加瀬工務店のブログ 熱血!建築魂!

千葉・南房総地域(館山市・南房総市・鴨川市・鋸南町)で新築注文住宅を中心に、真面目で丁寧な家造りを目指しています。

42年目の大改装

2014-04-29 | 現場日誌

消費増税による駆け込みもやっとひと段落したので、後回しで増税前に間に合わなかった我が家の大改装工事を始めました。 

我が家は私が生まれる前に建てられた家で約42年目の住宅です。
今の家に比べると断熱性の低さや耐震性の低さはありますが、家としてはまだまだしっかり住める住宅です。
日本の住宅の寿命は30年弱で諸外国よりも短い。と世間でよく言われていますが、都市部の基準で造られた華奢な住宅と違い、田舎の基準で丁寧に作られた家は30年くらいではガタはきません。(田舎だからと言ってすべてそうではありませんが・・・)
東京で修業をした父が良く言っていたのは、「都会の家は田舎に比べて華奢に作られてるからあれじゃぁもたないのもあたり前だ。」と言っていました。

我が家のお風呂は珍しい寸法でスパンは約1.36m×2.27m(約0.9坪)と、浴室の幅は広いため洗い場の幅はたっぷり(1.25坪サイズ級の幅)なのですが、浴槽の長さが短く足が伸ばせる大きさ(0.75坪級の浴槽)ではありません。
当初はスパンのまま特寸対応で造る予定でした。
ちなみにほとんどのメーカーでは特寸でもこのサイズは対応できません。
しかし、展示会に行った母が実物を見て、「え?これじゃぁ高いお金を出してもつまらない。何とかならないの?」と言う鶴の一声で大改装を計画。
構造などを確認しながら考え、ある程度の犠牲を伴いながら、足が伸ばせる奥行を確保した1.25坪のお風呂に改装することが決まりました。


20140430お風呂は当時ちょっと高級?と言われていた黒いタイル+白い壁のめずらしい組み合わせの物です。
私は生まれてからず~っとこのお風呂でお世話になってきました。
亡き父や祖父に入れてもらった思い出もあるので、解体するのは少し寂しさを感じます。
子供達も大好きなじいちゃん(父)と入った思い出があり、最後の入浴の時には思い出して少し涙を浮かべていました。
解体を始めると帰宅した子供たちが手伝うといってタイルはがしを手伝って(じゃまして?)くれました。
浴槽は鋳物ホーローの重厚なもの。
小さい頃飛び込んで「お風呂が壊れちゃうよ!」と母に怒られましたが、壊れるわけないですよね(笑)
鉄の塊で重く(おそらく100㎏くらいあります。)出すのにひと苦労でした。
今回は弊社初の浴室拡張を伴う工事なので、柱を抜き、梁で補強してタイル下地のブロックも解体します。
出入り口や窓周りの水仕舞いが悪い部分は腐食も起きていて土台も入れ替えましたし、柱も補強しました。
結構な大工事です。
土間のコンクリートを打ち込んでシステムバスの施工準備完了です。

5月になろうというのに夜はまだ寒い今年の春。
隙間だらけで追い炊きも配管しなかった仮設風呂は寒いです・・・(>_<)

あと少しすれば広くて暖かいお風呂に入れます。
たのしみで~す。



千葉・南房総 (株)加瀬工務店
T.K

http://www.kasekoumuten.com

コメント
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