《河童》の旅メモ

富雄川流域探索

平城京を歩く「平城京の市場」

2010年07月08日 | Weblog
平城京内には政府管理の西市と東市とがあった。それぞれは役人の管理のもとで物資の交易が行われていた。納税されて余った物品を初め、米、薪、野菜、果物、魚介類や紫檀、瑠璃球といった貴重品まで並べられていた。貨幣経済にも慣れてきた市民だが、にせ金が多く出回りインフレに拍車がかかり市民生活は食うや食わず。治安が悪く泥棒も多くそれら盗品の多くも並べられており泥棒市的な性格もあった。また奴隷の売買も公然と行われていたらしい。画像は青山茂著「掘り出された奈良の都」より。
(今日の歴史=756年聖武天皇の遺品を東大寺正倉院などに納める)