(株)カプロラクタム-blog

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ウイルス特効薬

2014年10月22日 | 時事
エボラ出血熱への効果が期待される「アビガン錠」、ノロウイルスにも効果か
これもうノーベル賞でも良くね?というレベルの頼もしさを感じますね。

昔「かぜ・がん・水虫の特効薬ができればノーベル賞」とブラックジャックが言っていましたが、エボラ・インフルエンザ・ノロという、現在進行形で人類を悩ませている3つのウイルスに効くとなれば、まさに夢の薬なわけです。何やら「ファビピラビル」という成分がウイルスの遺伝子複製を防ぐことで増殖できなくする仕組みらしく、とにかくウイルスと名のつくもの全てに効果があるのだとか。聞けば聞くほどワクワク感が高まりますな。そして最大の驚愕ポイントは、その開発に成功した企業が製薬会社でなくフイルム会社だと言う所です。まあ、事業拡大を目指した富士フイルムが富山化学を買収し、子会社化したことで親会社の名前が広がっているということで、富士フイルムは非常に良い買い物をしたと言えるでしょう。株価もぐんぐん上がっているようですね。めでたくエボラの救世主となれば、さらにうなぎ上り間違いなしかも?

ただ、デング熱ワクチンの際にも述べた通り、だからと言ってすぐに使えないのが承認制度のもどかしい所です。この薬の場合は抗インフルエンザ薬としての承認であり、しかも「胎児が奇形になる可能性」という副作用の関係から、どうやら「緊急投与」のみ認められているといういわくつきの品のようです。今回、その緊急事態としてフランスで治療と同時に臨床試験が進められているようですが、それもかなり一足飛び感があり、日本ではまだまだ時間がかかりそうな気がしますね。

もう少しスピードアップさせても良い気がしますが・・・