今朝のNHK「おはよう日本」を見ていたら、広い田んぼの中を動く大型の田植え機の映像が出た。
どこの地域かは失念したが、稲作を請け負う会社が所有する大型の田植え機をリモートで運転している姿だった。
最初、人手不足解消の切り札「自動運転による田植え」というようなキャッチフレーズで紹介されていたので、田植え機よお前もか――と思ってみていたのだが、この田植え機は田んぼの畔にいるリモコン操作によって動かされているのだった。
正確に言うとこの操縦技術は「田植え機の無人運転技術」だ。
田植え機が折り返し運転を自動的にするわけではなく、あくまでも外部にいるリモコン操作者のスキルが重要である。
(※同じような技術がドローンによる田んぼへのモミの直蒔きや肥料、時として農薬の「散布」に使われているのだが、技術の難易度はこの田植え機の方がはるかに高い。)
これに比べると本格的な自動運転は、一般の道路を自動車に組み込まれたAIによって人間と同じように道路事情を把握して動いて行くのであって、リモートによる操作は不用だ。
ただ、故意にではない例えば突発的な大地震などによる自動車同士の衝突などの事故が起きた場合、どのように対処していくのか法令があるわけではないので、相当に混乱が起きるだろう。
「自動」車とはよく言ったもので、エンジン付きの車は日本では初めからこの名称が使われている。自動運転こそ未来の車だと思いたがるメーカーなどはこれを再認識すべきだ。
その際の「自動」とは、「人間がこがなくてもよい、或いは押したり牽いたりするする必要のない」という意味での名付けだろう。
私はその程度の「自動性」で満足しているので、自動運転車などに興味はないし、もし向こうからそんな自動運転車が来たと分かったら、避けて停車するつもりだ。
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