人の縁というのは本当に不思議なもの。
“つなぐ”のも“切る”のも、双方の意思が働いているようで、実は自然な流れのことのようにも思う。
小中高の友達と今でもずっとつるんでいる自分にとったら、床床さんはとても新しい友達。
だけど、いつからになるんだろうと考えてみたら、震災のあった年が2011年で、あの時にはもう友達だったから、最低でも6年。
時の流れの早さには驚くばかりだ。
彼女の子供も保育園の年中さんになって、少し手が離れるようになったので、久しぶりに2人で飲みに行った。
リクエストにより、天満橋にある「和処きたの」さんへ。
私が以前、ブログで紹介していたのを読んで、ずっと気になっていたのだという。
待ち合わせ場所に颯爽と現れた姿を見て、背が高くてすらっとしてモデルさんみたいだなぁと思う。
少しドキドキしてしまってうまくそれを表現できなかったので、「久しぶりに会ったら、こんなに大きい人がいないから、みんなびっくりするみたい」と彼女は言ったけど、私はそういうことが言いたいのではなかった。
なんだかこう・・・街の中でパッと目を引いて、それがドキッとするくらい素敵だったのだ。
(うまく伝えられなかったのでここで書いておこう。笑)
少し歩いて店へ。
17時半のオープンから予約していたので、まだ誰もいなかった。
カウンターに座って、まずはビールで乾杯。
私はいつでも来ることができるので、彼女が好きなものを中心に注文した。
こういう居酒屋以上(雰囲気や美味しさ)、割烹未満(気取らないという意味で)という店が一番好きだ。
今回もどれもおいしくいただいた。
お造り盛り合わせ。
こうやって1人分ずつ盛ってくれるのもいい。
タコがびっくりするほど柔らかくておいしかった。
牛スジの山椒煮
アスパラ焼き
帆立と生麩とカマンベールチーズの春巻き揚げ
メニューを見たとき、想像がつかなかったので注文してみたが、これがかなり旨い。
こういう自分では作れないものっていいよなぁ。
大山地鶏のわさび焼き
ひとくち食べたら「わぁ!」って声が少し漏れるくらい、絶妙なおいしさ。
わさびがいい仕事してます・・・。
日本酒も3種類飲んだ。
基本は私が飲んで、床床さんはグラスに少しもらうというスタイル。
伯楽星、浦霞、王禄。
普段、日本酒を飲まない人の感想を聞くと「あー、そういうふうに感じるんだな」と勉強になる。
浦霞は夏酒だったので、キリッとすっきり飲みやすいのではないかと思ったら、「強く感じる」と言う。
他の友達も言っていたことがあったが、こちらが思う「水みたいな酒」=「強い、飲みにくい」と感じるんだなと改めて確認。
(私も決して「水」みたいと思っているわけではなく、そういうカテゴリー)
王禄の超辛口は「さらにきつい!この3つの中で一番強いよね?」と言われて、さらにその確信を増した。
王禄は「水みたい」カテゴリーではなく、どっしり辛口系だから、その感覚は合っていると思う。
結果的に、最初のが一番飲みやすかったと言われたので、床床さんの好みを完全インプット。笑
私も好きな酒だからわかりやすい。
強すぎない酸味と穏やかな甘味のバランスがよく、柔らかく広がりキレはよい食中酒。
きたのさんにはあまり置いていないのだが、伯楽星よりもうちょっとジューシーな酸があってもいいかもしれない。
そんな感じで食事とお酒を楽しみながら、10時近くまでおしゃべりしていた。(5時半から!)
