ここ数日前から、突然気温が高くなり始めました。
今冬は厳しい寒さでしたから、ひたすら春の訪れを待ち焦がれた私。
けれど、あまりに季節の変化が急激過ぎても、少々戸惑います。
出来ることなら、日本特有の繊細な季節の移ろいを、もう少し味わいたかった、と。
まだちょっと肌寒く、でも日差しは早春の柔らかさと優しさに包まれて、といった感じのころがもう幾分長くても・・・・・・・
こんなわがままを言っていると、最近厳しい自然のご機嫌を損ねるかも。
空模様と気候には、どこまでも素直でいましょう。
我が家の和室前の坪庭に咲いた梅の花です。
一昨日は差し迫った用事で、デパートに出かけましたが、あまりに暖かで、ウールの上着では、もう暑いほど。
心なしか空気も、急な陽気で淀んでしまったのか、爽やかとは言えませんでした。
大型の植物店舗とデパートの間を往復運行しているシャトルバスの運転手さんが、夕暮れ時、乗り合わせた際に、次のように言われました。
「やっと今、青空が見えるようになってきた。今日はスモッグがひどかったですよ」と。
スモッグ、何て言う言葉は、久しぶりに耳にしたようにも。
環境対策で、都会の空気も水も、過去に比べると随分きれいになり、住みやすくなってきた我が国ですが。
その運転手さんの言葉を聞き、とっさにひらめいたのが、中国の最悪の大気汚染。
その影響が日本にも及んでいるとの報道を最近よく耳にします。
もしかしてそのせい、と思ったりもしましたが。
その上、今年は、花粉が例年の数十倍の飛散とか。
花粉症の方は、すでに難行苦行の日々であられるに違いありません。
我が家の旦那さまも、珍しくその症状に見舞われているらしく、ここ数日、ぼやいてばかり。
そういえば、私も一昨日の外出時、目に違和感が。
しょぼしょぼした感じで、すっきりしませんでした。
もしや、私も花粉症?
今までは、無縁の事でしたが。
さて、気候のお話はこの程度にとどめ、、デパートへ行った目的について。
実は今日、ピアニストとしてご活躍中の私の友人のお嬢様のコンサートに出かける予定になっていました
何か心ばかりのお祝いを差し上げたいと願い、、その贈物を物色する目的がありました。
そしてその際、着用したいと思った上着のお直しを、求めたお店にお願いしてありました。
それを取りに行かなければなりません。
とは言え、十数年前に購入したものです。(笑)
お嬢様のご家族とは、ロサンゼルスに在住の頃、とても親しくお付き合いさせて頂いていました。。
奥様は去年、心臓の大手術をされ、お見舞いに東京女子医大に出かけたことを、このブログでも綴りました。
ロス時代には大手電機メーカー支社のトップでいらしたご主人様を、夫と同じ病で数年前に亡くされています。
そのころはプール付きのお宅にお住まいで、我が家とは大違いでした。(笑)
お見舞いの際に、何が起きても前を向いて明るき生きていきましょうね、と約束しあった私達。
コンサートの愉しみだけでなく、ご家族全員に久しぶりにお目にかかれる嬉しさが募る一方のこの頃でした。
次女の方と日本人学校で大の仲良しだった長女と、孫を連れだって行く予定にしていたのですが。
すべての用事をこなし、家路に就く間も、私の脳裏をずっと離れず、気を重くしていたことがあります。
前回の記事で綴りました、前のお宅様の突然のご子息様のご不幸。
一昨日、あまりに心配で我慢できず、お電話でその後の様子を伺いました。
実は、亡くなられたのです。
お父様が運転する車の後部座席で突然襲った動脈瘤の破裂。
家に到着され声をかけた時点で、息子さんの異変に、初めて気付かれたとのことでした。
最近は当地を離れ、転勤先でお勤めでいらしたので、ほとんどお目にかかることがなかった私ですが。
いつもにこやかで、元気にご挨拶をして下さる好青年でした。
突然の悲痛な出来事に、お慰めの言葉が見つかりません。
実は一昨日、出かけている間も、ブログ上で、そのご不幸を語ったことが、良かったのかどうか、たえず自問自答をしていました。
一層の事、削除してしまおうか、とさえ思いました。
余りに辛い悲しいことゆえ、それをブログの題材として取り上げ綴ってしまったことが、大変心苦しく感じられてきたからです。
でも、これまで何もかも正直に包み隠さず書くことを、モットーにしてきた私です。
ですから今回のことも、私の人生の悲しい思い出として記録しておくことも止むを得ない、といった心境になりました。
ご両親のご意向で、ご近所のみなさんにもご報告なさらないとのこと。
偶然に知った、仲良しの四名だけで、お通夜とご葬儀に参列することになりました。
そのお通夜は、先程書きました、友人のお嬢様のコンサートの日に重なりました。
両方に伺うことも、ぎりぎりの時間ながら可能ではあります。
けれど迷いあぐねた末、コンサートの出席は、残念ながら取り止めにしました。
今日は、故人を忍び、ご遺族のお気持ちを察しながら、心静かにお通夜の時まで過ごす事にしています。
この度は、前のお宅で、息子さんが突然亡くなられる、といったご不幸がありました。
けれど今の時代、いつ誰に襲っても不思議でないような親子の別れ。
阪神大震災や東日本大震災では、もっと悲惨な家族の別れがありました。
地震の再来が噂されて止まない昨今。
このような不幸な出来事が、我が身にも、いつ襲いかかるやもしれません。
明日の命も分からない、こんな不安な時代だからこそ、家族の絆を、もっと大切にしなければ、と。
そして青空を仰ぎ、今日というかけがえのない日を愛しんで明るく過ごさなければ、と改めて、しみじみ思いました。
Iさんのご子息様のご冥福を心よりお祈り申し上げつつ、今日の記述は終わりと致します。
ご訪問有難うございました。