ホーエンシュタウフェン

生きるために食え、食うために生きるな。

NEWレガシィの話など

2009-04-11 15:22:08 | スバル車(新旧問わず)

現在開催されているNYモーターショーにおいて、次期レガシィが発表となった。スバルの屋台骨を支えるフラッグシップであり、絶対に失敗が許されない車である。

ミニバン(貨物)やコンパクトカー(コスト至上主義)全盛の、少しうさんくさいクルマが乱発されている今だからこそ、SUBARUには、時代に迎合せず、クルマの本質である「基本性能」を大切にしてきた独自路線を歩んでほしいものだ。

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初代レガシィが発表されて20年目にあたる今回のモデルは5代目にあたる。購買者に訴えかけてくるのは、なにはなくともまずスタイリングである。一目見て感じたことは、日産のV35型スカイラインに雰囲気が似ているということだ。

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特にサイドビュー、サイドウインドゥを走るメッキモールのラインなど、良く似ている。フロントマスクは、コンセプトモデルをより量産向きにマイルドにさせ、エクシーガにも通づる吊り眼型のヘッドライトだ。マッシブなフェンダー処理が印象的である。前後のフェンダーとも強調しているところから、おそらくはAWDをデザインに反映させたのだと予想出来る。

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かつての日本車は、細部の小賢しいディティールにこだわり、近づいてみると凝った作りなのだが遠目にみると存在感に乏しく、カタマリ感が欠如していたように思う。翻って今回のレガシィだが、全体的にみるとスカイラインと同様のコンセプト、つまり随分と海外を意識した、カタマリ感を意識したスタイリングとなっているようだ。腰高で、ガッシリしたスタイリングが好みの私としては、こういった日本車離れしたデザインは大歓迎である。

先代の面影を感じさせるのはわずかにフロントグリルのみで、リアビューなどはトヨタのようなクセのない、スッキリしたものとなっている。また、伝統のサッシレスをやめ、カッチリとしたサッシ付きのドアを持ち、ドアハンドルなどは今までのシンプルなものではなく、握って開けるタイプに改まり、ひとクラス上級の雰囲気、つまりBMW、アウディなどと比肩する「プレミアム感」の演出に力を入れたらしい事が容易に想像できる

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スカイラインは国内ユーザーの乗り換えに期待せず、ワールドワイドな方向に転じて、国内では成功とはいえないモデルとなってしまったが、スカイラインと同様、熱烈なファンが多いレガシィが成功するかどうか、見物である。

また、これはトヨタへのOEMもありそうな雰囲気を持っている。とくにリアまわりにその匂いがプンプンするのである。

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インテリアは木目を配した高級感のあるものに変わった。この辺にもトヨタの影がチラついているが、木目好きの私としては、冷たい感じで安っぽいアルミのパネルよりもこちらの方が好みである。スバル臭の薄いインパネではある

Zoom6058611c3892a43ca9b142f531b09e3 今度のモデルは待望のトランクスルーが装備されており、こういうことからも、走りに特化しすぎたB4の、ゆるやかで大胆な方向転換が垣間見えるのである。こういう装備は主としてヨーロッパで要求の高いものである。欧州のセダンはおおむねこういった装備を省かないのである。

P1 これがレガシィの先祖、「レオーネ」である。今回新型のレガシィを見て感じるのは、スバルも変わったなぁ、ということである。かつてダサい車の見本のようなクルマばかり出して、いたって普通の、穏健なクルマを欲する購買層から極端に敬遠されていたスバルから、プレミアムカー路線へのシフトである。スバルが嫌いな人というのは、結構この頃のダサいイメージ、安っぽいイメージを未だに引きずっている人が多いのも事実である。

セダンはともすると類型的になりがちで、デザインの自由度というのは割と小さいものだ。他社のモデルに埋没してしまう事にならぬよう、切に祈るのみである。

流行りすたりなどどこ吹く風、周りに流されない、ブレない男のスタンダード、それがレガシィなのだ。

11_002 というわけで今日のMYレガシィなのだが、まだまだ花粉の飛散は続いており、今日などご覧の通り。

11_003 天気もよいので、洗車することにしました。

11_004 サーっと拭いただけでもこの有様です。道路の煤煙よりも花粉のほうがはるかに多い。

11_005 いくらプレミアムな新型が出ようとも、BE5型は永遠に不滅です!(経済的な理由・・・泣)

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