仕事のこと、子供のこと、家族のこと、アメリカのこと、お酒のこと。いろんな話をしたが、結局最後はいつものように「方言トーク」に。
彼女は岩手出身なので、関西人ではない目線から「関西の人って、これが方言って気づいていないよね?」シリーズの関西弁を指摘してくれるのだ。
これがなかなかオモシロイ。
以前言われてハッとしたのは、「また」の使い方。
一度も飲みに行ったことがない人に対して「また飲みに行こうねー!」などと言うのに違和感を覚えたらしいのだ。
「また」=「再び」じゃないの?と。
こちらは「また」=「今度」という意味合いで使っているのだが。
今回は私がこの間テレビで仕入れた「いがむ」の話をした。
並んでいる机がずれていることを関西人は「いがんでる」と言う。
そんなことで盛り上がっていたら、店の大将(ベタベタ大阪人)が「いがむは人にも使いますよ」と話に割り込んできて、「お前、性格いがんでるなぁ!」と使い方例まで披露してくれた。
「へんこ」もわからないという。
「へんこって、頑固ってこと?」と聞くので、ちょっとニュアンスが違うなぁと話していたら、また大将が「変人で頑固なやつ。私もよう言われましたわ、へんこって」と話に入ってきた。
そうそう・・・。頑固なだけじゃなく、変人がちょっと入る。笑
最後には「行けたら行くわ」の話になった。
関西人が「行けたら行く」と言ったら、ほぼ8割以上来ないと見ていいということが、床床さんには不思議で仕方がないようだった。
「じゃあ、本当に行くときはなんて言うの?」と聞くので、「たぶん行けると思う」でいいと話したら、「逆のように感じる・・・」と。
しかし、関西圏で生活する以上、「行けたら行くわ」の社交辞令をマスターしないわけにはいかない。笑
大将と一緒に徹底的に使い方をレクチャーした。
完全なる拒否ではなく、相手との縁を切りたいわけではないけど、「行けない」と言ってしまうのは強すぎるので、やんわりと断る意味である、ということ。本当に親しい相手ならはっきり「あー、その日は行けへんわー」と言うので、少し距離のある相手に使うということなど。
今度、彼女を誘ったときに、上手に「行けたら行くわ」と断られたらショックだけど。笑
岩手からお嫁に来て、私とは塾で出会った。
境遇を聞いて、いろいろ不安なこともあるんじゃないかなと、最初は何か力になれたらいいなと思って交流を持ち始めた。
でも、少し話しただけで、とても気持ちの良い人だなと、心を許した。
あれからもう6、7年も経つんだなぁと、別れてからの道中でしみじみ思い返した。
いつの間にかすっかり、私の大事な友達の一人になったなぁ、と。
とても楽しい夜だった。
“つなぐ”のも“切る”のも、双方の意思が働いているようで、実は自然な流れのことのようにも思う。
小中高の友達と今でもずっとつるんでいる自分にとったら、床床さんはとても新しい友達。
だけど、いつからになるんだろうと考えてみたら、震災のあった年が2011年で、あの時にはもう友達だったから、最低でも6年。
時の流れの早さには驚くばかりだ。
彼女の子供も保育園の年中さんになって、少し手が離れるようになったので、久しぶりに2人で飲みに行った。
リクエストにより、天満橋にある「和処きたの」さんへ。
私が以前、ブログで紹介していたのを読んで、ずっと気になっていたのだという。
待ち合わせ場所に颯爽と現れた姿を見て、背が高くてすらっとしてモデルさんみたいだなぁと思う。
少しドキドキしてしまってうまくそれを表現できなかったので、「久しぶりに会ったら、こんなに大きい人がいないから、みんなびっくりするみたい」と彼女は言ったけど、私はそういうことが言いたいのではなかった。
なんだかこう・・・街の中でパッと目を引いて、それがドキッとするくらい素敵だったのだ。
(うまく伝えられなかったのでここで書いておこう。笑)
少し歩いて店へ。
17時半のオープンから予約していたので、まだ誰もいなかった。
カウンターに座って、まずはビールで乾杯。
私はいつでも来ることができるので、彼女が好きなものを中心に注文した。
こういう居酒屋以上(雰囲気や美味しさ)、割烹未満(気取らないという意味で)という店が一番好きだ。
今回もどれもおいしくいただいた。
お造り盛り合わせ。
こうやって1人分ずつ盛ってくれるのもいい。
タコがびっくりするほど柔らかくておいしかった。
