大阪市から京都府木津川市を経由して
三重県津市に至る一般国道である、
国道163号線北田原交差点の北側にある小高い山が「北田原城跡」。
頂上には関西電力の高圧鉄塔が立ち、
眼下には大阪と三重県を結ぶ旧街道・清滝街道が東西に
、また、現・大阪府交野市から岩船街道を通って奈良県に入る
国道168号線がすぐ西側を南北に通っており、
絶好の監視所だったであろう。
鉄塔の辺りが一の曲輪跡と言われており、北へ向かって尾根伝いに道があり、
二の曲輪などがあったと言われている。
坂ノ上丹後守の城と言われているが、
江戸時代、享保年間に編纂された「大和志」によると「田原壘(とりで)同村ニアリ、
北田原ハ、坂上氏之ニ據(よ)リ、奥田原ハ奥田原兵蔵・
同元右衛門ノ據ル所ナルモ共ニ事跡詳ナラズ」とだけあり詳細は不明。
ただ、「星のまち交野・私部城の歴史をたどる奈良の旅」に鷹山氏の累系図があり、
初代・鷹山頼弘から7代目・頼貞の娘が「坂上尊忠」と
結婚している資料があったが「坂上丹後の守」との関係は「あるや、なしや」。