年 鉄塔書院)
 鉄塔書院(鉄は旧字)は、小林勇のやってたヤツ。またいつか書くかも。
 ほんとはもう一冊借りたいのがあったんだけど、禁帯出になってて、「借りるのはムリですよね。」とオネエサンに聞いたら、館内閲覧だけならと云われたので止めておく。「鍵のかかった中に入ってるんですゥ。」とサワヤカに云われたので、じゃあ、いいです、とさわやかに答えて退出する。

 3冊どれも見事な造本。岡茂雄が、新刊が出来上がるたびに床に叩きつけて、その堅牢さを確認した、というヒソミにならって、さっそく駐車場のコンクリに思い切り叩きつけてみる。(モチロン嘘です。)

 夕方、携帯を買い替えに携帯屋さんへ行く。なんだか思ったより時間がかかってしまった。
 ショップのオニイサン、店内は圏外とて、そのたびに外へ出て確認する。
 今のを解約して新しく契約したほうが安いというのでそうしたが、電話番号も変わるらしい。結局メンドウなり。
 ともかく、さっそく写真を撮ってブログ用に送信したけれど、送信成功とでるのに画像フォルダのどこにも入ってこない。どういうことなのか。今までの携帯では、必ず送信失敗となるけど実際はちゃんと画像登録されていた。ほんとにどういうことなのかなあ。

 ということで、本日の画像は以前のストック分。
 今後はどうなるのかは不明。