物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

虹のアーチを・・・

2015-02-10 14:27:58 | 日記
昨夕、帰宅したら食卓のテーブルに西條敏美さんの著者『虹の科学』(太郎次郎社エディタス)の新刊本が届いていた。その本の表紙には「虹のアーチをくぐれるか?」という問いがついていた。

これは西條先生の本を読むまでもなく、経験としてくぐれないことを私は知っている。これはもう40年近くも昔のことになったが、このころドイツに滞在しており、そろそろ帰国のことを考えなければならない時期であった。これは2月であったろうか。

フランスにあまり行ったことがなかったので、車でパリを中心としたフランスに一家で出かけたことがある。その旅も終わりごろになって、そのときにフランスのオートルートAuto route(高速道路)をドイツに向けて車で走っていたとき前方に大きな虹が見えた。

車はどんどん時速100キロを越えるスピードで走っていたので、あの虹の下をくぐれるのだろうかというロマンティックな考えが私たちみんなに起こってきた。それでどんどんドイツとの国境に向けて進んで行ったのだが虹のアーチの下をくぐれるというような経験はできず、いつか虹を見ることはできなくなった。

そのときはもう夕方に近かったと思う。それで私たちは頭の中では多分あの虹のアーチの下をくぐりぬけたんだろうとは想像はしたが、それは想像であって、普通に河にかかった橋の下を船で通過するというような経験はできなかった。

あのころ4歳と6歳だった子どもたちももう40歳代の中年になってしまった。妻と私にはいまでも懐かしい思い出であり、かつ貴重な体験であったが、その当時は小さかった子どもたちは今でも覚えているのであろうか。いつか聞いてみたいと思っている。

虹のアーチの下をくぐれないことは西條先生の本の中にわかりやすく説明がされている。



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