鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

根性ホウセンカ

2019-10-16 12:12:29 | おおすみの風景
先月の中旬から菜園に秋冬用の野菜など数種の種子をまいて一ヶ月。小松菜はもう食べごろの丈まで伸び、タアサイとともに食膳に上り始めた。

高菜はまだ10センチばかりで、間引き菜を汁物に少し入れている。こかぶは今は葉ばかりが伸びて根球は小指か親指ほどだ。

また、育苗箱に蒔いた白菜は本葉が4~5枚になり、そろそろ定植ができるまでになった。

台風19号の当初のコースが九州方面だったので、この本葉が出始めた白菜や地植えの野菜を暴風からどう防ごうかと、心配を募らせていたのがウソのようだ。(※19号台風の被災者のみなさん呑気で申し訳ない。謹んでお見舞い申し上げます。)

花のほうは真夏の花ポーチュランカが朝の寒さのせいか勢いをなくしている。だが、ケイトウの一種セロシアやマリーゴールドはまだ元気いっぱいな感じである。

同じく夏の花のホウセンカは、真夏に一度旺盛に咲いた後にタネとなって地面に置落ちたのが成長し、再び花期を迎えた。

どれも親の世代より小さく、丈から言えば半分くらいにしかなっていないが、それでも一人前に花をつけているから可愛いものだ。

中にアッと驚く咲き方(成長)をしているホウセンカがあった。何と花壇用ブロックの継ぎ目のど真ん中にすっくと立ち、品の良い紫色の花を咲かせているのだ。
花壇は左側で右側は通路(草除けのシートが敷いてある)。

花壇の土から芽を出して横っちょから二個のブロックの隙間に入ったのではなく、おそらくもっと下のブロックの基部から芽を伸ばしたものだろう。そこは土に接しているから根だけは横に張って養分を取り入れ、茎は基部から17~8センチはある高さまで二つのブロックの隙間を立ち上がり、ブロックの上に出てからは本来の太さの丸い茎となって現れたに違いない。

土を掘ってみればわかるのだが、根を痛めてしまいそうでそれはできない。花が枯れて種子ができてからにしよう。隙間の中の茎がどうなっているかも楽しみだ。

採取したタネは「根性ホウセンカ(紫)」と書いて袋に入れて冷蔵し、来年また蒔いてみたい。三世代目は「ど根性ホウセンカ」になるだろうか。

ホウセンカは沖縄では「てぃんさぐぬ花」(天咲くの花)と呼ばれ、歌にもなっている。花の汁で少女たちが爪を染めて遊ぶというゆかしい習慣のある花である。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