物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

平和、和解、協調性

2014-04-04 10:50:13 | 国際・政治

南アフリカ連邦の大統領であった、ネルソン・マンデラは平和(peace)、和解(reconcilation)、協調性(harmony)を大統領の就任時に重要なこととして国民に挙げたという。

先日のTEDではマンデラが牢獄から釈放された後で、サファリパークを経営していたVarthyさんのところに数か月だったか滞在していたときに、マンデラに食事を運んだ少年だった、Boydさんの話であった。

思いやりの心は人間だけではない。動物にもあるとか、足の不自由なある象のために集団がゆっくり歩くなど思いやりの心があるとか。

Boydさんがワニに足をかまれたときに、サファリパークの案内のパートナーの方がワ二がいるにもかかわらず自分の危険を顧みず助けてくれたこととかを話をされた。

強い国をつくりたいとか政治家が言うとき、その下心はなんのことはない、武器を製造している産業の利益のためであったりする。そのようなことはおくびに出さないが、それがお互いの国のバックの産業の振興だったりする。

外交には疎いが、もし慰安婦の問題が隣国との問題であるならば、なぜそれに直面をしようとしないのか。

確かに、それは以前に解決済みというのは建前の話であって、現在をどうするかという視点がなくてはなるまい。

もちろん、税金をそのためには使わなくてはならないが、それが過去の日本のしたことであれば、どこかでけじめをつけておかないといつまでも引き摺ってじまう。

その毅然とした態度がなければ、隣国とて疑心暗鬼になってしまう。

だが、それは隣国との関係の改善には役立つが、軍事産業の育成には役立たないと思っているのであろう。

平和、和解、協調性を心にもう一度刻みたい。

(2024.5.25付記)
平和、和解、協調性という表題のブログが数人の方に検索されていた。2014年のブログだが、現在の世界状況について述べているような感じが私自身もするから不思議である。ガザのイスラエルの侵攻はやはり人道的に見て許されることではない。

きっかけは確かにハマスのイスラエルへの奇襲にあることはまちがいがないけれども。そういう切羽詰まった感覚をハマスに与え続けている状況にあることの責任をイスラエル政府が感じることから平和は始まるのだと思う。それ抜きでは和平はあり得ないのではないか。

これは軍事的なイスラエルの勝利が得られたとしてもの話である。まったくの第三者として見ているからということである。

イスラエルはガザでこういう非人道的なことを平気でするようでは過去に自分たちユダヤ人に向かってされたジェノサイドを非難する論拠を失ってしまうのではないかとまで思ってしまう。

これはいわば極論でもちろん過去のナチスのしたユダヤ人虐殺は許されるものではないし、許すべきものでもないのだが。ただ、同じようなことをするに等しいイスラエルの行為を黙って見過ごすわけにはいかない。


3 コメント

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私は近頃愛国心に疑問をもっているのです。 (飯尾寛治)
2014-04-04 11:13:07
私は近頃愛国心に疑問をもっているのです。

オランダでの研究ですが、例のオキシトシン点鼻薬を点鼻して心理テストをすると自分の家族のためを考える、さらには自国人の便宜を図るようになるというのです。

つまりオキシトシンの分泌が多いと愛国心が強くなる、逆に少ない人は他国人のことも考えるというわけです。

何事も”過ぎたるは及ばざるがごとし”ですかね。

こんな風に自分の行動を客観的に理解することを「メタ認知」というそうです。
飯尾先生 (あおやま)
2014-04-04 17:11:51
飯尾先生

コメント有難うございます。

いろいろ医学上の知見がこのごろは増えているのですね。

「例のオキシトシン点鼻薬」というのはどういうところで話題となっているものですか。

哲学者の鶴見俊輔さんのお父さんは身びいきだが、子どもに愛情深く、またお母さんは正義の権化のようで、子どものころの鶴見さんには厳しかったそうですが、それもまた深い愛情だったと言います。

夫婦でもそれくらい対応がちがうのですから、ましてやまったくの他人ならば、いろいろな考え方があるのは理解できなくもないのですが。

オキシトシン説のそもそもは「母という病」という... (飯尾寛治)
2014-04-05 11:03:36
オキシトシン説のそもそもは「母という病」という本で読んだのですが、先日のテレビ「あさいち」で取り上げていました。ネット検索されると大体のことがわかります。

話変わりますが、今の中国は「ひとりっこ政策」ですね。すると甘やかされて、つまりオキシトシンが沢山分泌されて、従って愛国心が強くなっている。

阿部政権の愛国心と衝突せねばいいがと考えるのは危惧でしょうかね。

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