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御嶽山救助活動

2014年10月03日 | 時事
不明多数、全容つかめず=灰と雨で捜索難航―死者47人、御嶽山噴火1週間
噴火自体もそうですけど、救出活動も終わりが見えませんね。

昨日の時点での47人というのは、その前から頂上付近で「心肺停止状態」とされていた全員の数と一致しますから、とりあえずその時点で見つけられた方は全員下ろしたと言うことでしょう。しかし、御嶽山に登っていた実数と言うのはよく分かっていないというのが現状であり、後何人が残っているのか全く分からない状態のようです。登山届のようなものも一応あるでしょうけど、ほとんどは任意なので、自分も夜叉ヶ池という所に行った時は書きましたが伊吹山でも富士山でも名前を書いて登ったことはありませんでした。御嶽山は長野側に大きく3つ、岐阜側に2つとコースが5つあり、それぞれ特にゲートなどがあるわけでもありませんし、山小屋やトイレなどの利用も自由ですから、誰もチェックしていないでしょう。一応「一緒に行ったが帰ってこない」「家族が戻らない」という通報などはあるので、大体は把握しているでしょうけど、例えば地元の方が気軽に登っていたりとか、逆に海外のバックパッカーの方とか、1人暮らしで1人気ままに出かけたりした方もいらっしゃるかもしれません。「救出終了」にできる総数を把握する、確定的なものは何も存在しないわけです。

広島の土砂災害は死者74名でしたが、真夜中であり、地元の方しかいないと仮定して行方不明者が絞られ、最終的に行方不明者が全員発見されるまで救助活動が行われました。しかし登山客は全国各地や世界からも来ますし、行楽シーズンの土曜昼間という最悪のタイミングも重なり、非常に多くの方が被災してしまったため、1週間経っても行方不明者の総数がいまだ不明と言う事態に陥っています。また、あちらは平地であり、災害後全国からたくさんのボランティアの方の助けがありましたが、火山では素人ができることは何もないでしょう。噴煙、噴石、火山性ガスはもちろん、まだまだ再噴火の可能性もあります。それでなくともこれから気温もどんどん下がっていきますし、雨が降れば地面がぬかるみ、土砂災害以上に救出がどんどん困難になっていきます。さらに来週には台風も来る予報ですし、3000m級の山なのでそろそろ初冠雪も心配です。今日までとりあえずの救出目標は達成できたということかもしれませんが、長期化すればするほど関係者の疲れも溜まり、また二次災害の危険性も増していくので、今後どこまで徹底して行くかの決断を迫られることになりそうです。

携帯のGPSなどでは辿れないものなのですかね。電波を逆探知できれば正確な場所までは分からないまでも、とりあえず総数は分かりそうなものですが。