鴨着く島

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早く解散命令を!

2023-07-10 20:19:40 | 日本の時事風景
一昨日は安倍元総理が近鉄の大和西大寺駅前での選挙応援演説中に、山上徹也容疑者によって銃弾に倒れてからちょうど1年を迎えた。

犯行の大きさもさることながら、山上容疑者の自供により、自民党と旧統一神霊教会との癒着が明るみに出た事件でもあった。

山上容疑者が安倍元総理を狙った理由は、安倍氏が旧統一神霊教会の創始者である文鮮明と親交のあった祖父の岸信介元首相の孫であり、去年かその前年かに旧統一教会関連の集会にビデオメッセージを寄せたことに対する憤りがあったからだという。

岸元首相は首相在任当時は当然自民党のトップであったが、この人は太平洋戦争時の東条英機内閣の商工大臣を務めており、そのため終戦後にやって来た占領軍による戦犯狩りによって「A級戦犯」として逮捕されている。

A級戦犯は逮捕当時は100人近くいたのだが、1946年12月23日に絞首刑になった13名を除いては、その後順次保釈されている。岸元首相も釈放組であったわけだが、それでも戦犯は戦犯であった。

旧統一神霊教会の創始者・文鮮明はそのことをよく知っており、「戦犯が日本の首相になったのは許せない」というような気持ちがあったはずだが、むしろそれを逆手に取って岸元首相に近づいたのではないか。要するに相手の弱点を捉え、そのことで圧力をかけながら利用する形で接近したのではないか。

60年前の「国際勝共連合」の立ち上げはまさにその成果だろう。

国際勝共連合は政治団体で宗教団体ではないが、自民党に取り入るために結成されたと言えるだろう。これで旧統一教会は宗教法人でありながら自民党という日本の主導的な政治団体による「お墨付き」を得たのだ。

安倍氏の一周忌ということで、報道では再び山上容疑者の犯行の動機が指摘され、それによると山上容疑者は本来なら教会の最高指導者である「韓鶴子(ハン・ハクジャ)」総裁を殺害したかったことに変わりはないようだった。安倍氏を狙ったのもあくまで旧統一教会への恨みであり、他の意図はないと言っている。

韓鶴子(ハン・ハクジャ)総裁は最近、日本人の幹部連中に対して叱咤するかのように次のような点を話しているという報道もあった。

――①日本は戦犯の国であり罪を負った国であるから、韓国に保障するのが当たり前だ。

――②日本の繁栄は韓国が仕立ててやったのだ。

――③岸田首相には教育を受けさせよ。日本の政治は滅ぶぞ。

①の日本は戦犯国家だというのは、岸元首相のようなA級戦犯だった者が指導者になったということの比喩であり、もちろん誤りだ。「敗戦国」はあっても「戦犯国」というのは無い。

②は真逆である。1965年の「日韓基本条約」により、日本政府は10億ドル以上の経済援助とODAを提供した。これを基に韓国の経済は発展を開始している。

③は一国の現役の首相に対していう言葉ではないだろう。

そもそも一介の宗教法人のトップがなぜこうもでたらめを言い募るのか。朝鮮人の性癖と言われる「恨(ハン)」からなのだろうか。

恨(ハン)と妄想の上に立ったこのような宗教法人は早く解散してしかるべきだ。

内実は文鮮明と韓鶴子のコンビによる合同結婚式のプランナ―、つまり「ブライダル産業」であり、キリスト教に名を借りた「集金(お布施)ビジネス」でしかないではないか。

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