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マイナス金利

2014年10月29日 | 時事
個人向け国債の募集中止=マイナス金利で―財務省
異次元の金融緩和が異次元の事態を招いていますな。

この影響で個人向け2年国債の利回りもマイナスになってしまい「メリットがない」ということで発売中止になったようです。確かに国債は「普通の定期預金より利率が良い」という所が最大のメリットであり、低リスクで小金を手にすることができるので、自分も合わせて1000万ほど投資しています。まあ、5年物は0.3%ぐらいありましたが10年物は0.05という最低ラインを走っている始末ですので、どうしようもありませんな。どうせこうなるならさっさと切り崩して金貨をもらって置くべきでしたね。

ただし、それでもまだ「預けると増える」状態であれば預金と変わりありません。しかしそれがマイナスとなると話は別で、「預けると減る」ということは自分には冗談を言っているようにしか聞こえず、内心「誰が買うの?」と思ってしまうほどです。自分は普段余り銀行に行かないしカードも使わないのでよく分かっていないのかもしれませんが、銀行の「手数料」と言うシステムすらも昔から甚だ疑問に思っていました。銀行は預金者からお金を借りて運用し、利益を得る会社であり、国債もまた国が国民からお金を借りて使うため、当然利子をつけて返すべきものだと思います。人様のお金を借りているのに、それを動かすのに手数料を取るなど以ての外でしょう。まして借りた金を使い込んで返すなどは言語道断です。
じゃあ何故「マイナス金利」などという、損をしてでも買う人がいるのかと言うと、国債の「換金性」が重要なのだそうです。銀行も、もし運用に失敗して潰れてしまった場合、その損は預金者もかぶってしまうことになります。昔は自分もペイオフ対策に画策したものですが、すぐ普通預金が1000万を超えるため(笑)最近は放置状態であり危機感を抱いています。その点国の場合、経営破綻というのはそれこそ国家秩序維持の危機なので、余程のことがない限り大丈夫だという安心感がありますね。多少は損するけれど、数年後に必ず返ってくるお金と言うことでギリギリの存在感を保っていると言った所でしょうか。そもそもお金の価値と言うのは流動的であり、100円で買えた物が110円になれば、多少利率が高くても相対的な預金はマイナスになってしまうわけです。逆に90円で買えるような世の中になれば、多少のマイナス金利でも得をしたことになりますね。しかし、現状ではそれはあり得ないでしょう。ぶっちゃけマイナス金利で買っているのは主に銀行であり、持ちつ持たれつの関係で最終的には日銀が買い上げるため損はないとかかんとか・・・いやはや、お金は魔物ですな。今風に言えば、マイナス金利で買い手がつくのも、妖怪のせいなのねそうなのね?

つーか、国にしてみればマイナス金利でずっと行くと儲かるわけですから、いずれ国債がチャラになったりするのかも?