昨日は、次女が子供達を連れ、遊びに来ました。
婿は休日にもかかわらずお仕事で外出とのこと。
昼食をともにし、夕刻まで、もうすぐ七カ月になるかれんちゃんをあやしながら、とめどもなく二人でおしゃべり。
おじいちゃん子のK君は、二階の部屋にこもったまま、一向に階下に降りてきません。
次女との話題は、やはり震災のこと。
お互いの思いを、素直に語り、理解を深めました。
親子ですから、考えることはお互いによく似ています。
うなずき合い、共感し合い、東北の被災者に思いを馳せながら、今後の地震の備えと心の覚悟にまで、話題が及びました。
昨日の二人の会話の内容を、脈絡もなく綴ってまいります。
まず次女の話で、心打たれ、深く考えさせられたことについて。
友人のお子さんが通う幼稚園の園長さんのお話です。
先生が父兄に向けて語られたことは、[皆さんは、子供が自分より長く生きると思っておられるでしょう。
決してそんなことはありません。
ですから子供の将来を考える以上に、今を大切にして暮らして下さい。」
とてもうなずけるお話、と思いました。
震災のこともあり、このお話をなさったのかもしれません。
私は、以前の日記で、如何に自然の猛威が襲おうとも、心の財産まで奪い去ることはできない、と記述したことがありましたが、それに通じるもの
を感じました。
最愛の人を失っても、楽しい思い出が、人を支えてくれるものなのかもしれません。
心の財産、美しい思い出を築くことの大切さを、今回の災害で、改めて痛感した私です。
更に娘が、とてもよいブログを紹介してくれました。
妊娠されてる方や、お子様を失った方が読まれると、大変よい内容のようです。
娘は、この先生の包容力のある、立派なお人柄に、大変惹かれていると言っています。
乳児を抱え、放射能のことが気がかりな時、この先生のブログを読むと、心が安らぐそうです。
お孫さんのことを心配なさっておられる方のために、ご参考になれば、と思い、アドレスを記載致します。
http://takeuchimasato.cocolog-nifty.com/inochi/2011/04/502-f431.html
娘の話はこのくらいにし、私が娘に語ったことについて。
たまたま、たまった最近の新聞記事の切り抜きを読んでいる時、大変衝撃を受け、心をえぐられるような気持ちになった、川上未映子さんの
エッセイのお話です。
タイトルは、「遠い場所から聞こえてくるのは」
私は、この方の文章を読んで、改めて傍観者の無力さと、身勝手さを痛感せずにはいられませんでした。
被災者に向けての励ましの言葉など、あまり意味がない、と。
それどころか、良かれと思い発した言葉が裏腹に、相手を傷つけることにもなりうる、といった矛盾に突き当たりました。
私達ができることは、精一杯、被災者の方々のご苦労と深い悲しみを理解し、黙々とささやかでも義援金を送り続けることくらいしかできないの
かもしれません。
被災者の方にも、いろいろな受け止め方があるでしょう。
このエッセイに書かれた気持ちが、当事者の気持ちをすべて表しているとは、むろん言えませんが・・・・・・
しかし、真実の一端であることは確かだと思いました。
読まれた方も多いと思いますが、川上未映子さんの文章を一部抜粋し、掲載させて頂きます。
なにかあってもそこの辿りつけさえすればと、心の唯一の拠り所だった家がなくなってしまうことの意味。
これまでの生活を成立させてきたあらゆるものや記憶の付随するものを失ったことの意味。
とにかく今の状況とこれからにかれは絶望して、疲れ果てていた。
(中省略)
テレビでは芸能人や著名人達が出ずっぱりで「頑張れ」「頑張ろう」を連呼して、負けるなとか一緒に乗り越えようとか、わたしたちは一つですよ
というようなメッセージを繰り返しているけれど、静かに腹が立ってくる、
気持ちはわかるけど、あなた達には帰る家があって仕事があって、それで「わたしたちは一つ」も何もないという心境になるとも書いていた。
同じ目に遭ってなお、そう言えるのか。
東京が同じような被災地になり、彼らが被災地の人々と同じような立場になって始めて、コマーシャルで繰り返されるような言葉に意味が出てくる
んだと言うようなことが、ほとんど恨みに近いような強い口調で記されていた。
震災後、私達も少しずつ・・・・・・・省略
更に私が娘に話したことは、gooのニュース記事。
このたびの震災による地盤の緩みで、茨城、東京、神奈川の一部の地盤にひずみが生じ、M7級の地震の発生するリスクが高まっているとの内容に、愕然としたことでした。
東北の方々のご不幸が、明日は我が身との心の覚悟をもっとして、地震の備えを万全にしなければいけないのかもしれないと。
今まで以上に、今日1日を悔いの残らないように、大切に過ごさなければ、と改めて思った事など。
以上の話をしたところ、川上未映子氏の記事には、娘も考えさせらているようでした。
しかしM7級の地震の話になると、「その報道の情報源は、どこなの?
余り確かでないことをブログに書き、読者の不安を煽るのはよくないわ」と、注意を受けました。
「地震についてのママの記述は、いつも冷静と思っているけれど、一度だけかなり感情的な受け止め方の日があったわね~
彼と二人で、ママは思い込むと、たまにこのような思考回路に陥る傾向がある、と話したの」と言われてしまいました。(笑)
どの文章と尋ねましたけど、前のことなので忘れてしまったとか。(笑)
今後気を付けてまいります。