路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

くきやかに若葉草笛帰り道

2006年05月09日 | Weblog

 晴れて暑い。夏日、かな。
 また汗の季節か。今日だってドラム缶転がしただけで汗ダラダラだったし。

 思井図書館から借りてきた、荒川幾男『昭和思想史 暗く輝ける1930年代』を読む。
 なんだか思想的にこんがらがってる昭和初年代をわかりやすく腑分けしている。(ような気がする)
 ような気がしながら読んでいると、どうしても手元に置いておきたくなる。当然絶版だろうから、(BK1でもアマゾンでも絶版)さてどうするか。
 で、気付くと真剣にこの本を盗むことを考えている。このまま返却せずに済ます方法はないものか。この辺りで小生以外にこんな本を読みたがっている者など、そうはいないだろうから、このまんまモラッといてもとくにメイワクする人もいないだろう。なんとかウヤムヤに終わらせる方法はないものか、とマジメに一生懸命深夜に考えているのでありましたが・・・。
 オソロシイですねえ、こうして人は悪の道に踏み込んでいくのでありましょうか。

 結局、「日本の古本屋」で検索したら、ひっかかかったので、熟慮のすえこちらから購入することに。
 で、「日本の古本屋」についに登録してしまった。
 こういうのはケッコウ緊張するなあ。なんか振込み詐欺の団体に融資を申し込むみたいな緊張感で登録ボタンを押したのでありましたが。(だいぶ違うだろうな、この比喩)

 頼んでしまうと、トタンに気楽になって、『昭和思想史・・・』の方は横に置いて、古井由吉『行隠れ』なんぞを読み出してしまう。
 短編集かと思ったら長編だった。
 面白そうで、終わりまで読み通しそうな予感がする。
 いいのかねえ、こんなことしていて。