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エボラ上陸間近

2014年10月28日 | 時事
エボラ熱 陰性確認まで厚労相「手順通り」 男性は熱低下、経過観察は継続
一応陰性とのことでしたが、本当いつ日本に入ってきてもおかしくない状況のようですね。

今回の人はジャーナリストと言うことで、もし日本に入ってくるとしたら発生国の人と医療関係者だけではないということがはっきりとしました。初期段階ではウイルスが検出されないこともあり、アメリカで発症した医師も2回調べて陰性だったそうなので、まだ無罪放免ではなく今後3日間は経過観察をするのだとか。特効薬の記事のコメント欄に追記しましたが、その危険性を十分認識しているはずの医師やジャーナリストですら平気でそこら中飛び回って拡散行動をとってしまうため、まるでエボラウイルス自体がそうさせているかのような不気味さを感じます。エボラ患者も増え続け、ついに1万人を突破しました。うち半数が死者ですから異様な致死率が見て取れます。また感染後も、ウイルスを撒き散らす状態になるまで1~3週間の幅があることが分かっており、上陸は防げないとしても、せめて水際対策はしっかりとしていって欲しいものです。

この病気の克服のためには、医療、情報、お金は欠かすことができません。お金は別にしても、医療と情報はマンパワーが必要であり、どうしても往来を止める訳には行きません。とりあえず現地で医療や報道など、エボラに関わって活動している人には、しっかりローテーションを組んでもらい、3週間は様子を見てから帰国してもらうことを世界的に義務付ける必要があるでしょう。感染を防ぐために活動しに行って、感染を広げてしまうのでは本末転倒、ミイラ取りがミイラ状態です。自分はマスコミ嫌い(笑)ですけど、自らの感染リスクをかけて現地の生の情報を伝えようとする勇気については踏みにじりたくないと思います。これだけの致死率をほこる病ですから、それこそ決死の覚悟でもって現地に赴いている人を、帰国後に言われなき差別で苦しめることは、人としてしてはいけないことです。疑いを少しでも減らすために、是非帰国後ではなく、出国前にゆっくり様子を見る時間を取って余りある体制を敷いて欲しいと思います。自衛隊が参加するなら、そういう時間と空間を提供するという支援法もあるかもしれません。
あとは、面白半分で観光に訪れないことですな。今回、自己申告で発覚し、熱があったにもかかわらず一度はサーモグラフィをすり抜けたという報道もあり、水際対策にはモラルやリテラシーが必要だと言うことが良く分かりました。使命感をもった人ですらウイルスの運び屋となってしまうわけで、一般の人の緊張感ではちょっと信用に欠けますよね。もし嘘をついたり、悪意をもって感染拡大させてやろうと思ったりする人が出てきてしまうと、それこそパンデミックが生じ世界中がパニックになります。エボラはよくフィクションの世界ではテロや脅迫の材料にされ、もしコントロールできるようになって悪用しようと考える輩が出て来たら、それこそフィクションではなくなってしまう危険性を現実に秘めています。かといって渡航禁止では根本解決になりません。全世界が終息に向けて協力すべき時に、相反する動きをとる者が1人も出てこないことを願うばかりです。

もしかしたらこの辺は教育の分野かもしれませんね。