新年の始まりは1月1日、新年度の始まりは4月1日。
今年はどちらも曜日は月曜と一致した。
令和6年1月1日元旦のあの能登大地震には本当に驚かされ、元旦のお屠蘇気分はすっ飛んでしまったのを思い出す。
今日4月1日は令和6年度の始まりの日で、ニュースでは各地の会社の入社式がクローズアップされていた。
能登地方のある市では新人市役所職員の辞令式が放映されていたが、インタビューの中である男子職員が市外の会社に決めていたのだが、地元に残って復興に携わりたいので役場に入職したと抱負を語っていた。
若手の活躍を大いに期待したいものだ。未来につながるだろう。
今度の地震では死者が240人余りと地震の規模にしては少ないが、インフラの破壊度はすさまじい。
中でも大きな被害が出たのは水道施設だ。まる3か月経っているのだが、まだ8,000戸弱が復旧されていないそうだ。
能登地震よりも大きな被害をこうむった熊本地震では、3か月後にはほぼ全戸で水道の復旧が行われたのだが、それに比べて能登地方の復旧の遅れが目立つ。
その原因としては、幅の狭い半島特有の道路事情の影響が大きいようだ。この地理的条件は変えようがないので被災者には同情するしかない。
今月は新年度ということで能登の青少年たちも移動の季節になっている。
進学で能登を離れる者、就職で離れる者、それこそ人さまざまだが、かつてなら彼らの多くはゴールデンウイークや夏休みに故郷に帰省するのが通例だろう。だが今年はどうだろうか。
帰っても家族で過ごした懐かしい家はないし、避難所に家族がいるからといって逗留することはできまい。
ただ父母がいて祖父母がいてこその故郷だから、どうしても様子を見たい、避難生活を励ましてあげたいという気持ちが募るに違いない。
延伸された北陸新幹線を記念し、石川県の復興を後押しする旅行割引もいいが、今年の夏は各地から能登に帰る若者たちに「帰省割引」でもサービスしてくれまいか。
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