路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

路の辺の牡丹指差し老女どち

2006年05月13日 | Weblog

 今日は晴れ。
 午後御用聞きに周るのに、冬眠鼠さんが車を使うというので自転車で。
 天気さわやか、風が心地よい。
 自転車、久しぶりだなあ。車だと見逃してしまう光景が、自転車だとよく見える。近くなのにしばらく見ないだけで世の中は変わるものである。以前田圃だった所がいつのまにかシャレたマンションになっていたり。
 途中道端で気持ちよさそうに寝そべる猫に何匹か会う。今日は猫にも昼寝日和。でも、猫、多くね?こんなに世の中野良猫だらけだったか?そのうちの何匹かは近付いても逃げもしない。悠揚迫らざる態度で、ちょっとだけ薄目を開けて、フン、てなカンジ。ナーンカ知らないうちに、実は野良猫帝国による占領がひそかに進捗しているんじゃないか?おおオソロシ。皆様オキオツケなされい。

 ついでに本屋に入って一冊。
 高田里恵子『文学部をめぐる病い 教養主義・ナチス・旧制高校』(ちくま文庫)
 以前出版されたとき買おうか買うまいか迷った一冊で、文庫化されたのですかさず購入。
 夜半分ほど読む。
 面白い。博覧強記、ところどころレトリックが鼻について読みにくい箇所があるけれど(ケッコウあるけど)目からウロコが時々落ちる。ウム、使えるかも、といったカンジ。
 カバー裏の著者近影が、いかにも、のカンジでチトこわいけど。
 あしたからゆっくり読もう。