1939年3月にドイツがチェコスロバキアを占領したとき、チェコには多数の優れた戦車があった。ドイツ陸軍はこれらの戦車とその生産設備を全て接収した。
ドイツ陸軍は当時、これらより優れたⅢ号、Ⅳ号戦車を生産してはいたが、まだその数も充分ではなく、戦車師団の定数も不足していたので、そのまま戦車師団で使うことにした。これらの戦車は、当時ドイツ戦車師団の主力であったⅠ号、Ⅱ号戦車より武装が強力だったばかりでなく、技術的にも多くの特徴を持っていた。
そしてそのドイツ軍が、その後のポーランド侵攻、対フランス戦で大きな戦果あげた陰には、これらチェコ製戦車の活躍を見逃す事ができない。
特に西部戦線における電撃戦には、第6、第7戦車師団がチェコ製戦車で装備されて活躍したことは有名である。
【制作を終えて】
このキットが出るまで、38はイタレリのものしか無かったので、その後発売されたこのマケット社のキットに期待していたのですが・・・
しかも模型冬眠中に他社からも38が発売されていたり・・・・
まぁでも、こうして出来上ったものを見ると、なかなかどうして、チェコ製のゴツイ感じがよく表現されています。鋼鉄の塊のような「硬質感」ですな。
今回は特に、「高石式仕上げ」はあえてやりませんでした。昔に帰って、少し肩のチカラを抜きたかったというのもあったし、どうも「高石式」は、仕上げに凝り過ぎて苦痛をともなうためか、技法として案外、普及してないような印象があったからです。世の戦車モデラー、あの独特のハゲチョロ、やりゃぁいいってもんじゃない、と思ってるのかもしれません。
凝り過ぎてプラモが苦痛になるなんて外道ですから。
また、今回はストロボ撮影を行わず、自然な感じの色味が判るようにしました。
皆さん、東欧系キットはチトくせがありますが、全体型は悪くないです。でももう、しばらくイイヤ。疲れました。