昨日でしたか、一昨日でしたか、もう記憶が定かでない私だけれど・・・・
年のせいとは言え、ちょっと心配。
でも今日書きたいことにとって、日付など、どうでもいいことです。
朝、目にしたNHKのニュースのある報道に心打たれ、胸が熱くなりました。
ある報道とは、アメリカ人の学者、ドナルドキーン氏が、東日本大震災を契機に、コロンビア大学を退職なさり、日本国籍を取得し、日本永住の決断をされたとのこと。
88歳のご高齢にもかかわらず、潔い決断と態度に、私の少ないボキャブラリーでは、うまく表現できないほど、感動しています。
「外資系の会社が社員を日本から呼び戻したり、野球の外国人選手が辞めたりして日本は危ないと言われているこういう時にこそ、 愛する日本への信念を見せる意味がある ~
日本人は、大変優秀な国民だ。
今は大きな打撃を受けているが、未来は、以前よりも立派になると信じている」と。
以前、この方の人柄と人生の経歴に触れた記事を新聞で読み、感動した私は、すぐ切り取って大切に保存したはずです。
こういう時こそ、読み直したいと願っても、ただ切り取るだけで、整理などしていませんから探すのは容易ではなく、諦めました。
慈悲深いまなざしと、毅然として落ち着いた態度と、品格ある物腰に、ドナルドキーン氏の崇高なお人柄が、匂い漂うようです。
是非、一目でもお目にかかって見たい方のお一人。
とはいえ、この方の著書は一冊も読んだことはありません。
いつか読んでみたいものです。
ウキペディアで、検索してみました。
ドナルド・ローレンス・キーン(Donald Lawrence Keene, 1922年6月18日- )は、アメリカの日本文学研究者、文芸評論家。勲等は勲二等。2008年に文化勲章受章。コロンビア大学名誉教授。日本文化を欧米へ紹介して数多くの業績を残した。称号は東京都北区名誉区民、ケンブリッジ大学、東北大学ほかから名誉博士。賞歴には全米文芸評論家賞受賞など~
主に交流のある作家は三島由紀夫、谷崎潤一郎、川端康成、吉田健一、石川淳、安部公房など。かつて大江健三郎とも親しかったが、大江の態度の変化によって疎遠になった~
ドナルドキーン氏に限らず、日本を愛する外国人は多いことでしょう。
今回の痛ましい震災における、日本人の清々しく潔良い、そして礼儀正しい態度を見て、その思いを一層強くして下さったにちがいありません。
私達日本人も、東北人から、多くのことを学び、反省もしました。
しかし、その気持ちに水を差すような、相変わらずの政治。
この期に及んでまだ政局の争いから抜け出せないとは、涙が出るほど情けなく思います。
ドナルドキーン氏も、きっと嘆かわしく思われているに違いありません。
政治家こそ、この震災を契機にして、大いに反省して下さい。