二回目の記事を、京都旅行にするか、夫の新盆のことを先に綴るか、迷いました。
8月9日からのお出かけ行事において、旅行は、私にとっては付随的なことでしたから、時は前後しますが、お盆の話を先にしたいと思います。
新盆の言葉の響きは、どこか悲しく清らかで、切ないものがありますね~
私はこの日を迎えるに当たり、いろいろ準備する中、改めて夫の死を、しみじみと再認識するような気持ちになりました。
日頃は、夫が書斎にいるような錯覚に私はしょっちゅう陥ります。
とても寡黙だった旦那さま。
難病の目を患う前は、いつも自分の部屋で、読書に耽っているような人でした。
日頃は、Yさんのことを思い出し、心残りの後悔や申し訳なさから、目が涙でにじむことはいまだによくあります。
でもそれ以上にあふれるような感謝の気持ちを常に抱き続けている私。
「本当にありがとう」、と声を遺影に向かってかけると、負の気持ちは消えて、心が、すぐ前向きに明るくなれます。
この言葉は、恐らく人の心を元気づけてくれるものなのでしょう。
心からの感謝を伝えられる夫に巡り会えた、自分の人生の幸せを、思わないではいられません。
長女のMちゃんが、最近供ええくれたお花です。
今日は、私が新盆の前に新たに購入したもの、娘達が贈ってくれたものをご紹介させて頂きますね。
私が準備したものは、「経机」です。
これまで使っていたものは、親の代からの長年の使用で、台の面が色あせてしまい、和柄の小さなテーブルセンターで覆って、目隠しにしていました。
それをこの際、思い切って新しいものに替えました。
ただ残念ながら、経机の色を私は間違えてしまったようです。
黒檀か紫檀、どちらにするか随分迷ったのですが・・・・・・。
紫檀は、かなり赤みが強い。
一方、黒檀は木目の茶色が微妙に出て、純粋な黒ではない。
高島屋の仏壇売り場の店員さんのこの説明を聞き、カタログだけ見て、黒檀に決めてしまった私です。
仏壇売り場は、高島屋、三越どちらも、一番奥の目立たない場所に、とても小さなスペースで構えています。
そのためか、売り場には実物はありませんでした。
ところが届いた経机は、墨のように真っ黒。
その色の重たさが、私の心に影を落としそうで、なんだか心配になりました。
紫檀にすればよかったぁ~
後悔しきりです。
黒檀と違い、女性的な柔らかな色合いだったに違いありません。
八畳の和室の襖の淵枠は、濃いえんじです。
たたみの淵も同様だから、紫檀の方が絶対あっていたのに。
それに何よりも、その色の方が私の心が和らぎ、気持ちに良い影響を与えそう。
紫檀と取り替えてもらえないか、問いあわせてみたけれど、組み立ててしまったものは、交換はもう無理といわれ、諦めざるを得ませんでした。
高価なものだけに、残念だけれど・・・・・・。
実物を見ない買い物は、ネットショッピングで、幾度も私が犯した失敗によく似ています。
軽率な買い方をしてしまった自分をとても後悔しましたが、後の祭り
でもいつまでもくよくよするのは、やめましょう。
神聖なものを冒涜するようで、不謹慎な気がしてきました。
一方、娘達から贈られたお盆の行灯は、上品な優しい絵柄で、とても気に入っています。
夫の位牌と遺骨(分骨です)の両側に置かれた行灯が、優しく夫、両親をはじめ、ご先祖様を見守っているよう。
娘たちは仕事が忙しく、なかなかわが家にはこれないけれど、その行灯には娘たちの魂が宿っている。
そんな気持ちで私はいつも眺めています。
娘たちは、夫はむろんですが、私の両親や義父さまに、とても可愛がってもらったものです。
特に私の母の愛情の注ぎ方は、一方のものでなく、母親の私でさえ真似ができないほど、献身的でした。
お盆は、亡き人たちへの思いが深くなりますね~。
けれど、ご先祖様に悪いけれど、今年の私は、夫への思いで心がいっぱいでした。
さて、お盆の前からその期間、私たち家族はどのように過ごしたでしょうか。
そのお話は、次回に回させていただきます。
丁寧なな暮らしのカテゴリーに新規に参加させて頂くことになりましたかれん桜と申します。
一月ほど前あたりまで長年、シニアーブログランキングに参加していたものです。
突然の登場で申し訳ありません。
一週間ほどの連続投稿を、短編集(?)を出すような心持で、ひと月に一回程度行っています。
内容はライフスタイルの記事にふさわしくなくて心苦しいのですが・・・・・・。
いつも丁寧な暮らしを心がけたいとの気持ちだけはございますので、このカテゴリーを選ばせていただきました。
何とぞ宜しくお願い申し上げます。
花のように泉のように