牛スジの山椒煮
アスパラ焼き
帆立と生麩とカマンベールチーズの春巻き揚げ
メニューを見たとき、想像がつかなかったので注文してみたが、これがかなり旨い。
こういう自分では作れないものっていいよなぁ。
大山地鶏のわさび焼き
ひとくち食べたら「わぁ!」って声が少し漏れるくらい、絶妙なおいしさ。
わさびがいい仕事してます・・・。
日本酒も3種類飲んだ。
基本は私が飲んで、床床さんはグラスに少しもらうというスタイル。
伯楽星、浦霞、王禄。
普段、日本酒を飲まない人の感想を聞くと「あー、そういうふうに感じるんだな」と勉強になる。
浦霞は夏酒だったので、キリッとすっきり飲みやすいのではないかと思ったら、「強く感じる」と言う。
他の友達も言っていたことがあったが、こちらが思う「水みたいな酒」=「強い、飲みにくい」と感じるんだなと改めて確認。
(私も決して「水」みたいと思っているわけではなく、そういうカテゴリー)
王禄の超辛口は「さらにきつい!この3つの中で一番強いよね?」と言われて、さらにその確信を増した。
王禄は「水みたい」カテゴリーではなく、どっしり辛口系だから、その感覚は合っていると思う。
結果的に、最初のが一番飲みやすかったと言われたので、床床さんの好みを完全インプット。笑
私も好きな酒だからわかりやすい。
強すぎない酸味と穏やかな甘味のバランスがよく、柔らかく広がりキレはよい食中酒。
きたのさんにはあまり置いていないのだが、伯楽星よりもうちょっとジューシーな酸があってもいいかもしれない。
そんな感じで食事とお酒を楽しみながら、10時近くまでおしゃべりしていた。(5時半から!)
仕事のこと、子供のこと、家族のこと、アメリカのこと、お酒のこと。いろんな話をしたが、結局最後はいつものように「方言トーク」に。
彼女は岩手出身なので、関西人ではない目線から「関西の人って、これが方言って気づいていないよね?」シリーズの関西弁を指摘してくれるのだ。
これがなかなかオモシロイ。
以前言われてハッとしたのは、「また」の使い方。
一度も飲みに行ったことがない人に対して「また飲みに行こうねー!」などと言うのに違和感を覚えたらしいのだ。
「また」=「再び」じゃないの?と。
こちらは「また」=「今度」という意味合いで使っているのだが。
今回は私がこの間テレビで仕入れた「いがむ」の話をした。
並んでいる机がずれていることを関西人は「いがんでる」と言う。
そんなことで盛り上がっていたら、店の大将(ベタベタ大阪人)が「いがむは人にも使いますよ」と話に割り込んできて、「お前、性格いがんでるなぁ!」と使い方例まで披露してくれた。
「へんこ」もわからないという。
「へんこって、頑固ってこと?」と聞くので、ちょっとニュアンスが違うなぁと話していたら、また大将が「変人で頑固なやつ。私もよう言われましたわ、へんこって」と話に入ってきた。
そうそう・・・。頑固なだけじゃなく、変人がちょっと入る。笑
最後には「行けたら行くわ」の話になった。
関西人が「行けたら行く」と言ったら、ほぼ8割以上来ないと見ていいということが、床床さんには不思議で仕方がないようだった。
「じゃあ、本当に行くときはなんて言うの?」と聞くので、「たぶん行けると思う」でいいと話したら、「逆のように感じる・・・」と。
しかし、関西圏で生活する以上、「行けたら行くわ」の社交辞令をマスターしないわけにはいかない。笑
大将と一緒に徹底的に使い方をレクチャーした。
完全なる拒否ではなく、相手との縁を切りたいわけではないけど、「行けない」と言ってしまうのは強すぎるので、やんわりと断る意味である、ということ。本当に親しい相手ならはっきり「あー、その日は行けへんわー」と言うので、少し距離のある相手に使うということなど。
今度、彼女を誘ったときに、上手に「行けたら行くわ」と断られたらショックだけど。笑
岩手からお嫁に来て、私とは塾で出会った。
境遇を聞いて、いろいろ不安なこともあるんじゃないかなと、最初は何か力になれたらいいなと思って交流を持ち始めた。
でも、少し話しただけで、とても気持ちの良い人だなと、心を許した。
あれからもう6、7年も経つんだなぁと、別れてからの道中でしみじみ思い返した。
いつの間にかすっかり、私の大事な友達の一人になったなぁ、と。
とても楽しい夜だった。