北海道人からみた関西圏の鉄道事情

関西圏の鉄道・その他についての諸々の雑感

湘南モノレールからの正面展望風景

2014年05月12日 | 特殊軌道
今月の6~7日にかけて、1泊2日の日程で関東(主に東京・川崎・鎌倉・江の島方面)を旅行してきたのですが、その際、湘南江の島駅から大船駅まで、湘南モノレール江の島線(全線)に乗ってきました。
同線は、藤沢市の湘南江の島と鎌倉市の大船との間を結ぶ全長6.6km、全8駅、所用時間約14分の、全線単線(但し列車交換のため一部の駅構内のみ複線)の路線です。



湘南モノレールは、東京モノレールや大阪モノレールのようなレールに“またがる”タイプの跨座式ではなく、レールから“ぶらさがる”タイプの懸垂式で、この形式のモノレールは、日本国内では湘南モノレール、タウンライナーの愛称で親しまれている千葉都市モノレール、東京都交通局の上野懸垂線(上野動物園内の路線)、広島市安芸区のスカイレールくらいしか採用例がなく、日本では少数派の形式とされているモノレールです。

しかし懸垂式は、跨座式に比ると、走行中は左右の揺れが大きくなるというデメリットがある反面、カーブでは重心の移動にあわせて自動的に車体が傾くため速度制限が然程厳しくならないというメリットもあり、歴史的にはむしろ跨座式よりも古く、モノレールとして商業的に成功したのも懸垂式のほうが先であったといわれています。
懸垂式モノレールは線路が車両の屋根上にあるため、眼下に広がる見晴らしは跨座式よりも快適で、私個人としては、乗っていて楽しいのは跨座式よりも懸垂式です(まぁ、実際には跨座式も結構楽しんで乗っていますが・笑)。

下の動画・写真はいずれも、今回私が乗車してきた湘南江の島~大船間で、先頭車の車内(運転室のすぐ後ろ)から撮影した正面車窓です。
ちなみに、道路上空を外れてトンネルへと入る区間もありましたが、国内の懸垂式モノレールでトンネルがあるのは湘南モノレールだけらしいです。































下の写真2枚は、いずれも終着の大船駅で撮影した、湘南モノレールの車両です。車両は3両固定編成です。





湘南モノレールは、他のモノレールの路線同様、道路に沿ってその真上を走る区間が最も多いのですが、その一方で、地面すれすれで住宅の軒先をかすめて走ったり、山中の切り通しを走ったりトンネルもくぐったりし、また、丘陵地帯を貫いて走っているため高低差も結構あって勾配や道路の傾斜に沿って上に下に右に左にと、路線の風景や雰囲気にも大きな変化があるので、乗っていて飽きない(あくまでも私の主観ですが)とても楽しいモノレールです。

本線は全線単線なので、複線となる停車駅では必ず対向車と待ち合わせを行なうのですが、それもまた、都市交通機関であるモノレールの割にはローカルな風情が感じられて楽しいです!

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4 コメント

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Unknown (@みきお)
2014-05-17 19:58:36
初めまして。京都在住の@みきおと申します。
電車のことを調べていてらこちらのブログにたどり着き親近感をもち読ませて頂きました。
電車のことでお伺いしたいこともあるので1度ご連絡いただけますでしょうか?
よろしくお願いします。
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Unknown (たが)
2014-05-25 21:56:57
>@みきおさん

コメントありがとうございます。返信遅くて申し訳ありません。
もし、私に対して質問や問い合わせ等がある場合は、恐れ入りますがこのコメント欄でお願い致します。
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Unknown (@みきお)
2014-05-31 22:21:04
ありがとうございます。
現在、京都在住ですが、もともとは大阪生まれの大阪育ちで、実家は高槻富田で阪急もJRも近いこともありすごく身近な存在です。ですが、電車にはあまり詳しくはないので、お訪ねしたいのですが各電車会社によって車両の匂いって言うのは違うのでしょうか?
参考までにお聞かせいただければ嬉しいです。
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Unknown (たが)
2016-02-24 20:40:30
>@みきおさん

私は、会社毎の匂いの違いというのは、今まで特に感じた事が無いです。
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