脳神経外科で診察を受けたばかりでしたのに、翌日、新宿までお出かけした私です。
私にしては、少々非常識な行動、と言っていいのかもしれません。
けれど、その日は朝から気分も良く、前日まで悩ましかった頭痛も消えていました。
微熱もありません。
ぎりぎりまで迷ったのですが・・・。
決めた行き先は、小中高のミニ同窓会。
既に数日前、幹事のA君には、体調が思わしくない事を告げ、欠席のお返事をしていました。
彼がその時言うには、当日の返事でいいから、良かったら出席して、と。
それで、その言葉に甘え、当日の朝の8時頃になって、出席の旨のお返事をしました。
体調は完全回復とは言えなかったけれど、環境を変え、気分転換を図ることも必要と思ったからです。
行く決心をした後、慌てて洗髪し身なりを整え、goo乗り換え路線で、電車の発車と到着時間を検索。
約束の時間の15分前には、新宿に到着するように計画を立てました。
この路線案内は、本当に便利ですね。
これを使用するようになってから、遅刻は全くしなくなりました。
西新宿の改札口を出て、警察署の前で待っていると、幹事のA君が、また迎えに来てくれました。
前回と同じお店なのですけれどね。
一人で辿り付ける自信が持てなくて。
今回は、一生懸命、目印を目に焼き付けたので、もうそろそろ独り立ちしなくては。
次回は迷った時のことも考え、一時間前に到着し、迷ってでも道順を覚えようと思います。
これ以上、頼り切っての行動は、余りに情けなくて恥ずかしいですから。
お店に到着したのは、約束の時間の5分前でした。
席に就いていたのは、まだ7~8名位。
全員が揃うと十数名位の小さな同窓会。
その中で、私が想い出と共に親近感を覚える人は、半分くらい。
中高とも、5クラスありましたから。
その頃は、中国地方では、灘中高に次いで難しい進学校でしたが。
私は、小学校からのエスカレータ進学組。
(夫は中学からでした)
小学校は、6年間同じクラスで、担任の先生も変わりませんでしたから。
その時代を共にした同窓生は、忘れることはありませんけれど。
中高からの優秀な外部生には、他クラスですと、未だに馴れ馴れしくは話せない人もいます。
社交的とは言えない私の事ですから、その点は残念だけれど、今更性格は変えられないので。
席に就いても、にこにこ笑って、みんなのおしゃべりを聞いているだけかな。
もう一人の幹事のH君には、
「とても元気そうじゃないですか」
と言われましたが。
見かけだけの私です。(笑)
女性は、4名だけの出席でしたが、皆さん、とてもいい方。
心から和んで、落ち着いた雰囲気の中で、いろいろ語り合うことが出来ました。
コロナ禍でしばらく会えなかった間に、お二人の方は、ご主人さまを亡くされていました。
Mさんは、お痩せになり髪も薄くなられ、その後のご苦労が偲ばれるような痛々しさでしたが・・・。
医師の娘さんと息子さんが、お父様の外科病院を引き継ぎ、今も何不自由ないお暮らしです。
ご主人を亡くされたもう一人の同窓生Mさんは、高校時代とても優秀で、お茶の水女子大のの数学科に進学。
その頃はクラスも違い、親交ははまるでありませんでしたが、自然体の本当にいい方。
今回、しみじみそう思いました。
述懐するように、ご主人の思い出話をたくさんして下さいました
私が、夫が亡くなった後に色々後悔をし・・・。
もっと、こうしてあげればよかった、ああしてあげればよかった、と思い続けた話をすると・・・。
「そうそう、私も同じ。その気持ち、とてもとてもよく分かる」
と、心から頷かれ・・・。
こんな賢い方でも思いは同じであることに、私の心も慰められました。
そう言えば、整形外科の病院の窓口で多くの患者さんに接してこられたMさんにも、
私が主人を亡くしてまだ間もない時、
「後悔しない人なんて誰もいない。
介護とはそういうものよ」
と言って慰めて下さったものです。
この度集まった女性三名の方の中で、まだご主人様が健在なのは、Kさんだけ。
髪は銀髪になさり、それがとてもお似合いで、何とも魅力的。
大学教授でいらしたご主人様のお写真を始めて拝見したのですが、スタイル抜群でダンディーそのもの。
彼女の大輪の様にいつも輝いている笑顔の意味が、よく理解できたような気になりました。
お料理がとてもお得意のようです。
皆さん、本当に心優しくて、落ち着いた雰囲気のいい方ばかりですから・・・。
今度いつか、私の手料理で我が家にお招きしたい。
そして、もっともっといろいろな事を語り合いたい。
そう思いましたが、私にそんな気力と体力がが残されているでしょうか。
男性の方々は、お酒が入ると意味の分からないジョークで盛り上がり、私はとてもついていけませんが。
それもまた楽しで、良い雰囲気のまま同窓会はお開きとなりました。
その後、女性三人、カフェに入りお茶を共にしての二次会。
それもお別れとなった時、Kさんが、
「今が一番楽しかったね,」
と仰り、皆、心からそれに共感。
笑ってしまいました。
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