T-90は、湾岸戦争で明らかになってしまった「旧ソ連製戦車は、西側の戦車に全く歯が立たなかった」という事実と、それに基づく「ロシア戦車=クソ」というイメージを、国際的な兵器市場で挽回すべく開発された、と聞いています。
たしか、T-64系の車体とT-72の砲塔を合体させ、リアクティブアーマーをペタペタ貼って出来上がった戦車じゃなかったかな?
それと、ターレット正面に配置された、目玉のようなアクティブ防御システム、「シュトーラ-1」が目につきます。
私はこの戦車がとても好き、というかT-72系統全般が好きなのですが、今のロシアの最新鋭戦車であり、インドなど大国にも輸出されているこの車輛が何故、今の今までキット化されなかったのか、不満を持っていました。
タミヤのT-72とのコンバージョンで完成するガレージキットなどはあったのですが、そこまで思い切り良く購入するモチベーションもありませんでした。
しかし・・・
今回、ロシアの模型メーカー「ズベズダ」から、念願のT-90が発売されるというじゃないですか!絶対買うぞ!
・・・と思っていたら、発売前に予約だけでどこも売り切れ。
「しゃぁねぇな」と、替りに99式戦車を作ったワケなんですが、ヤフオクで普通の値段で出てたので、とりあえず買っちゃいました。
このボックスアートは、数年前に行われた大祖国戦争・対独戦勝記念パレードかなんかに出てた車輛をモチーフにしているようです(迷彩パターンに特徴あり)。
ズベズダというと、かつてJS-2なんかを作った事がありまして、荒削りながらなかなかの出来、その後、金型を譲り受け、イタレリやドラゴンの古いモデル(持ってます)を販売するなど、全然縁が無かったメーカーではないんですが、かつてのズベズダを知る者から見ると、箱のつくりといい、キットの出来といい、立派になったもんです。
観ての通り、結構なパーツ数です。イタレリの影響か?
モールドもシャキッとしており、期待が持てそう。
ただし、エンジングリルのためのエッチングなどは一切入っておらず、安っぽいナイロン製と思しきメッシュが封入されています。
とりあえず、風呂場にてマジックリンで洗浄。東欧メーカーは無駄に離型剤が多いので、かならず洗いましょう。
洗浄後、自然乾燥。
インストでは、まず砲塔から組み上げる事になっています。初めて知るT-90の溶接砲塔はこのような感じ。
小さ!どうせ溶接で砲塔を作り変えるのなら、防御力を高めるために、もっと大きくすればいいのに・・・重量増を嫌ったんでしょうな。
人命より、兵器としての機動力に重点を置いていると思われるあたり、さすがはロシア!
対中性子防御用のゴム板もモールドされています。
車体下部のパーツですが、おもいっきり反ってます。が、マシなほうでしょう。
その両脇にパネルを取り付け、無理やり反りを矯正。
押し出しピンの跡がおもいっきりあります。見えそうな所は削らねば。
99式戦車を作った後だと、異様に小さく見えます。
今日はここまで。