北海道人からみた関西圏の鉄道事情

関西圏の鉄道・その他についての諸々の雑感

京阪大津線がダイヤ改正に合せて4駅名を変更

2018年01月31日 | 京阪(大津線系統)


京阪電気鉄道は、本年3月17日に大津線系統の京津線と石山坂本線のダイヤ改正を実施し、それに合せて、両線の4駅の駅名も変更すると発表しました。
駅名が変更されるのは、「浜大津」「別所」「皇子山」「坂本」の4駅で、琵琶湖や比叡山などの沿線観光地を訪れる観光客に分かりやすい駅名にする事で利用者増を狙うと共に、沿線住民の乗換利用促進も図るため、というのが今回の駅名変更の主たる目的とされています。



「浜大津」は、「びわ湖浜大津」に変更されます。琵琶湖や大津観光の玄関口である事を表現し、一層の観光客誘致を目指すためとの事です。
「別所」は、「大津市役所前」に変更されます。立地を分かりやすく表現する事により、電車利用の促進を図るためとの事です。
「皇子山」は、「京阪大津京」に変更されます。JR湖西線の大津京駅との乗換利用の促進を図るためとの事です。
「坂本」は、「坂本比叡山口」に変更されます。同駅は、比叡山観光の坂本側に於ける拠点である事から、京都側に於ける比叡山観光の拠点「八瀬比叡山口」(京阪グループの叡山電鉄の駅)の駅名と対応させ、坂本側からの観光客誘致も目指すためとの事です。



ただ、駅名を分かりやすくして利用者増を狙う一方で、このダイヤ改正により列車本数は減る事になります。
京都市営地下鉄東西線と相互乗り入れしている京津線は、現在、「浜大津~太秦天神川」と「浜大津~京都市役所前」が30分間隔の交互運転で15分間隔ですが、ダイヤ改正後は、「浜大津~太秦天神川」に統一し、20分間隔となります。
石山坂本線では、これまで「石山寺~近江神宮前」と「石山寺~坂本」が7.5分間隔の交互運転で15分間隔でしたが、ダイヤ改正後は「石山寺~坂本比叡山口」に統一し、10分間隔となります。

つまり、「浜大津~太秦天神川」「石山寺~坂本比叡山」の運転本数は増えますが、「浜大津~京都市役所前」や「石山寺~近江神宮前」では減便になります。
また、京津線、石山坂本線共に、最終列車の発車時刻は35分~40分程度繰り上げられます。

駅名変更で積極的に利用者増を狙いながらも、減量ダイヤを実施するという内容で、観光客の誘致をはかりながら、同時に沿線の人口減少にも対応していかなければならない、ある意味、現実の実態に適応させた堅実なダイヤ改正と言えます。





上の写真2枚は、先日私が入手した、トミーテック「鉄道コレクション」シリーズの、京阪600形電車の旧塗装版(手前側)と京阪700形電車の新塗装版(奥側)です。いずれも、現在の石山坂本線で営業運転を行っている電車です。

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